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from: 弾き語りストさん
2011/02/01 12:26:51
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【阿呆な奴の一生】
【阿呆な奴の一生】
♪弾き語りストです
自分はつくづく阿呆だなぁと思う。
〝三度までだからね〟と言われている仏様の顔を
何度もつぶしてきた。
酒を呑んで晒した醜態なんて、両手・両足の指では足りないほど。
よみがえる記憶は赤面無しでは語れず、
折々に居合わせた当事者達との再会など、どんなに懐かしかろうと、願い下げだ。
後悔必至のおろかなる行動を
いつも都合のいい言い訳で自分を納得させては、結局はしでかしてしまい
必ず後から臍を噛む。
買わなくてもいいNetショップ商品を
いま申し込まなくちゃこの先、いつ出品されるか分からない。
こんな値段で手に入れられるなんて絶対お買い得だ。
他の入札者が現れないうちに、さあさあ即断・即決・即決定キー。
なんてぇことだ、
絵に描いたようにはまるNet商人たちの術中。
「俗物」丸出しの自分の馬鹿さ加減をなんとしよ。
世間にさらす蒙昧無知看板バシバシ。
人間だもの、しょうがないじゃない、なんて言わないで。
無駄と知っていながらしてしまうことにも
何かしらの意味がある…あるよあるよそれは知ってはいるが、
こう何度も似たようなパターンでドツボにはまるとは。
自分で自分を批判する時、
自尊心がそれほど傷つかないのはどうしてだ。
自己嫌悪という言葉があるけれど
考えてみればそれはおかしな構図だ。
自分で自分がイヤになるというけれど、
それは単なる自問自答なわけで、
自己嫌悪と表現すれば、なんだか冷静な「自分A」が
もう一人のおろかな「自分B」をたしなめているみたいだが、
おいおい、「自分A」よ、オマエは何様?
これまでの人生で
〝オレって偉いヤツだなぁ〟と思ったことあまりない。
謙遜? とんでもない。
あなたは…もしかしてそんなことないでしょうね。
あたしなんか、9対1くらいの割合で
自分は阿呆な状態をキープ、の超ロングランですよ。
阿呆な自分は嫌じゃない。
泥酔して公道に座り込み、しっこをチビったことがあっても
取引先に向かう路上でにわかに糞意を催し近くの草むらで野○ソをしたことがあっても
喧嘩にゃ弱いくせに会社の同僚に食ってかかったことがあっても
カミさんが可愛がっていたインコを散歩させ中に踏みつぶしても
しまったなぁーとは思いつつも、
オレっていつもこうだもなぁ〜で済まして来た。
誰かの声がする。
失敗から学べよ〜
成長ないな
最低
どーしょーもないね
救われないよ
うん、そうだなと思うよ。
実際、そーだもの。
弁解も言い訳も方便も言い逃れもいたしません。
できれば、失敗・失態・失策・大過なく
格好よく生きられれば、それはそれで素晴らしい。
華麗にスマートにかっちょ良く生きている人もいるんだろう。
でもそんな人とて、家に帰って一人になれば
ため息の一つや二つはついているだろさ。
傍目で見てるだけじゃ本当のことは分からない。
わかっちゃいるけどやめられない。
多いね、こういう植木的なことは。
なぜなんだろう。
ストイックで、強い自制心で己の欲望をコントロールできる人。
そういう人はひとかどの人物になる場合が多い。
そりゃそうだよぉ。
他人が惰眠をむさぼって鼾かいているような夜明け前に起き出して
ひと気のない町すじを歩きつづければ、大金拾うことも。
こりゃあくまでたとえですけど。
呑む・打つ・買うお金を
貯めて上手に回して利を増やし、あれよあれの儲けの雪だるま。
転がすのが上手い人は、実際、物事をよ〜く考えているわ。
ぼんくらには小金集めがせいぜいですよ。
阿呆な者たちの言い訳というのが、これまたいつもステレオタイプであきれる。
いわく、
「短い人生、楽しみ知らずに生きて何になる」
「明日に死すとも悔いなき我が人生、酒に生き女に寄り添いてこそ生くべき」
阿呆な者たちが抜く伝家の宝刀は、
かならず「短い人生」という銘入り。
誰が定める人生のともしび、
寿命のローソクの残りも知らずに
さも太く短く生きるがごとき大言壮語。
よく言うよね〜。
それでもよくよく考えてみれば
短いのか長いのか知るべくもない人生なら
一日一日、来る日行く日を、おのが満足すべきことに専心して
生きるのはあながち阿呆な選択ではないかもしれない。
阿呆は阿呆なりに
あれこれ迷わずにこの道、一本道、曲がりくねった山坂道を
ずんずんずずっーと歩み行けばよいのではなかんべか。
身近な者たちの死を目にするたびに
生きて在ることの有り難さ、危うさを思い知らされる。
自分が思うほど他人は自分を必要としておらず
自分無きとて明日の陽はまたあっけらかんと東より昇る。
自分無きとて世の中に蚤の骨折ほどの悼み無し。
あえてシニカルに構えなくても
夜空の光るあの無数の星々に軽く問いかけるだけで
おのれの存在の小さき事実を思い知る。
星への願いが叶うなら
せめてこんなささやかな願いのみ。
私の最期が、人々のざわめく昼間でありますように。
それじゃ、また(*^^)v
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