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  • from: あきらめてんさん

    2019年07月11日 17時24分55秒

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    老後の椅子取りゲーム⑪

    今日は直ぐに行けないと佐和子は断った。交代勤務の人が、子供の熱で出勤が2時間遅れになると連絡してきた。仕方がないので残業になったというのである。母の家に電話をしてきたのは、佐和子の帰りが遅くなるという連絡で、義母である峰子の様子を聞くのはお愛想からであることが分かった。信二郎は、佐和子の意図がどうあれ、母親の退院のことについては連絡してあったので、こうしたものなのだろうと判断した。万事がこのようにして時間が経過していくのであった。極論すれば、佐和子との間に子供ができていないので離婚しようと思えば、難しい課題ではないと思っていた。夫婦という形式を維持しながら、曖昧な関係が継続しているだけであった。
    信二郎は出前センターに電話してみた。注文する時間が遅いので断られるかもしれないと思ったが、すんなりと夕食メニューを受け付けてくれた。再び、佐和子に連絡して、出前センターから三人分配達してもらうようにしたから、母親の退院日でもあるので母の家の方へ食事をしに来るように言った。佐和子は余計な気遣いをしてくれなくてもいいのにと素っ気ない返事が返ってきた。要するに佐和子は義母と一緒に食事をすることに乗り気ではない。これは今に始まったことではなく、性格の合わない者同士は一緒に食事をしたくないのだろう。食事は気の合う者で美味しく食べるのが一番いいのだろう。信二郎は結婚当初は苛立ったものだが、最近は考え方も枯れて来て、嫌なら嫌で仕方がないと思うようになった。

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