今日、新川崎三井ビルディングの本番が終わりました。
ゼミとしては、４年目４回目の会場であり、この場所において
熟練の演奏と言える内容であったと思えたことは最大の収穫でした。
今回は最多のお客さまを迎えることができ、
会場の雰囲気としてもとてもオフィスビルの昼休みの一角とは思えない
集中した緊張感の中で演奏できたことは、
４年前を思い起こせばそれなりの進歩をしたと実感せずにはいられません。

今回の演奏会においては、何よりもピアノの栗原さんの素晴らしい読譜力、
演奏能力が大きな可能性を秘めていました。特筆に値します。
また、１年生の活躍がめざましく、
サックスの角川さんの演奏にかけるひた向きさはすべて良い方向に繋がり、
フルートの蔦岡さんはとても努力していてすでに成果が現れています。
また、フルートの羽生田さんはとても安定性があり可能性が高く、
ピアノの三森さんは内在している音楽性を磨く原石としてはとても興味深く、
ホルンの安田さんはすばらしい知恵と才能の持ち主です。

ただ、大きな反省点は実力を出せなかった点にあります。
どんなに練習を積んでいても本番で出せなかったら意味がありません。
それがたとえ風が吹いて楽譜が飛んだとしても言い訳にはなりません。
今日、風が吹くことは昨日メールしたように予想できていたのです。
そして、セッティング係やジョンはテープやクリップを
わざわざ準備したにも関わらず、
それを防ぐことができなかった点がよくありません。
これはセッティング係の問題ではなく、演奏者自身の認識の甘さ、
経験の不足によるところも大きいと思います。

それでも、ゼミという団結のもと、良い演奏もたくさんありました。
さらにセッティングやその他においても懸命に努力している
スタッフの姿が見られたことは大きな成果であると感じます。
本当におつかれさまでした。

延原正生