ちょっとヘビーな話をさせてください…


今日母親と話していて
昔の話になりました。


昔。
あたしが高校三年生のとき。
妹は中学生三年生。


父親が鬱になりました。毎日のように暴れて人には稀でしたが
モノに当たり
家は色々壊れました。
怒鳴り声や振動で
イヤホンで音楽を最大で流しても
嫌でも聞こえてきました。

夜眠れないからと
電話がかかって起こされました。



…書ききれないや…
今言葉にするとそれだけなんだけど
それだけじゃないんだ…
毎日凄い嫌で嫌で嫌で苦しくて苦しくて…


高校生のあたしは逃げました。
夜遅く帰っても
母親は父親にいっぱいいっぱいで怒られることもなく…


そんな家の中妹は逃げ場なく必死に勉強していました。



最近聞きました


父親の病気のきっかけは浮気がバレそうになって嘘をついて
つじつまがどんどん合わなくなって
病気に自らしてしまったと…



…
初めて聞いたような気もするけれど


以前読んだ本を
忘れて再度読み進めてしまったときのような…


…実は知ってた…かも…？という変な気持ちです。


知ってたのかも…
聞いてたのかも…
忘れてたのかも…



で
母親が今日言いました


本当に辛くて
十年かかって
ここニ、三年でやっと普通になった気がする


と…

母親もほとんど寝てなくて
父親の浮気に直面し
責められるべき父親は病気に逃げ
そんな病んだ父親に真正面から付き合い
毎日どんなに苦しくて辛い思いをしたか…


母親がよく病まなかったと思う…


…いや…間違いなく
病んだんだろ…



あたしは逃げました…

後になって
事の真実や母親の気持ちを初めて知るなんて…


あたしは一人逃げて
母親も妹も
あたしなんかより
もっともっともっともっとつらくて苦しいのに


自分の辛さだけで
逃げて
母親や妹に寄り添えなくて


なんてなんて情けない…

自分は長女だし
何かのときは母親と妹を守れると
なんとなく思ってた…


でも
蓋をあければ
一番のお嬢様はあたし…

何も知らず
知ろうとすらせず
のほほんと生きてるあたし。




もっと出来たんじゃないか…
話を聞いて励ましてあげられたんじゃないか…

あのときは
何を言っても励ましてもダメだったとも思うけれど
思い返しても
何か出来ることは見つけられないけれど


最近幸せだからか
そんなことがあったことさえ
もう記憶が曖昧で
思い出せないからこそ
そんな気持ちに苛まれる…

もしかしたらあたしは
知ってたのかもしれない。
父親の浮気も母親の長年の辛さも…
知っててなお
やはり気づかないように目をそらし続けていたのかもしれない…
逃げ続けてきたのかもしれない…


ママ…逃げて
助けてあげられなくて
ごめんね…

ごめん…