人生100年時代と言えど災難はいつ誰に起こるかはわかりません。

　交通事故死は大地震や大型台風以上の死者が毎年出ていますし、６０過ぎるとがんや脳卒中、心臓病で短期に死に至る場合も多くなります。

　私も数年前に脳梗塞になり、動脈硬化で切開手術を受けています。

　突然何の病や事故・自然災害が起こるかはわかりません。

　さて、仏教や他の宗教でも転生・生まれ替わりが言われています。
　良いことを行っていれば天国・極楽に、悪いことばかりを行っていたならば地獄へ。
　その中間は、行いに応じて餓鬼・畜生・修羅・人間・天上界へと。
　しかも人間世界に生まれ変わるのはとても難しいともいわれています。

　死後はどうあれ、生まれ変わったとしても前世とは異なる世界です。
　しかも前世の記憶はまずありません。まるで記憶に残らない夢を見ているようなものです。

　ですから、貧乏であればそれなりに、お金持ちであればそれを有意義に使い、健康であればそれを感謝し、病にあれば、耐える中にも何かの喜び・面白さを感じ、今を有意義に過ごすことでしょう。

　三界は火宅の如しと言われながらもだらだらとした生活を送っている私なのですが。

　般若心経では、悟りに至るには六波羅蜜、いわゆる布施・自戒・忍辱・精進・禅定・智慧の実践だと述べられています。
　そしてこれらは生きている人間のうちでないと実践できないものです。