阪神淡路大震災から1年半ほど経過して、知り合いと旅行の話をしていると、「最近はネットで買い物をしています。ほれ、この靴、ニューヨークの店で買って、おくられてきたものです。」と言われた。私は思わず「本当ですか。」と言って、絶句した。当時はネットで物を買う、しかも、ニューヨークの店から直接購入するというようなことは「奇抜」であった。それがどうですか。最近のネット販売の隆盛なこと。もう、何ですね、この流れは奇抜ではなく、平凡なビジネスになりましたね。クレジットカードからネットの電子貨幣の時代へと進もうとしています。貨幣を専門に扱う銀行業が苦境になっていると聞きますね。銀行の窓口に行かなくても、スマホで借入が出来たり、送金ができる時代になってきた。これまで重要な役割を果たしてきたものが、無用の長物になろうとしている。現金主義が揺らいできた。果たして将来、どのように経済は変貌していくのであろうか。こうした時代変革の中で上手に富を増やしていく人もあれば、衰退していく産業もある。ほんと、知恵とＩＴ技術を持たない人間は、どうなるのでしょうか。これから勉強しろといわれても、頭の構造が古いから、素直に対応できない。ところが、大臣の答弁を聞いていると、権限さえあれば、文書を受け取っても、受け取らないことにすると堂々と言える姿に驚いた。ネット時代を超えている。ＩＴ時代というより、古き良きアナログの雰囲気ではないか。国会では平凡な会話なのだろうね。