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  • from: あきらめてんさん

    2019年07月26日 17時05分07秒

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    老後の椅子取りゲーム⑰

    人間の意識は記憶している映像の連鎖反応で誘導されていく。投資相談コーナーで最初に声をかけてきた森山新平という青年の顔が浮んだ。信二郎は、研究者が実験しているのであれば、現場に一度、訪ねて行っても悪くはないと思った。連絡は直ぐにとれた。二日後にJR駅前で待ち合わせをした。
    「いやー。嬉しいです。関心を持っていただくことが先決ですから。」
    森山は駅裏にある駐車場へ信二郎を案内し、軽自動車に乗った。
    「君の先輩の研究者。中山秀次さんだったか。もう会社を設立したのかね。」
    「いえいえ。これからですよ。資金が集まらなければ、何もできませんから。」
    「それは、そうだろうが。ところで森山さんは、中山先輩に雇われているのかね。」
    「私は応援しているだけです。私は保険代理店の営業をしておりまして、時間の余裕が出来た時に先輩の応援をしているのです。技術的なことは詳しく知りませんが、要は本人から直接に説明を受けてください。これから案内する作業所は、先輩の父親が以前、鉄工所を経営していた場所なんです。ご存知の通り鉄鋼関係は景気の悪化で、どこも経営が苦しいようですね。それで先輩の父親も昨年末に廃業されたのです。まあ、先輩は父親の廃業した工場を、なんとか新しいアイデアで再生したいという気持があるのでしょうね。何分にも思いついたら、先輩はとことんやり抜く性格ですから、私も、つい誘いに乗ったわけなんです。」
    約十分ほどで赤さびた鉄の扉のある建物の前で車は止まった。入口周辺には雑草が高く生い茂っていた。人の出入りのない様子が周囲の風景で観察できた。

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