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  • from: あきらめてんさん

    2019年07月06日 17時09分04秒

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    老後の椅子取りゲーム⑧

    内科医から精神科医院の紹介状をもらい、信二郎は翌日、相談に出向いた。精神科の先生はカレンダーを見て、往診の日取りを決めてくれた。診断は譫妄症状が出ているということであった。処方された薬を飲むようになったが、症状は一進一退が続いた。2か月ほど経過してからであった。母親が便所に行こうとして、立ち上がった突端に転倒したのである。この夜中の出来事で母親は大腿骨を骨折した。往診の順番を繰り上げて内科医が訪問してくれて、症状を見るなり救急車を呼んでくれ、入院することになった。大腿骨の骨頭骨折だったので手術が施されて、骨折による痛みは止まった。問題はリハビリに移っていったが、母親が積極的に運動をしようという気持になかなかならなかった。認知症状が進行して、精神の活力が鈍ってきているようであった。もともと、体を動かすのが苦手なタイプだったから、信二郎が喧しくいっても効果は上がらなかった。ただ、リハビリだけで病院に何時までも入院していることはできなかった。骨折の治療が終わると、新たに介護療養施設を考えなくてはならなかった。1日中、母の介護療養を信二郎が一人ですることには無理があった。信二郎は資料を取り寄せて、保証金や毎月の療養費用を見比べてみたが、安く入れるところは満室で相当な順番待ちになった。この時点で老後問題について信二郎は頭を抱えてしまった。実際、信二郎が考えていたことと大きく食い違った事態に直面したからであった。

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