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  • from: orimasa2007さん

    2010年12月15日 11時31分10秒

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    日本周遊紀行(56)神戸 「有馬温泉」




     日本周遊紀行(56)神戸 「有馬温泉」  、




    有馬温泉立寄り湯「銀の湯」


    三古泉・三名泉の一つである「有馬温泉」 、

    国道176号を宝塚駅を過ぎて少し走り、中国道を左折すると県道51号の有馬街道に入る。 
    道端には古い道標が残っていて、これは太閤秀吉が有馬街道で迷う人のないようにと、有馬への道標を刻ませたという道標だという。

    すぐに急な登りのヘアピンがあってそこからカーブが連続する。 
    六甲の北の山麓にあたり、前方にはパノラマのように「蓬莱峡」の景色が広がっている。
    灰褐色の鋭い岩が乱立している光景は不思議な風景である。

    蓬莱峡を過ぎて、長い上り坂を登りきったところに「船坂」の集落がある。
    ここは標高400m近くあって寒冷な気候を生かし、今でも冬季には昔ながらの製法で「寒天づくり」が行われているという。
    寒天といえば長野県中部の諏訪地方が全国一寒天の生産地である。
    寒天は、寒風吹きすさぶ厳しい寒さと昼間の晴天という気温差による気候が寒天作りに適しているそうで、材料は海のもので天草(テングサ)を原料として作られている。

    テングサは、現在は伊豆、伊豆諸島あたりから諏訪地方へ出荷されているようである。 
    テングサは天草と書くが、一昔前は「心太草」とも書き、「太」がテンになり、それがなまってトコロテン(心太)になったらしい。 このトコロテンを寒晒したものが寒天である。
    食用としては太古の奈良時代以前から食されたようで、当時は僧侶の間で盛んに食べられており、朝廷の供物にも用いられていたという。
    今ではダイエット、健康食品として新しい姿を見せている。


    西宮へ至る六甲北道路を直進し、更に芦屋に至る芦有ドライブウェイを過ぎると間もなく「有馬温泉」である。
    清らかな有馬川沿いを行くと風情のある朱色の太閤橋が見えた。 近くに神戸が始発の神戸電鉄有馬線・有馬温泉駅が伺える。 
    主要道路は、温泉街の中心ともいえる善福寺の前あたりが、程よく行き止まりになっている。 車を置いて暫し周辺の様子を確かめる、奥まった周辺は坂道の多い傾斜地に旅館やホテルが密集しているようだ。
    左手に有馬温泉の名物湯「金の湯」が在ったが、残念ながら休館であった。 伺うと「銀の湯」は開業しているらしい。

    有馬温泉の由来は神代の時代に遡るという、三古泉・三名泉の一つである。
    孝徳天皇が妃ともに有馬温泉に滞在中、待望の皇子が生まれたので名を「有間」と名付けたといい、後の有馬皇子である。 
    有間皇子は、大化の改新や皇位継承をめぐる複雑な争いの中で19歳の若さで散っていった悲運の人である。 日本書紀には、皇子は奇しくも紀州・白浜の湯で政変を企んだとのかどで絞首にされたと記されている。 奇しくも生死とも温泉に関係した皇子であった。

    中世には清少納言は枕草子で有馬温泉に言及している。
    太閤秀吉が愛した温泉地としても有名で、秀吉は有馬を何度も訪れている。
    温泉寺の近くに「湯山御殿」を建てたと伝えられていたが,極楽寺本堂横の庫裏下から岩風呂や蒸し風呂,庭園跡などが発掘され、当時を偲ぶことが出来るという。 現在,太閤の湯殿館という資料館が開設され,遺構が保存されている。


    大阪より1時間、神戸三宮より30分とアクセスも良く、関西の奥座敷として親しまれる。泉質は、含鉄強塩泉の金泉(金の湯)と呼ばれる赤褐色の湯と、無色の炭酸泉・銀泉(銀の湯)の2つ、交互に浸かれば相乗効果があると言われる。

    車を池坊満月城ホテルの駐車場に預けて、先ずは銀の湯へ向かう。
    西南の方向、温泉寺と念仏寺の急坂、階段を行く、有馬でも一等地の高台である。
    この辺りは太閤秀吉が有馬を訪れていた頃は、足元から湯が湧き出していたと言われ、この温泉を「上之湯」とか「願の湯(ねがいのゆ)」と呼ばれていたらしい。
    丁度この地に「太閤の湯殿館」というのが在り、秀吉の湯殿跡といわれるところらしい。
    念仏寺は、太閤秀吉・北政所の別邸跡と言われる由緒ある寺院で、雰囲気も良く見晴らしも素晴らしい。

    温泉寺と念仏寺の先に「銀の湯」が在った。
    金の湯のモダンな洋風に比して、こちらは木造の純和風造りで、瀟洒な雰囲気をだしている。暖簾(のれん)をくぐり自動販売機で券を買い、受付でロッカーの鍵を貰って、そそくさと浴場へ。 
    中は「太閤の蒸し風呂」と言われるサウナと泡風呂、一般浴槽のみで、残念ながら露天風呂はなかった。 せっかくの有名温泉地で、しかも周辺は自然豊かな所なので露天風呂も欲しいところであるが。 

    先ずは有馬の湯に浸かる、金の湯とはお湯の質が異なるようで、こちらは炭酸泉・放射能泉(ラジウム泉)の無色透明な温泉で、全体にさらっとした感じの湯である。
    情報によると、源泉からの湯量が低下した場合は不足を補うために加水することがあり (不定期) 、湧出温度が低いため加温して、循環(補充)しながら塩素による消毒を実施しているという。
    さすが古来名泉といわれた有馬温泉も、現在では湯量、湯温には悩まされているようである。

    銀の湯の裏手高台に温泉神社があった。
    南側に愛宕山公園も隣接していて清閑な地にあり、この山の中腹に有馬の氏神・温泉守護神として崇められている。
    歴史は古く、日本書記 (720年)に舒明天皇・孝徳天皇・白河法皇などの参拝が記されているといい、草創期の祭神は、有馬温泉を発見したと伝えられる大己貴命(大国主の若い頃の名前・大黒さま) と少彦名命 (スクナヒコナ・医薬の神) とされ、この神社にある熊野曼荼羅図は、国の重要文化財に指定されている。


    温泉タウンで、格安安価な宿を探したが、いずれもべらぼうに高価で断念し有馬を後にした。
    一旦、中国道の西宮北I・Cから山陽道へ行き、一気に淡路へ向かうことにした。
    夜のライトに照らされた優雅な明石海峡大橋を渡って、淡路島の北端「道の駅・あわじ」にて今夜の宿、車中の人となる。 対岸の神戸の夜景が、眩しいくらいの輝きを見せ付けていた。

    次回は「神戸



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