婆様の世話をしていますと、生活に直結しているのは「太陰暦」だと思いました。
「還暦」そのとうりで、婆様はドンドン幼児に変身して行きます。
婆様が寝小便で布団を汚すたびに、自分の子供の頃を思い出します。

尻を叩かれて寝小便布団干しをさせられました。
妹が赤子の時に、泣き出すと「おむつを替えてやれ！」と言われて妹のオムツを替えさせられましたし、いつもおんぶさせられました。
洗濯の時はガチャコン、ガチャコン手押し井戸のポンプを漕がされていました。

あの頃、自分が何才だったろうかと思い起こしますと、兄と姉は小学校でしたから、私が５歳か６歳頃です。

５歳の子供が赤子のオムツ替えていたんですよ。信じられます？

終戦直後はどこの家も同じようでしたから違和感がありませんでした。

婆様をトイレに連れて行って、用足しが終わったら婆様の尻を叩いて憂さ晴らししています。婆様はパンツを上げてくれる合図だと思っています。

「座って半畳寝て一畳」の焼け跡生活を思い出します。