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  • from: chobiさん

    2007年01月09日 20時15分18秒

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    青地久恵著『大工の神様』


     釧路のマチには越後の関係者が多い。漁業者として、商人として、宮大工として、船大工として、農業者として、来訪している。農業移民は信濃川や阿賀野川の洪水によるものであろうが、米どころでもあるはずの越後平野からの大量移民、その理由がわからない。
     新潟と称される「潟=外海と切り離されてできた湖」の多い米作地帯で、厳しい地主制から逃れる人々があるいっぽう、地域によっては江戸時代から1900年前後にかけて、「半農半漁」の農の部分が欠落した地から、多くの移住民を輩出することになったのかも知れない。

     本書は與一郎翁と由松翁を結ぶ「太子信仰」から始まる。田島與一郎翁は越後大工の仲間たちの多くがそうであったように、故郷の岩室村間瀬を出て福島県へゆき大工修行、所衆(ところしゅう)たる上級生の田中藤蔵を訪ねて釧路へやってきたことが、紹介される。
     そこへ弟子入りして與一郎翁を師匠とあおぐ由松翁の出世・一代記にペンを走らせる。師弟の技術、その伝承と熟練、新しい技法の習得、職人の気風、それを支持する周囲の理解、作品たる古建築との邂逅、家族や師弟関係の彩り。筆致豊かに展開しているが、そこには技術・技能への敬意と技能にたけた肉親・家族への深い愛情が、限りなくこめられている。(発行:編集工房ノア 2006年12月 1800円+税)

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    merey

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