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洗足学園音楽大学 延原ゼミ

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  • from: nobuさん

    2006年06月03日 07時04分53秒

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    レコーディングについて

    昨日のアンケートで、メンバーのさまざまな意見や考えがわかりました。
    私の考えも書いておきます。

    従来、与えられた曲を指導者や指揮者のもと、発表していく発表会を
    基盤として音楽大学の教育がなされ、それがゆくゆくはリサイタルや
    演奏会として成長・発展していくというプロセスがありました。
    しかも、その過程は厳しく「腕を上げる」ということは、
    「コンクールに通る」「集団に所属するオーディションに合格する」
    「留学する」等々いわゆる「肩書き」が左右し、
    それを機に、ステイタスを与えられたかのごとく、
    「リサイタル」や「演奏会」を行うようになります。

    しかし、芸術性の高い優れた演奏を行っているにも関わらず、
    「コンクールの組織」「演奏団体(協会)」「スポンサー」「門下」等の
    大きなサポートを得なければ集客もままならないというのが現状でしょう。
    日本で芸術が育たないと言われるのは、西欧に比べて音楽家の支援や
    宣伝にお金を出さないところに所以があります。

    では、ポップス界はどうであるかと目を向ければ、
    音楽の上手い下手はともかく、まずは売ることに力を注ぎます。
    譜面が読めなくても、音感などなくても売れるのです。
    ここ10年くらい、クラシックも随分その影響は受けてきたと思います。
    中身はともかく「集客さえできれば演奏会ができる」と
    考える人も少なくありません。

    前置きが長くなりましたが、私はこのゼミを
    「音楽のプロになるための養成所」と考えています。
    ここでの「プロ」は、
    「職人としての腕前を身につける心構えを持つこと」と
    「音楽で生きていくための知性を養うこと」です。
    そして、そのためには「価値がわかる耳と頭」がなくてはなりません。

    人それぞれ生き方は違うでしょうが、たとえ組織に所属したとしても、
    これらのことは必要でしょう。
    そして、クラシックに見られる技術や芸術の研鑽と、
    ポップスにみられるような自分に合ったものを、見せたいように売っていく
    柔軟性は、両方ともあるほうが良いと思っています。

    もっとも、学生のうちに行わなければならないことは、
    技術の基盤をひととおりつくることに他なりません。
    そして、ごく限られた同じ曲をみんなが関門のように
    辿って演奏することは、あくまで技術獲得のためです。
    演奏会はその技術を聴かせるためだけの発表会ではないのですから、
    もっと多くの選曲がなければ聴衆はついて来づらいのではないでしょうか。

    このゼミでは、実際の演奏者に合った編曲を手順から実践に至るまで
    細かく行おうとしています。こういった行為はポップスでは
    あたりまえですが、クラシックではほとんど少ないことです。
    1回や2回の編曲で素晴らしいものができるとは言いませんが、
    ゼミ単位で比べてもこのゼミの編曲のクオリティは
    突出していると思います。
    それだけの大変な思いと充実感も、
    編曲した人は実感していることでしょう。
    さらに、編曲者の技術が上がり、
    演奏者の好みまでわかって編曲したならば、
    その曲はまさにその演奏者だけの「宝物」になります。

    また、私は吹奏楽コンクールなども子供の頃(?)から出たり、
    子供の頃からの愛読書は「レコード芸術」と「音楽の友」の
    レコード・演奏会評で、テレビよりNHK-FMを
    エアチェックするのが大好きで、
    「いい演奏とは?」ということを一日中考えていた人間です。
    そのためか、演奏を変えていくこと、
    短期間でまとめることにはたいへん興味があります。
    「編曲や作曲は出来映え、演奏は本番さえ良ければいい」
    というのは事実ですが、学生はいかに要領よく曲をまとめていくかという
    プロセスこそを学ぶべきだと思います。

    今回のレコーディングは、日頃の成果を記録する意味と、
    このCDで多くの人に私達を知ってもらう宣伝材料にすること、
    そして何より、今回の準備から本番当日までの経緯と演奏の推移、
    簡略版レコーディングの現場を見ることが勉強だと思います。

    まず、編曲した作品が再演され、また良い状態で音として残すこと自体
    珍しいことで、編曲の苦労が癒されたことと思います。
    また、レコーディングの現場状況としても、洗足学園音楽大学ならではの
    貴重な体験ではなかったかと思います。



















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