私、高価なもの持つのがいやなんです。

ブランド物に拘ると、
ほんとうに自分に似合っているかとか、
ほんとうに好きなのかではなく、
いくらという犠牲を払ったお金の価値をまとうことに魅力を感じる、
そんなものを体中にまとい、
自分の世界を取り囲み、
自らその檻、足かせを引きずって、そこから抜け出せない人生を歩いてしまう。

心から裸の付き合い、
裸一貫で世の中自由に生きてやるなんて、そんな勇気も出ず、
いつも、ギラギラした重い金物にしがみ付いて、
それを失くすのを恐れるだけの人生を歩きそうで、

だから、何時失くしても、奪われても、ダメージが少ないし、手ぶらで、何処ででも生きていける、そんな気楽な人生がいいなと思います。

だから、あえて、高価なものは持たないことにしています。

何十万、何百万円の腕時計なんて、気違い沙汰です。理解できません。宝石を買い集め、銀行のセーフボックスに入れたままにしとく　くらいなら、待つ必要ないじゃんと思ってしまう。

安くても、本等に気に入ったものや、ましてや、気も手間もかけた手作りのものは、とても大切に使いますし、私にとって価値あるものです。そんな考えが好きです。

周りの金持ちは、皆、少しでも持ち分が減ることを恐れ、懐の紐を哀れなくらいしっかり握り締め、自ら手を汚して何かをするでなし、いかに、上手く人を使って今の状態を維持するか、気持ち悪いくらいねっちりした、いやらしい人の扱い方をします。
うわべだけの見栄を剥げば、家族兄弟、子供とも、欲のためにいがみ合って、絶縁状態。

そんなんをたくさん見てきて、
アア、私は、餓えるほどでないし、かといって、余る金もなく、なんて幸せなんだろうと、感謝せずにいられません。

子供には絶対、財産なんて残しちゃいけない。
借金も残しちゃいけない。

兄弟仲よく、助け合って生きていてくれることだけを祈っています。