最初観た時は正直言って、「またコアか」「子供達しか乗れないとかどっかで見た設定」
と思いましたし、翔子と甲洋が退場した時は鬱展開が辛かったです。
しかし、物語が後半になるにつれて、ぐいぐいと話に引き込まれて行きました。

何といっても素晴らしかったのは子供達のキャラクター設定。
最初は一騎の独壇場なのかと思いましたが、咲良・剣司・衛のトリオが凄くいい味出していて。
特に衛は完全なお荷物要員かと思いきや、まさかのゴーバインパワー！
カレンのキャラも良かったし、兎に角無駄なキャラがいなかった。
正直言ってフェストゥムと人類の戦いよりも、子供達がどうなるか気になってしょうがなかったです。

一番好きなキャラは乙姫ちゃんでした。　最終回で泣きじゃくってくれて、少しは救われました。
結局彼女に一番重い役を背負わせたもんなあ。　変に達観してたからホント辛かった。

OPも素晴らしかった。　小さい頃の子供達の静止画が本当に楽しそうでいい絵でした。
EDの三人の辛そうな表情は、痛々しかった。
OPとEDがまるで対極で、すごく印象的でした。　静止画が却って良かったのかも。

文句を付けるとすれば、新国連なんて設定は必要なかったと思います。
日野洋治は、なぜ島を離れたのか分からないほどの人格者だし、ミツヒロは逆に魅力ない人物だし。
なぜ千鶴さんがミツヒロなんかと結婚したのか理解できないです（苦笑
まあフェストゥムに「憎しみ」を教える、敵役が必要だったんでしょうけど．．．
人類vsフェストゥムという単純な構図にした方が、話はすっきりしたと思います。

肝心のファフナーは、デザインも設定もメカとしてはあまり魅力が無かったですね。
あと、翔子が自爆した時に島の人が結構冷たかったのが許せないですね。
翔子は好きなキャラだったので、ちょっと退場が早すぎた気がします。
（実際あんな短期間で、あそこまでファフナーを使いこなせないだろうし．．．）

千鶴さんはとても弓子のお母さんには見えないですね。
最初、千鶴さんが真矢のお姉さんかと思ってた（笑
大人ではやはり溝口さんが渋かったなあ。　ばあちゃんもかっこよかった。
来年、新しいファフナーを創るようですが、史彦、紅音、千鶴達の若い頃の話も観てみたいなあ。

作画の綺麗さとか技術とかは、もちろん今のアニメとは比べるまでもないですが、やはり技術じゃないんですねえ。
物語が素晴らしければ、作品はいいものができあがる、という見本のようなアニメでした！

あなたはそこにいますか？