儚（はかな）くも　代え難きもの　命なり

一時を過ぎて　被災は風化

〜お久しぶりです。震災３ヶ月の日に、クルマを走らせて東北へ行ってきました。予想していたとおりでしたが、被災地の写真を撮る気が全く起きず、ただ目に焼き付けてきました。
福島県のラジオが、交通情報のように放射線情報を流しているのが、あまりにノーテンキな都会と異なり、新鮮な驚きと痛みを感じました。
　３〜５月までの緊張感で、みんな忘れていた５月病のような症状で、会社で病にかかる人が多発。実は、そういう自分もちょっとダメージを受けたままのようで、良くないです。
みなさんも緊張感のあと．．．このやるせなさを超えないと、いけないですね。　

祈るとて　帰らぬ命　いとしけれ
記憶のぬくもり　明日への糧


大地震から三ヶ月経ちました。
こちらはおかげさまで無事に過ごしてます。
でも、地震直後の買占め騒ぎから一転、厳しい買い控えになっているようで、商店街も沈んでいます。
有線放送の音楽が何か虚しいようです。

近頃、原発の本当のリスクを海外事情から取材した記事を読みました。既に起こってしまったことの責任追及ばかりしていないで、国家を挙げて放射能の無害化や新エネルギーの開発&一般化の推進に時間もお金も費やすほうが現実問題有効なのではないか、と考えました。

昔、チェルノブイリの事故のときあれほど「放射能の雨が降る」だのなんだのと大騒ぎしたのに、今の報道は奇妙に思います。
表土を削れば済むことではないような。
本当のことを公表したら、国が治まらなくなるかもしれない。だから言えない。･･･実際、そんなところなのでは。

ともあれ、できる自衛策をとるばかりです。
人を責めても、事故が無かったことにはできないのですから。
覆水盆に返らず。
責めるより、対応策に知恵を絞るべき。
そう思いませんか。

「国」は、私たち国民一人ひとりの集合体なのですから。
原発を許してきたのも、私たち全体責任では。
重い決断を誰かに「任せた」と言いながら押し付けて、任せたはずが気に入らない方向になっていれば文句を言う。それでは、あまりに無責任。どこまで人は「高みの見物」でうまい汁を欲しがるのでしょうか。

ここらで、暮らしの根本から全体を見直したほうがいいのではないか、と思っています。