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  • from: あきらめてんさん

    2019年06月25日 16時07分29秒

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    老後の椅子取りゲーム④

    暗転とはこのことだろう。1時間後に信二郎は救急病院にいた。パートで勤務中の佐和子には「父親の車が電柱にぶつかり、今、病院にいる。両親ともに重症である。」とメールを送った。頭を打ったというより事故の衝撃で父親は脳内出血を起こしていた。即死状態で病院に運び込まれ、集中治療室に入っていたが、医師からは「なんとも、申し上げられません。」と宣告された。母親の峰子とは会話ができたが、母親も骨折していて身動きできない状態であった。気分が動転していたので、何をどうすればいいのか分からず信二郎の判断が鈍った。夕方の4時頃になって父親の死亡が告げられた。勤務時間を繰り上げて、妻の佐和子が病院に来てくれた直後であった。
    「あなた。お父さんが亡くなったのなら、お葬式をしないといけないでしょう。」
    「そういうことになるな。」
    「なるなーと、呑気なこと言ってる場合ではないでしょう。しっかりしてよ。」
    「急なことで、頭が回らないんだよ。親父が死んじまったなんて、信じられない。」
    「お母さんに、お父さんが亡くなったことを報告しないといけないでしょう。」
    「そうだね。頼むよ。俺の頭が、思考停止しちゃったみたいだ。父親のことも、葬式のことも、お前に任せるよ。」
    「ちょっとさ。あんた、何言ってるの。自分の親のことでしょう。しっかりしてよ。」

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