新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

ペンカット

ペンカット>掲示板

公開 メンバー数:1人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: あきらめてんさん

    2019年07月24日 12時38分19秒

    icon

    老後の椅子取りゲーム⑯

    持ち金が目減りしてくると精神的な重圧がかかってくる。正直、資金の元だけでも取り戻したいという気持が優先していた。誰でも同じ思いを抱いて、深みにはまっていく。信二郎はそのうちに好転するだろうという楽観的期待は幻覚でもあった。願望が幻想の発生源になる。投資額が倍になるというのは、ユニークな商品開発をしている企業を見つけて、この企業の株式を上場するまで応援していく。上昇サイクルに乗れば、企業価値が一気に二倍、三倍になっていく。当たり前のことだ。問題は、どのメーカーの製品が爆発的にヒットし、次世代の産業になっていくかである。この見分けが難しい。もし、判断を間違って投資すれば、つぎ込んだ資金はゼロになる。ただ、冒険をしなければ、成果もない。この言葉の通りである。野球ゲームと同じで、満塁を迎えたバッターがヒットを打つか、三振するかの見極めが大切である。見送り三振でもされたら、ゲームセットお終いだ。こんなケースは球を投げるピッチャーも、打つバッターも、ピンチヒッターを送り込んだ監督にしても、事前に結果は分からない。分からないから、ゲームになる。結論が分かっておれば、八百長になってしまう。一瞬の緊張との勝負である。こんなことを信二郎は頭に描きながら、買い物に出かけた。カレーを作ってみたいという胃腸の欲求が湧いてきたからだ。カレーというのは、ふと食べてみたくなるものだ。太陽が照りつける暑い季節にカレー欲が湧き上がってくる。いろんなことを自問自答して自転車に乗っていた。この時、例の足こぎ揚水発電の研究をしている背の高い研究者の顔が信二郎の脳裏に浮かんできたのであった。

    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件