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from: きよさん
2012/11/03 23:35:16
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なにがいいこと?
私が小学1年生の時の事。同じクラスにAちゃんという子がいた。
よく忘れ物をしたり、突然おかしな事を言い出す子だったと記憶しているが、本当かどうかは曖昧だ。
ただ、男子からはその言動を理由にいじめられていた事ははっきり覚えている。
2年生になるとクラスはそのまま持ち上がりなのにAちゃんはいなかった。
通学班が一緒だった子の話ではAちゃんは引っ越した訳でもなく、近隣の小学校に転校したという事だった。
それから更に一年経って3年生になったある日。学校の校門を出るとAちゃんが歌っていた。
「Aちゃん?」私が声をかけるとニッコリわらった。“アレ?Aちゃんってこんな子だったかな?”
1年生の頃と雰囲気が違って明るくなったように見えた。
「××さん(私の旧姓)を待ってた。」といってハンカチを差し出された。私のハンカチだった。
そうだった。1年生の時ハンカチ忘れて困ってた彼女に貸した事があった。それからそのハンカチ見なくなったのは彼女がそのまま持っていたからだったんだ。呑気にそんな事を考えていた。
「私、引っ越したの。」彼女が言った。「そうなんだ。今どこに住んでるの?」何気なく聞いた。
「○○市。私、そこの養護学校になったの。ここからじゃ遠いから引っ越しの。
あっけらかんと言う彼女に正直驚いた。
「ウチの親がさ、私が障害児だって認めてくれなくてここでも、●●小学校でもいじめられたけど、やっと私が他の子とは違うって認めてくれたの。2年生までは学校はイヤな所だったけど、今は楽しいよ。」とAちゃんが笑った。それから突然「私、IQとかっていうのがやたらと高いんだって」と言い、歌いながらどこかへ行ってしまった。
あまりにも強烈だったのかあの日のAちゃんの服、自分の服、会話は今でも鮮明に覚えている。
あれからAちゃんには一度も会っていないが、今、無性に彼女に会って話してみたいと思う事がある。
2号にとって一体なにが幸せなのだろうか……。
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