新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

ゾイドバトルストーリー文藝部

ゾイドバトルストーリー文藝部>掲示板

公開 メンバー数:8人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

  • from: ペン打ゴンさん

    2009年07月23日 17時57分53秒

    icon

    「すっかり寂れました」
    ここ数ヵ月は過疎気味ですね。定期的に書き込むのは堀田さんと僕くらいです。
    既出の情報ですが、ゾイドのフィギュアがコカ・コーラ社のペットボトル飲料におまけとして付くそうです。でも僕の近所に対象のコンビニが無いので入手できないです。

    堀田さんの小説読みました。当時人物のぼやきや作者へのツッコミを削ったらもう少し読みやすくなるかなと感じています。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

  • from: 堀田功志さん

    2009年07月15日 16時40分15秒

    icon

    「あとがきと言うか近況。」
     あっち(小説スレ)にも書きましたが、ほぼ一年ぶりの続きです。つってもこっちの獲物をデチューンしただけに等しいですが。これからまた馬鹿忙しくなるので僅かなりと負債を返せていれば嬉しいです。
     後これまた半年振りにゾイドに降り積もった埃を払ってやりました。機体色が白っぽいゾイドは日に当たると退色していけませんね。微妙に紫入っているのが不満だったレオストライカーですが泣きっ面に蜂ですよ旦那(誰だよ)。ではこの辺で。

     追伸。RYOさんへ、以前アイデアを提供したクレイ爺なおじいちゃんが乗ったゾイドとか爆導索持った振りコングとかって結局どうなったんでしょうか?

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

  • from: 堀田功志さん

    2009年07月15日 16時28分03秒

    icon

    「Re:背びれ耳輸送隊道中記 前編 潜む虎 改訂版」
     ここは北エウロパ大陸のロブ平野。ミューズ森林地帯の北端を抜けてレッドラストとの境に位置する山々に続く街道を、トレーラーを牽いて進む改造マンモスの姿があった。
    「確かに、悪か無ぇのかも知れねえなぁ」
     コクピットで40センチ近い長煙管をふかしつつしみじみしているのが本編の主人公、ヨウスケ・フジノ曹長だ。着崩した軍服の下にはさらしと刺青が覗き、頭は志願した時刈り取られ意地で伸ばしたほつれ気味のリーゼント。どこに出しても恥ずかしい山出しの田舎物である。
    「うっせー、誰がいなかもんだ。誰が!!」
     こらこら、地の文に突っ込む奴があるか。
    「うるさいわよ、番長。頭に虫でも湧いたの?」
     後続しているゴルヘックスから無線越しに騒いでいる曹長に声をかけたのは、彼の上官であり最近眉間のしわが消えなくなってきたと悩んでいるシズカ・ガンマ少尉。曹長とは士官学校の同期であり、その頃から彼の問題児的行動に悩まされてきたのだ。こう見えても良い所のお嬢様だというのに最近小姑じみてきたと評判で・・・ご愁傷様である。
    「今すぐその薄汚い口を閉じなさい。脳漿ぶちまけるわよ」
     だから地の文に突っ込みを入れるのはやめいと。見えないはずの私の額に銃口を突きつけている辺り彼にかなり毒されているようだ。

    「おめーだって、騒いでるじゃねーか。委員長さんよ」
    「委員長って呼ぶな!! はー、なんで学校出てまで山猿と組まなきゃならないのよ。本当なら順調に参謀としての道を歩んでるはずだったのに、やってることはこんなどさ回り・・・・」
    「喧嘩は会議室で起こるんじゃねー、現場で起こってるんだってぇ名言を知らねぇのかよ、いいんちょー? それを言うなら俺だってゴジュラスと肩並べて砲弾の雨を降らせたかったんだぜ? 風の噂じゃゴジュラスが足りなくて軍が困ってるてぇ話だったからポチを連れてきゃとんとん拍子で出世できるはずだったのによ」
     ちなみにポチとは彼が乗っているマンモスの名前である。犬かよと突っ込むと切れるので注意が必要だ。何故なら彼ではなく以前の主である彼の祖母の命名だからだ。だからといって彼のネーミングセンスが言い訳ではないが・・・。後になれば分かることなのでここでは割愛する。にしても交わす言葉の割りに険悪なムードは漂っていない。当人達からすればじゃれ合っている様な物なのだろう。けっ、このバカップルが。死ぬまでいちゃついてやがれ。閑話休題。

    「委員長って呼ぶなと何度言えば・・・。民間人をほいほい軍に組み込める訳無いでしょうが。土俵際からの大逆転は家のお家芸だけどそこまでまだ追い込まれて無いわ。大体、二桁の掛け算も覚束ないあなたに七面倒臭い弾道の計算なんて出来る訳が無いでしょう」
    「足し算引き算が出来て、新聞が読めて自分の名前が書ければ世の中渡って行けんだよ。ぶっ放すのは委員長の仕事。俺の仕事は見晴らしが良くてしっかりした足場まで歩いてく事と、近寄ってくる面子の相手だけさ」
     委員長・・・、もとい少尉の挑発じみた言葉に反論せず受け流す曹長。ここは否定する場面だと思うのだが、真逆本当に出来ないのか?

    「他力本願なんだか、分を弁えているのか分からない台詞ね。まぁ良いわ。坂が見えてきたわね。番長、斥候として先駆けている「のこ」と、殿で痕跡を警戒している「たま」を呼び戻して。戻ったら街道を逸れて坂の手前で止まって頂戴」との少尉の言葉に曹長は怪訝な顔で聞きなおした。のことたまとは曹長の実家の山にきのこを盗みに入ったコソ泥から巻き上げたダブルソーダとスネークスの事である。ろくすっぽ手入れもせずこき使っていた以前の飼い主から解放された恩返しとばかりに、彼の手足としてせっせと働くかわいい奴らだ。
    「ああん? 届け先はあの山だろ? 後一息じゃねぇか。腹の虫がせっつきやがったか? 俺は飯より荷物を基地に届けてひとっ風呂浴びてぇんだが」曹長は顔に似合わず綺麗好きである。小まめに風呂に入れるよう、ぽちことマンモスタンカーの背中に設けられたたま発着用の甲板の隅に横っ腹をそぎ飛ばしたドラム缶とすのこが括り付けてあるほどだ。
    「デリカシーという概念すら持っていない田舎者らしい台詞ね。「のこ」に上空からの映像を送って貰いなさい。それを見ても同じことが言える?」

    「何? ・・・そういうことか。こりゃ十中八九居ねぇが、居たらしんどいな。俺たちにお座敷が掛かるわけだ」
    「相変わらず鋭いのか鈍いのか判断に困る人よね。起こりうる事態を想定して対策を立てるのが私の仕事よ。分かったならさっさと言うとおりにして頂戴」
    言われた通りのこに指示を出し、送られてきた映像に目を走らせた曹長は何やら合点が行った様で、指示に従おうとしたが、
    「あー、委員長?」「何よ?」「ラージャ(中国語。漢字で了解。朝鮮戦争ごろアメリカに伝わりラジャーの語源となった)と言いたいとこだけどよ。坂の手前で止まっちまったらもろに爪の間合いに入るよな?」「虎のアギトに飛び込むよかマシよ。飛び道具が専門じゃ無いのはお互い様。なら・・・」
    「俺の楯と委員長の背びれが物を言うか。ドン亀共は孵ったばっかで頼りにならねぇしな。解った、手間食わせちまったな」


    「つか、俺らだけ納得してるだけじゃどうにもなんねぇぜ。ホロボにはのこ経由で俺が連絡しとくから、ドンガメ達にゃ一応委員長から話といてくれや」
     全くである。地の文を書く身にもなって欲しいものだ。
    「それもそうね。エンプレス0からトータス1及び2へ。タスク1の左右に展開して方陣を組んで頂戴。」
     エンプレスは少尉の乗るゴルヘックス・シャムのコードであり、タスクは曹長の乗るマンモスタンカーの事である。少々ややこしいがぽちやシャムは名前であり、マンモスタンカーは機種名に当たる。惑星ZIに生きる者達はノリと勢いで魔改造を施すことが多く、似たようなカスタムでも微妙に仕様が異なるため、機種名がそのまま名前になることが珍しくないので一応断っておく。話が逸れた。ホロボとは曹長が自腹を切って雇っている傭兵の相棒であるコマンドウルフ達の事だ。正式なコンビ名では無いのだが曹長が下手に横文字を並べててとだせぇとあだ名を付け其れが定着してしまったのだ。そしてトータスは何の捻りも無くカノントータスの事だが、そのうち奇数番の亀たちを率いるトータス1に乗り込んだズーカ軍曹から少尉へ通信が走った。

    「少尉殿、目的地は目の前ですが、如何なさいました? トレーラーに異常は見当たりませんが機体にトラブルでも?」怪訝な顔で聞きなおす彼に少尉は奇妙な答えを返した。
    「発生したんじゃないわ。この先に待ち構えているのよ」「は?」
    「この先に有る森の中の一本道を山に突き当たるまで進んでから右折すれば、後は滑りやすい山肌に敷かれた葛篭折り状の坂道を登るだけ。折り返しごとにセンサーが埋設されていて奇襲をかけられる恐れは無し。そもそも身を隠す物が無いわ。と言う事は敵が待っているとしたらあの森の中、右側は森の生え際で大型が隠せるスペースが無い以上、敵の本体が居るのは左側よ」

    「待ち伏せから挟撃をかけられると言う事ですか。お言葉ですがここは味方の勢力圏ですよ? 第一帝国の所有するゾイドであの山の陣地を迂回出来る機体となるとアイアンコングにレドラー・ヘルキャット位の物です。アイアンコングでは進軍中に哨戒網に発見されている筈ですし、レドラーでは航続距離が足りません。少しばかりのヘルキャットでは例え輜重を襲撃しても生きては帰れません。優勢な帝国軍がやる賭けとしては分が悪すぎます」
     少尉の言葉に偶数番の長たるラコウ軍曹が反論を投げかけた。彼のいう通りZAC2099年8月に始まったこの戦は帝国軍が共和国側の実に3倍に昇る兵力で圧倒。共和国はじりじりと後退させられヘスペリデス湖から曹長達が目指す山脈を防衛ラインとし踏みとどまるのみとなっていた。下手に策を巡らすより力任せに押しつぶした方が、返って帝国としては被害が少なくて済む、その意味では軍曹の意見は正しかった。

    「良く勉強しているわね、軍曹。確かに正式に運用されている機種ではその通りよ」「でしたら」
    「でもね」―少尉は一旦言葉を切ると
    「私のシャムも番長のぽちも正式な機体じゃ無いのよ。なら敵も「出戻り」や新装開店を担ぎ出してきても何の不思議も無いわ」とのたまった。
    ここでいう「出戻り」とは旧大戦終了の原因となった大異変からの復興作業に予算を持っていかれ、パイロット達の給料や運営資金に困った軍が戦闘以外に使い道の無いゾイドに無理やり理屈を付けて作業用として払い下げに出した物や、退職金代わりに自分が乗っていたゾイドを連れて帰った物をその子や孫が入隊する時持ち込んだものの事を指す。大半は現在も使われている数打ちだが、曹長や少尉が使っている機体のような掘り出し物も存在する。補修用の部品の生産ラインが僅かに稼働している物の常に品薄であり、シャムこと少尉が使っているゴルヘックスのクリスタルレーダーのように製造技術が失われ現物限りで替えは無いといったケースも珍しくない。
    素体となる野生体が確保出来ず搭載されたゾイドコアも高齢化しているが、蓄積された経験と機体性能自体の高さも相まって、今置かれているような局地的な戦場では文字通りの鬼札と化すのだ。

    「暗黒軍時代のゾイドはディオハルコンが取れなくなった結果、禁断症状に陥り、ほぼ全滅したと聞いていますが」
    「逆に言うと、ディオハルコンを使わなければ良いのよ。「ゼネバスの三つの鉤爪」と謳われた内の二つ、「動く要塞」レッドホーン。「歩く山脈」アイアンコングが確認されている以上、サーベルタイガーが現れるのも時間の問題よ。絶滅した幻獣型を復活させるより、終戦の混乱に乗じて確保しておいたタイガー形素体を養殖して再生産した方が楽でしょうしね。少数の出鱈目な性能のゾイドより、そこそこ強くて信頼性の高い機体を量産すると考えた方が自然だわ」昨日傍受した通信によると大量のレドラーが基地を強襲した後、大した戦果も挙げずに撤退したって話だから、その混乱に紛れて進入されたんじゃ無いかしらと、少尉は続けた。
    「取り越し苦労で済めばそれに越した事は無いわ。時間が潰れるだけだもの。分かったら今のうちに決められることは決めちゃいましょう」
    「了解しました。ですがこちらの戦力はマンモス・ゴルヘックス・ダブルソーダ・スネークスが各一機に、私とラコウ軍曹が預かっているカノントータスが8。サーベルタイガーを含むヘルキャットの部隊相手ではいささか相性が「うちらの出番ちゅうこっちゃな」」
     一先ず納得し、ではどうするのかを相談しようとしたズーカ軍曹の言葉を、曹長の連絡を受けて無線が届く距離まで引き返してきたコマンドウルフ「ロボ」のパイロットのユーリ・ナニワがさえぎった。曹長に付いていけば少なくとも退屈はしないという理由で推参した西方大陸生まれの何でも屋である。相方で同じくコマンドウルフ「ホロ」を駆るミヤコ・D・フォレストと部隊の前衛を勤めている。カラーリングはロボが燻し銀、ホロがつや消しの黒だ。

    「ポンコツ虎やか、よちよち虎やか知らんがうちらと総長はん。子分ののこたまが揃えば一ひねりや」
    「・・・あんなぁ、ユーリちゃん。うちらの仕事は荷物の護衛やで? 荷物ほっぽって突撃して良い訳があらへんやろが。そやろ委員長はん」
    「だから私は委員長じゃ「やったらどないするんや 委員チョーはん?」――ないと何遍言わせたら「二人とも、その辺にしとけ。又夜中に眼鏡ぎらつかせて包丁しゃーこしゃーこ研ぎ出しちまうだろうが」番長、あなたっ「ほとんど俺のお目付け役と化してるが、一応シズカが上官でこの部隊の責任者なんだからよ。つぅ訳で委員長、説明は任した」・・・・三人とも給料80%カット。昼及び夕食抜き「なあっ!?」思い切り自業自得である。ユーリが曹長のことを総長と呼んでいるのは、かつての彼のやんちゃが西方大陸まで届いていたからだ。てか何をしたんだ己は。

    「・・・少尉殿。お気持ちは分かりますが話が進みません。進軍しつつ打ち合わせをしているのです。このままでは坂を登りきり帝国のお家芸たるビーム兵器の射線に晒されてしまいます。一先ず本題に戻っていただけませんか」
    「軍曹、あなたも番長たちの色に染まってきたわね。唯でさえ突っ込み要員が少ないっていうのに。これ以上ぼけ倒されても対処しきれないわ。そこん所理解するのよ、良いわね3人とも「あいよ」「合点や」「はいなー」・・・返事だけは良いのよね」こうしてますます少尉の眉間の皺が深くなっていく。

    「軍曹が言いかけてた通り、森の中の一本道を進んでる最中に挟み撃ちを食らったらまずアウトよ。例え勝てたとしてもずたぼろで積荷も無事じゃ済まないわ。だから」少尉はユーリ達を見ると、「あなた達、引っ張り出してきて頂戴。」

    「文字通り虎穴に飛び込めっちゅう訳やな」
    「居る可能性自体は少ないのよ。取り越し苦労ですめばそれに越したことは無いけど、積荷が積荷だしね。これが届けることが出来なかったら前線を駆けずり回っているボーグマンのおじ様に申し訳が立たないわ」
    「おったら、適当に相手した後一目散に逃げ帰ってきたらええんですな?」
    「ええ、出てくるなら良し。出てこなくても起動してコアが温まったならレーダーに引っかかるわ。居場所さえ分かれば後は飛び出てくるか反応が無くなるまで撃ち続けるまでよ。危険手当は・・・」少尉はぽちぽちと電卓を弄くると、「この位でどうかしら? 居なかった時は0が二つ減るけどね」目の玉の飛び出る程ではないが、ぽんと出すには抵抗のある額を提示した。贅沢と無駄は違う、高級品を最後まで使い切り、必要な時は惜しまず使うのが本当の金持ちというのが彼女の持論である。

    「悪くない額やな。総長はん、のこたまを貸してくれへん?」
    「のこは兎も角、たまは勘弁してくれ。仕留めきれねぇで回り込まれた時困るんでな。んで委員長は何時もの指定席か?」
    「そうなるわね。普段は過保護すぎて恥ずかしいけど、こういう時は有り難いわね。トレーラーを切り離してる暇は無いからスロープも展開して頂戴」
    あいよと返事をするが早いか、マンモスが牽引しているトレーラーの先頭車両が車体部を残して横長の絵本を開くように姿を変え始めた。
    曹長の駆るマンモスタンカーはL型だけあってグスタフより一両多い三両のトレーラーを引くことが出来る。だが荷物が搭載されているのは後半の二つだけ、先頭のは少尉のシャムの専用CP[ミサイルキャリア]だからだ。三相構造になった車両の一番外側はミサイルランチャー、二層目は防弾壁。三層目は古傷により本来の性能を発揮できないクリスタルアンテナを補うためのアンプと共和国らしい機能特化型な装備である。
    これにより連結状態の本機(形式名マンモスチャリオット)は「瞬間最大火力」でならLLバスターキャノンを積んだ現行の兄弟機達と互角以上に渡り合うことが出来るようになったのだ。余談だがこれは軍の支給品ではなく少尉の父親(元大佐)が自腹を切った特注品である(本来は二両編成だが台所や寝室が搭載された二号車は即座に叩き返された。だって旦那、目ぇ潰れそうなまっピンク色のハートでフリフリでカボチャな物体ですぜ。一号車にも幼いころの少尉の肖像があちこちに描かれているが羞恥心と能力を天秤に掛けたら辛うじて能力が勝ったようだ) 。目から怪光線を出しそうな形相で「何かあったら命に変えても守れ」と凄む父親に曹長は「何当たり前の事言ってんだこのおっさんは?」といった顔でしばし考え込んだ後、ぽんと手を叩くと「指一本、触れさせやしねぇ。きっちり家(少尉の実家まで)までつれて帰るさ」と答えたという。聞いた途端暴走した父親と大乱闘をおっぱじめ、同じく完全にフリーズした少尉が我に帰るまで誰にも止められなかったそうな。閑話休題。

    「さて鬼が出るか、出るか蛇が出るか。自分で言い出したか二つ返事で引き受けたんだか知ら無ぇが、どっちにしろ線切れだ。楽しませてくれよ? 期待外れだった時にゃ委員長のマフラーにしちまうぜ」シャムがスロープを登る関係上、坂の手前でぽちを仁王立ちさせた曹長は嘯いた。その瞬間森の奥で何かが光を反射した。

     一年近くたってしまいましたが、続きと言うか改訂版です。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト