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  • from: orimasa2007さん

    2011年02月09日 09時31分29秒

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    日本周遊紀行(78)松山 「道後温泉」

    .



     日本周遊紀行(78)松山 「道後温泉」  ,




    道後温泉本館



    本館浴槽・「神の湯」




    「道後温泉・本館」は、やはり日本一の公衆浴場であった・・、

    華やかな道後温泉から車で,約15分ほど山あいに入った所に道後の奥座敷・奥道後温泉があり、この山ふところに抱かれた静寂の地にNTTの奥道後保養所「拓泉荘」があった。
    宿へ着くなり、先ずは湯に浸かるのが慣わしである。

    お湯は、奥道後の源泉らしく、肌ざわりの良いツルツルしたお湯である。
    浴槽の縁(ふち)に木の枕があり寝湯を楽しめるようになっている。慌しかった今日一日の心労を、この瞬間に垢と一緒に洗い流す、至福の一時である。泉質はアルカリ性単純硫黄泉で、かすかに硫化水素臭が感じられ。泉温・42度 、効能・神経痛・関節リウマチ・痛風・貧血など。
    源泉は当館地下800mから湧き出ている豊富な湯量で、道後温泉よりも良質であるといわれる。 
    聞くところ、すぐ近くに巨大な温泉レジャーランドと称するホテル奥道後があって、なんと500円でジャングル温泉など、温泉三昧で一日遊べるらしい。暇があれば覗くんだったけど。



    今朝は、よく整頓された小奇麗な部屋のフカフカ布団で眼が覚めた。
    今日も窓から差し込む明かりは良天気が約束されたようで、時計の針は午前5時半を指している。
    未だ、睡気が覚めやらぬまま、着替えもせずに浴衣のまま「道後温泉本館」へ向かう。

    本日最初の目標、早朝の本館入湯にで出かけるのである。
    本館は未だ6時だというのに、浴衣着の浴客で既に賑わっている、中には記念写真組も。 
    外観は圧倒的な和風建築で道後温泉のシンボルに相応しく、木造三層楼の風格のある建物で屋上に振鷺閣(しんろかく:ギヤマンを張り巡らせた太鼓楼があり、朝に夕に時を告げる刻太鼓が温泉情緒を漂わせている)というのが取り付けられている。
    明治27年に建築され、共同浴場としては初めて国の重要文化財に指定されている。

    “道後温泉”と刻んだ由緒ありそうな看板を潜り、入湯料300円を払って入場する。 
    広い桧板張りの更衣室で、ガラスの引き戸を隔てた浴室は明るく広々している。
    浴槽は、御影石て造られ特徴的な湯釜から給湯されている。 
    浴槽は大きく20〜30人程入れる大きさであるが、もう既に満員状態であった。小生と同じく観光記念客が殆どであろう。 
    男風呂には「神の湯」という浴室が二ヶ所(東室、西室)あり、同じ大きさであるが、壁飾りの陶板焼壁画が異なる。 

    女湯は、楕円形の浴槽が一つあるのみらしい。 
    48℃の源泉は無色透明、無味無臭の綺麗な湯で松山市で一括管理され、適温で配湯されているらしい。
    早朝、人いきれのなかで、ゆったり手足を伸ばして名湯に浸かるのは、実に良い気分である。睡気を洗い流し、身も心もスッキリさせて今日一日の活力を生む。


    この温泉本館は夏目漱石が松山を舞台にした自伝的小説「坊ちゃん」でもお馴染みである。この浴室、浴槽で、主人公で数学教師の坊ちゃんが泳いだことで、生徒に見つかり、冷やかされ、悶着を起こした、という下りがある。

    夏目 漱石は、「吾輩は猫である」、「こころ」などの作品で広く知られ、森鴎外と並ぶ明治時代の文豪である。 
    東京帝国大学時代に、ここ松山出身の正岡子規と出会い、子規は同窓生であった漱石に多大な文学的、人間的影響を与えたという。
    この時期に、初めて「漱石」という号を表した。
    漱石28歳の時、子規の推薦があったかどうか定かでないが、松山の松山中学(現、松山東高校)に教師として転勤赴任している。
    坊ちゃん」の主人公は漱石自身とされているが、教頭の「赤シャツ」だとする説もある。 写真の容貌から察すると、「赤シャツ」似かな・・?。

    文豪・夏目漱石が松山中学の英語教師として赴任したのは、本館の完成した翌年のことである。 漱石はその建築に感嘆し、手紙や、後の彼の作品「坊っちゃん」の中で「温泉だけは立派だ」と絶賛している。 

    実際に、頻繁に通ったともいう。
    手紙によれば、八銭の入浴料で「湯に入れば頭まで石鹸で洗って」もらうことができ、また三階に上れば「茶を飲み、菓子を食」うことができたようである。
    小説の中では「住田」の温泉として登場する。あまりにもこの印象が強いため、本館は別名、「坊っちゃん湯」とも呼ばれる。


    余談だが、松山市内を走るチンチン電車(路面電車・伊予鉄道)に、今、「坊っちゃん列車」とやらが走っているという。 明治期の模擬SLが牽引しているミニ列車のことで、小説「坊っちゃん」の中で、軽便鉄道時代の伊予鉄道が「マッチ箱のような汽車」として登場しており、四国・松山中学に赴任する坊っちゃんがこれに乗ったことから、坊っちゃん列車と呼ばれるようになったという。


    湯上りに様子を伺いながら・・?、浴室内の様子をカメラに収めることにした。
    「スンマセン・・写真一枚撮らせてください」、
    「オ・・、イイヨ・・」と気兼ねのない返事が返ってきたので早速、パチリ・・!。 
    途端に係員の女性に見つかって
    写真は遠慮してください・・!」、
    「スンマセン」当り前である、非常識である、判ってます・・はい・・!!。 


    湯上り散歩に館内をぶらつく。
    中央廊下の突き当たりから階段を上がると、二階には大きく仕切られた大広間の休憩所があり、更に三階には、老舗の旅館の客間を思わすような落ち着いた雰囲気の部屋休憩所がある。さらに奥まったところは「坊っちゃんの間」というのがあって、夏目漱石ゆかりの記念の部屋らしい。

    館(やかた)を出て建物を一周してみる。城郭式の木造建築で、裏側という俗っぽい概念は無いらしく、四方が、それなりに意味をもった造りになっていた。 
    華やかな本館正面から見ると、左に今入浴した三層の神の湯、右手に二層の洒落た造りの棟があり、大小の建物が連結されている。 
    反対側(東側)から見えるのは、三段屋根がある「又新殿」という皇族専用の浴場及び部屋で、やはり格式のある造りになっていて、明治中期に完成したものとか。この皇室用の各間は、さすがに優雅な造りで「武者隠しの間」などの特別仕立ての部屋も在り、明治から昭和まで皇族の御入浴は十回程あったという。 
    北側の一階にある三つの入口は、往時当初の出入り口だという、振鷺閣の上で羽を広げるシラサギも、北を向いている。
     

    古事記」や「万葉集」にも登場し、3000年の歴史を誇る日本最古の道後温泉は、日本三古湯の一つとされる。  
    神話の時代、古事記に大国主命(オオクニヌシノミコト・大地創造の神)と少彦名命(スクナヒコノミコト・大国主と協力した国土の神)が出雲の国から伊予の国へと旅して、当温泉に浸たったと記されてる。 聖徳太子が病気療養のため道後温泉に滞在したのをはじめ、奈良期には天皇や多くの皇族方が行幸したとされてる。

    因みに、「道後」の名の由来は国府が伊予国(現在の今治市)に置かれた頃、京から見て国府よりも遠い地域を「道後」(道前、道中)と呼び、名残が道後及び道後温泉の名前の起こりとされている。


    日本三古湯は一般的には、道後温泉(愛媛県)、有馬温泉(兵庫県)、白浜温泉(和歌山県)と言われ、何れも今回の周遊で立ち寄って来た温泉である。
    小生の田舎(実家)の「いわき湯本温泉」(福島県浜通り地方)も古く、奈良時代には開湯されてて道後、有馬とともに三古湯とされる場合もある。 
    いずれも神話の時代からの長い歴史を有する温泉である。



    市街地に広がる温泉街は、例によって巨大なホテルや旅館が並ぶが、一方、古き良き湯の町の情緒も、そこそこに感じられ残っている。
    駅前には新名所として、本館100周年を記念して造られたという人気のスポット、「坊ちゃんカラクリ時計」がある。1時間毎に漱石の小説「坊ちゃん」に登場する人物をモチーフした人達がユーモラスに登場し踊りだすという。

    次回は、五十一番霊場・「石手寺



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