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  • from: あきらめてんさん

    2019年11月22日 14時07分22秒

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    老後の椅子取りゲーム㉔

    離婚の届出書でも提示してくるのかと信二郎は気持ちを引き締めていたが、佐和子との生活は従来と少しも変わらなかった。火木土のパート勤務を続けているし、朝食も作ってくれるから日常生活で困ることは特に何も出てこなかった。ただし、佐和子の実の兄である小森義彦から亡くなった伯母の遺産分割の件で時々連絡が入った。小森義彦は独立して事業をしていたが、経営の方は相当な負債を抱えて、運転資金に苦しんでいるようであった。信二郎は直接に小森本人からは何も聞いていないが、佐和子との電話での遣り取りを聞いていて、だいぶ困っているようだと信二郎は分析した。
    「伯母さんの家を処分するなら、私にも権利があるわね。」
     このようなセリフを佐和子が言っているのを信二郎は聞いていた。どうやら、小森義彦は弁護士を立てて、佐和子との交渉をしようとしているようであった。理由は伯母が残した遺言状の解釈を巡っての内紛であった。遺言の文案には封印がしてあったわけではないので小森義彦は自分に有利な方向に解釈し、弁護士を通して佐和子に遺産の配分を決めようとしているようであった。
     普通、遺言状は封印しておかないと書き直されたりする危険がある。だから、開封する場合は親族の関係者が集まって、家庭裁判所の立会いの下に開封すのが平等といえる。当日、参加できなければ、弁護士に委任状を出すことであるが、佐和子と小野義彦との二人の兄弟関係の安易さから、兄の方が一方的にことを運ぼうとしているようであった。

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