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  • from: あきらめてんさん

    2019年07月10日 18時28分32秒

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    老後の椅子取りゲーム⑩続き

    「家に引きこもっていたら、ボケるばっかりや。リハビリの指導もしてくれる介護施設があるから、一度、考えてみたらいい。」
    信二郎は母親の顔を伺いながら、思い切って言ってみた。
    「施設は嫌いや。ここでいい。家にいるわ。」
    率先して施設に入ろうと先のことを考える人は少ない。切羽詰まってからでないと施設の話はできないと思った。「やっぱり、母親を説得するのは、こりゃ大変だわ。」と信二郎は内心思った。母と息子の二人生活を続けていくより方法はないのか。信二郎は止めていたタバコを急に吸いたくなって、机の引き出しを開けてみたが、何もなかった。展望が見えなくなると喫煙欲が出てきた。ただ、禁煙してから5年も経過しているので一時的な欲求を抑え込むことはできた。しばらくして、妻の佐和子から電話がかかってきた。
    「お母さんの退院はおわったの。」
    まったく事務的な話し方であった。佐和子にしてみれば、面倒なことが増えたくらいにしか思っていないのだろう。母を思いやる気持ちは佐和子からは感じられなかった。
    「ああ。さっき家に着いたところだ。もし、こっちの家に来るのだったら、途中、夕食の材料を買ってきてくれないか。」
    信二郎は気軽に頼んだつもりであった。

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