24年前のあの日

彼がメールで

テレビ観てみ
と言った。
映画みたいや
とも言って
怖いと言う私に

大丈夫、俺がいてる
と。

遠距離でダブルな不倫の私達なのに

大丈夫、俺が居てる
などと。

あの言葉で

私は、ずっと彼を思い続けることが

出来たんだと思う。

ダブルな不倫でも

そんなの全然関係なく

彼を愛していた自分を

今はとても平和な気持ちで

懐かしく思い出せるんだよね

何故かこの痛ましい記念日が

私にとっての平和な恋の思い出だ。

20日は彼の誕生日で

おめでとう

とだけ送ったら

意外にもすぐ返事をくれた

ありがとう

とだけ

楽しい1年になりますようにと更に送ると

たて続けに5通のLINE

欲しいか？と。。。

欲しいのかもね。。。

懐かしい彼とのベッドでのあれこれを

しばし思い出して

ホントに

やりたくなってしまった

忘れてしまった恋心でも

忘れない彼の誕生日だ

誕生日を迎えた彼は今

どこで何をして

誰とどんな話をし

何が嬉しくて何が不安なのか

いや、彼なら不安も笑い飛ばすに違いない

などとあれこれ考えたり想像したりする

例え、彼が既に新しい恋に巡り会えて

既に私が彼の脳裏の端っこに

ちょこんと残るアザみたいに

薄汚れたシミになっていたとしてもね

やっぱりまだ彼を忘れていないのだろうし

やっぱり彼と過ごした時間が

とても楽しい時間だったからだろうな

そう思えば、あんな恋でも

して良かったと思います

誕生日おめでとう

もともとそんな人だった

ずいぶん音沙汰無くて

めちゃくちゃ寂しくて

泣いたり

ため息ついたり

メールしても返事なくて

時々寂しくて他の人に抱かれる

長い長い付き合いのあの人

ふいに“脱げ“とLINEしてきて

2週間そっぽを向いて

でも、やっぱり従ってしまう

彼が怒るのがわかるから結局

でも結局、、また返事がない長い長い時間

もともとそんな人だったから

私はここに居るしかない

ここに居て

あの人を待つしか無いんだ