先週、森先生ゼミから私達の録音を収録したCDが、
マスタリングおよびパッケージングを経て完成して届けられました。
森先生ゼミ生の感想としては、
「思っていたより、いい録音がされていた」
「メインに三点吊りマイクを使用したため、昨年度ほどの録音の良さではないが、
演奏のレベルは昨年より上がっていた」
「今年度が始まって２か月たたないうちにこれだけのことができるのはすごい」
などの話が出たと森先生からうかがいました。

このCD制作は、これでゼミの紹介やプロモーションの目的以外にも、
編曲や演奏の記録として、近い将来に役に立つ資料となることと思います。
また、極めて意味深い活動でもあると思います。
各曲の印象や感想は次のとおりです。

「渚のアデリーヌ」は、表現やピアノのタッチがまとまっていて
聴きごたえのある演奏だと思いました。
演奏スタイルがとてもクラシック的なので、
もう少し個性的なサービス精神があってもいいのではないかと思います。
「メロディ（ノブロ）」は、進化のめざましい八木さんと
音色へのセンスが光る金井さんの演奏で、とても美しい演奏だったと思います。
特にひとつの和音で、音色やタッチ、ニュアンスを変えていく
金井さんのピアノはすばらしいです。
「美女と野獣」のジョンのピアノは、
以前より深みのある大人っぽい音になっていました。
すべての音に神経を注ぎ、丁寧な音楽をつくるのがジョンの特徴ですが、
今回は最初の１音からさらに表現の幅の広がりを感じさせました。
「人生のメリーゴーランド」は、このCDの中で最も個性的な演奏になっていて、
演奏者それぞれが程よく主張しつつ、なおかつバランスを保った名演です。
１回のテイクでこれだけの演奏ができたことはすばらしいです。
「ディズニーメドレー」は、ホルン２本の曲としてはちょうどいい長さでしたね。
このCDの中では、愛嬌があって楽しさを出す選曲として光っています。
「オペラ座の怪人メドレー」は、録音も相俟って三部さんの声のコントロール術が
とてもよく聴き取れます。
今まで勉強してきた技が感じられます。

これは内輪で内情を知った感想ですから、
もっと様々な人から意見をもらうことが、
私たち音楽家の芸の肥やしになることでしょう。