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from: きよさん
2012/10/21 08:50:16
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双子を妊娠すること(前編)
私は“双子の親になりたいと”願ったことは一度もない。双子どころか子供を持つことじたいが私の人生計画になかった。それは私が心臓に病を抱えているから“妊娠中、あるいは出産時に私の心臓が耐えられないかもしれない”と医者に言われていたからでもあった。
夫くんに出会い“彼の子供が欲しい”と思った。
色々話し合った結果“もしもの時は私の生命を優先させる”という事で子供を持つ計画を立てた。
私のお腹に新しい生命が宿っている事に気付いた時、なぜか双子だと直感した。
こうして当初の予定と大幅にズレた私の妊娠生活が始まった。
私の場合、8ヶ月頃には一般の妊婦さんの臨月ほどの大きさまでお腹がせり出て、歩くとすぐに張りを感じた。
それでも医者は「少し歩け」と言う。
お腹が張ると「安静にしなさい」と怒る。
普段だったら5分くらいの場所へも20分くらいかけて出かけたりしていた。
とにかく自分のお腹の中に二人の生命が入っているわけだから、重いは、苦しいは……。
買い物に行くと年配の方が「もういつ産まれてもよさそうだけど、独りで買い物なんかして大丈夫?産み月過ぎてるの?」などと心配してくれた。
「まだ8ヶ月なんです。双子なんです。」とこちらが言うと拝まれた事も……
「いくらかけたの?」なんて言われた事も何度かある。
恐らく不妊治療を受け授かった双子だと思ったのだろうが、私は自然妊娠による多胎妊娠だ。仮に不妊治療で授かった双子だとしても、“治療にいくらかけた”とかそんなことを聞いてくるなんて失礼にもほどがある。
「懐かしいわ、私も双子だったのよ」と言う初老のおばあちゃま。この方は何回会っても私を覚えていないようで……(^_^;)会う度に同じ会話を繰り返した。
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