今日はお疲れさまでした！

毎年１回は行っているMC、音響、照明、映像を伴う大掛かりなコンサートでした。一昨日の会場リハーサルと今日の本番など、これだけの手間をかけると、関わった人それぞれが様々な思いを持たないはずはないでしょう。
多くの人がとてもよくがんばりました。また苦労もしました。プロデューサーやディレクターはここまでのお算だてをするだけでも十分に価値があるし、とてもよくがんばったと思います。また、それにすべてを理解しないまでも今回の参加者の全員が協力しつつ事を運んだことは素晴らしいことだと思います。感謝します。

昨年もここで行いましたが、昨年よりも内容的には確かに工夫がありました。しかし、小学生の演奏中の集中は去年のほうがあったと感じました。この理由として、去年のほうが新鮮であった、また今年は場内が明るかったため開放的であったということなどが挙げられると思います。ただ、大きなインパクトを感じられる演奏が少なかったこともその要因であったかもしれません。

そうは言っても、小学生の反響がコンサートの出来映えそのものでは決してありません。当日進行表がぎっしり５ページに及び、MC台本、朗読台本、クイズ台本、映像制作、プログラム制作、会場照明、スポット３台、マイク４本、トランシーバー６器、ゼミ内関係編曲４曲を要したこのコンサートは、まず希有のゼミコンサートであるに違いないからです。

コンサートが終わってから、校長先生を始めとして小学校の先生方からの温かいお言葉は、社交辞令ではないありがたいものでした。
「（延原ゼミの）コンサートがいいのはわかっていますし、生徒達も本当に楽しみにしているんですよ。」
「生徒達は『あの曲が良かった』『この曲が良かった』とみんな大騒ぎしています。」
「…内容的には（音楽事務所を通して同じような鑑賞教室を行えば）30万円以上しますよね。…」
帰り際も随分と御礼の言葉をいただきました。
また、私達の大学を卒業された小学校の先生から、始まる前も終わった後も声をかけていただきましたから、きっとこのコンサートは良かったのだと思います。

また、今回のコンサートにあたって３名のゼミ生が
「このゼミほどまじめにやっているゼミは他にあるのですか？」
「このゼミのクオリティはすごく高いですよね。他のゼミを手伝ってみてそれをとてもよく感じました。」
と話していました。

ただ演奏に関しては、
「演奏をもっと良くするためには、根本的に行わなければならないことがもっとあると思います。」
という意見もありました。確かに基本的な音楽に対する取り組み方や、これで良しとする意識レベルが問題視されることは否めません。
専門でありながら、向上に時間のかかる演奏そのものに、今後はより率直にメスを入れていかねばならないでしょう。姿勢はプロに近いのに、実際の腕前が伴ないのでは悲しいです。

今日来てくれた「となりのトトロ」の編曲者の石田君は、
「平泉君の編曲は去年に比べて随分変わりましたね？」
「『人生のメリーゴーランド』の編曲はいいですね！」
と話していました。そこまで聴いてくれる人がどれだけいたでしょうか。そういったことを理解してくれる聴衆が少しでもいてくれることを望みます。編曲で音楽は大違いなのです。

個人的な所見として、MCの太田めはとても良かったです。MCは小学生にウケれば良いというものではないと思います。その意味で、程よく惹き付けつつもひき締まったバランスの良い鑑賞コンサートにできたのはMCの力によるところが大きいです。寧ろ演奏がMCに喰われたようにさえ感じました。
スタッフも一昨日、今日とがんばっていました。宗雪君、溝口君は肉体労働で本当によく働いていたと思います。蔭の功労者です。
プログラムについては、訂正の切り張りに苦労したと聞きました。
プログラムの校正についてはもっといろいろな人でやっておくべきだったでしょう。見落としはどうしても出るものです。
しかし、もっとわかるミスが他にもあります。それは、横書きであるにも関わらず左開きになっていることです。これは、小学校の多くの先生が気付いていることと思います。これも印刷見本をつくった段階で何とかするべきでしたね。これからは気をつけて下さい。

反省は以上です。
まだまだ見えないところで、いろいろなことを感じている人は多いはずです。
ゼミをポジティブに捉えたところで、いろいろな発言をしてくれると嬉しいです。
本当にお疲れさまでした。