もう５，６年前の話

我が家の猫（名医）が帰宅時間の７時になってもかえってこない。さあ、大変。

妻ーチャー、息子ーニャンコ、娘ーこいつ、わたしーネコ

娘は竹ぼうきを持って、背の高い草を倒している。
その他、３人。チャー、ニャンコ、ネコと呼びかけている。となりのおばさんが出てきて
「あんたらちゃ、何匹、ねこおるがいね。」と笑われて、沈黙。

娘の竹ぼうきが草を倒す音だけになった。

やがて、くぼ地の底から「ニャー」、大活躍の竹ほうきは見捨てられ、娘は、猫を抱きしめた。