自分のことはなるべく心配しないようにしていますが、心配して手を打っておくのがよいのか、ほったらかしがいいのか？　時々考え込むことがあります。

　福島原発の被災は心配しながら、何ら手を打っていなかったので、ベントでも気体清浄化設備が設けられていなかったため、周辺・関東一面に放射性物質を撒き散らしてしまいました。何しろここは明治以来津波の名所で（実は有史以来）、過去には20メートルを超える津波が押し寄せています。

　清浄化設備はちょっとしたビル程度の大きさになるそうですが、マスコミや住民からあの建物は何なのですかと尋ねられると、地元民に不安を与えるということで、設置されませんでした。

　ソ連のチェルノブイリでは、ソ連の原子炉は絶対安全だから格納壁は要らないのだと、自信満々でしたが、事故で周辺一帯に放射性物質を撒き散らし、数十年は住めなくなっています。

　心配なことには、先手先手で手を打っておいて、心配しないで済むようにありません。

　心配するということよりも、何か欠陥はないか？ 重大なことにつながるものはないか？　たまにはチェックするのも頭の体操になります。
　私は、年老いた足腰弱った母親が実家で手すりは十分か？　何かの時の緊急連絡は出来ているかなどときに思い返しています。