わしは、この森に住んで１００年以上に成る
様々な出来事を見て来たぞ
この辺りは海面より、とっても高い所なのだが、大昔は、沢山の人で賑わっていたぞ
それが証拠に、沢山の遺跡が出て来たであろう
車もテレビも携帯電話も無い時代であったが、安全な所は良く知っていたのじゃー
最近は電気とやらが、大変だそうじゃのー
わしは生れてから、ストーブやクーラーは使った事はないぞ
寒くなったら、葉っぱを棄て、丸裸に成って耐えているのだ
じゃがのー、夏はいかん、頭がチリチリ暑くていかん
だから、葉っぱの帽子を、かぶるのじゃー
ところで、わしの秘密を少し教えよう
わしの体に耳を当てごらん、心地よい音が聞こえるであろう
そーなんじゃよ、わしの体は酸素発生器なのじゃー
頭に有る帽子の葉っぱが、どんどん水を吸い上げて、酸素を作って吐き出しているのじゃよ
大きく深呼吸をしてごらん・・・・・どーじゃー、空気が美味しいじゃろう
じゃからの、わしらを切ってしまえば、美味しい空気が吸えなくなるのじゃー
それに、なんとなく気持ちよかろう、それはな、電気の要らない冷暖房が有るからなのじゃー
どーじゃー、此処が気に入ったであろう、また遊びにおいで、