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†詩置場†

†詩置場†>掲示板

公開 メンバー数:5人

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  • from: ジャニス†さん

    2007年02月06日 15時55分21秒

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    言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編

    あ行


    ◇あ
    明日も雨かなぁ?
    せっかくの休日が台無しだ。
    梅雨明けまで約一ヵ月…
    ストレスが蓄まっちゃう。

    ◆い
    育代は雨に打たれる紫陽花の花をぼんやり見つめていた。
    するとどこからか声がした。
    「どうか助けてください」
    育代は目と耳を疑った。
    紫陽花がしゃべっているのだ。

    ◇う
    うなじが汗ばんで髪が纏わりつく。
    育代はもう一度辺りを見回し、誰もいないのを確認すると恐る恐る紫陽花に向かって話かけた。
    「助けてって…何?どうしたの?」

    ◆え
    「栄光のフランスがイギリスに攻撃されて、国王の命が危ないのです。私と一緒に来てください。お願いです」
    紫陽花の花の精が言った。
    育代は小さな花の精を見て言った。
    「どうして、私が行くの?」
    「アウターゾーンの案内人のミザリィに言われて来ました」

    ◇お
    「お願いって言われても…フランスなんて…それにミザリィって誰なのよ」
    紫陽花の妖精が指に触れた瞬間、私は深い眠りに落ちた。

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コメント: 全29件

from: ジャニス†さん

2007年02月10日 13時04分33秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
わ、フリー


◆わ
「悪あがきはやめて、さっさと焼かれてしまえ!」
テモテはジャンヌに言った。
「おれは火あぶりを見ると興奮するんだ。特に若い娘がジュージューと焼かれるのを見るのはたまらないぜ。クックックッ」
ジャンヌは母の代わりに張り付けになった。
ジャンヌの周囲にわらと木材がうず高く積まれ、たいまつを持った司教が、祈りを捧げた。

◇フリー
皆が見守る中、ジャンヌは火あぶりになった。
「あーあ、これで何もかも歴史通りね」
育代がため息を吐くと、突然、抱いていたロデムが紫陽花の妖精に姿を変えた。
「はーい!ジャンヌを救うことが出来なかったのでぇ、罰として育代の魂、いただきぃ♪」
「お、お前は小悪魔!ちょっと待てよ!育代は俺のもんだぞ!」
テモテは育代の腕を掴んだが遅かった。
育代の体から抜け出した魂は紫陽花の妖精に捕らえられたかと思うと一瞬のうちに見えなくなった。
「人間の娘の魂って美味しいのよ!ほんとにジャンヌを救っちゃったら、貰えないとこだったわ!邪魔してくれてありがとねーテモテ!」

終わり†

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from: ジャニス†さん

2007年02月10日 13時02分56秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
ら行


◇ら
「楽勝ー!最初からこれを出せば早かったんだけど、お前が張り切ってるから付き合ってあげたんじゃない。今更見苦しいわよ!」
ジャンヌは司教をはりつけにするよう命じた。
「ねぇ、あの人、あんたの仲間なんでしょ?助けてあげなくていいの?」
育代は心配そうにテモテに尋ねた。

◆り
「りこうそうに見えても、やはりジャンヌはまだ子供だぜ」
テモテはジャンヌの裁判の傍聴に来ていたジャンヌの母を、司教の代わりにはりつけにした。
「ジャンヌ、母を助けたかったら、お前が火あぶりになれ!」
テモテは大声で言った。

◇る
「ルカを身代わりにギロチンにかけた時点でお前たちの手なんてお見通しなのよ!母を殺すだけで満足なんてしないんでしょ?やりたきゃ勝手にするがいいわ」
ジャンヌは冷たく言い放った。

◆れ
「歴史を変えてはならない」
テモテはジャンヌに言った。
「お前が火あぶりになることで、全ての人々が救われるのだ。お前の母は命を救われ、イギリス国王とフランス国王は停戦協定を結ぶことが出来るし、ミザリィは他の仕事が出来るし、司教は信仰の道を歩むことが出来るし、私は育代を手に入れることが出来るのだ」

◇ろ
「ろくでもない茶番にさんざん付き合わせた挙げ句、何?その言い草は…さすがは悪魔ね、やることが汚すぎるわよ」
ジャンヌが叫んだ。
「なんだか話がめちゃくちゃじゃない?私はあんたのものになんてならないわよ!」
育代も叫んだ。

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from: ジャニス†さん

2007年02月10日 13時01分10秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
や行


◆や
「やいやいやいやい!やかましいわい!聞いていりゃいい気になって!証拠、証拠と言うから証拠を出してやったんだ!」
司教の口調が突然変わった。
「あれは遠山の金さん!」
「んなことあるわけない」
「桜吹雪が見られるかも」
「キャッ!楽しみ!」
法廷は騒然となった。
「ジャンヌ、ロザリオをみんなに見せて見ろや。へびがロザリオに巻きついてるはずだぜ。これだけ証拠を出しても知らぬ存ぜぬと言い張るつもりかい」

◇ゆ
ゆっくりと掲げたロザリオは眩しい光を放ち、司教の本当の姿を映し出した。
司教は黒いドレスと黒いマントを纏った魔女の姿を現わした。
「証拠、証拠と騒いでいたのはお前のほうでしょ?でもとうとう本性を現わしたようね」
「司教は魔女だ!早く捕まえろ!」
群衆から声が上がり、司教は捕らえられた。

◆よ
「よしてちょうだい!」
司教は言った。
「あたいを魔女にしたのは、そこにいるテモテよ!一番悪いのはテモテなの。彼は悪魔サタンなのよ。彼の命令で、ジャンヌを火あぶりにするよう証言したんだから。みんなテモテをつかまえなさいよ」
司教はテモテを糾弾した。

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from: ジャニス†さん

2007年02月10日 12時59分17秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
ま行


◇ま
「まず一つ目だけど、お前の言う通り、私はフランスの片田舎で農夫の娘として生まれたわ。勿論、剣なんて握ったこともなかった。だから必死よね。フランスを守るためってのもあるけど、自分が生き残るためには敵を殺さなきゃいけないんだから。私が剣に長けてるのは天性のものだわ!そうやって皆が必死で戦っている最中に私の生い立ちを調べる余裕なんてあるはずがない。全部お見通しなんて、司教、お前が魔女である証拠だわ!」

◆み
「みなさん、聞いてください。私が物事の本質を見通すことが出来るのは、神の聖霊によるものなのです。私は司教として長年、神に仕えて来ました。そこにいる田舎娘とはわけが違います。私にはジャンヌの真の姿が見えます。ジャンヌは黒いドレスを身につけている」

◇む
「無理もないわよね。何もしないで城でじっとしてただけなんだもん。神の聖霊によるもの?そう言うしかないものね。でも、それって裏を返せば悪魔の力によるものだって言えるんじゃない?ここにいるみんなは普通の人間なのよ、巧い言葉で言いくるめようなんて、いかにも魔女の使いそうな手だわ」

◆め
「明解な私の説明に比べ、ジャンヌ、お前の反論は説得力に欠けると思わないか?いいだろう。どちらが魔女かジャンケンで決めよう。勝った方が魔女として火あぶりになるのだ。いいなジャンヌ!」
司教がきっぱりと言った。

◇も
「もう一つ言わせてよ!魔女とジャンケンなんてしたって勝つも負けるも思い通りじゃない!国王を見破ることが出来たのはミザリィのお陰なんだけど、それを証明してくれるはずのミザリィはどっか行っちゃうし、お前の正体を知ってる側近のルカはギロチンで首を切られちゃうし、お前が魔女だって証拠はどんどん消されていくじゃない?都合がよすぎるわ。それから私の胸に刺さった矢ね、これが私を守ってくれたのよ!」
ジャンヌはそう言うと首にかけられた十字架のロザリオを掲げた。
「もし私が魔女ならロザリオに触れられるはずがないでしょ!」

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from: ジャニス†さん

2007年02月10日 12時57分58秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
は行


◆は
「早まるなジャンヌ!」
司教は胸をぐっとそらせて言った。
「四番目の証拠があるぞ。ジャンヌ、お前がエドワード将軍の城を攻撃した時、敵の矢に当たったはずだ。矢は胸を貫き、重傷を負った。だが、よろいを外して見ると、傷口はどこにもなかった。これは魔女だから出来る技だ」

◇ひ
「必死なのはよくわかるわ。あんただって火あぶりになんてなりたくないものね。だけど、何を言っても見苦しいだけよ」
ジャンヌはやれやれといった様子でため息を吐いた。

◆ふ
「ふん!反論の一つも出来ないじゃないか。残念ながらジャンヌ、お前と私では知識が違うのだ。私はあらゆるディベート術を心得ている。さっさと降参して火あぶりになれ。お前が希望するなら、そこのロデムも一緒に火あぶりの道連れにしてやろう」

◇へ
「へぇ、自分が魔女だっていう証拠を消すためにロデムまで火あぶりにしちゃうつもりなの?ほら、悲しそうな目でお前を見てるじゃない!ご主人様に尽くしたのに、なんて酷いことをするの?ってね」
育代に抱かれたロデムは司教から目を反らさなかった。
「他にないようなら、次は私の番でいいかしら?」

◆ほ
「ほかにもくさるほど証拠はあるが、ジャンヌの反論も聞いて見ようではないか。もっとも理路整然とした反論が出来るかどうか疑わしいものだがな。そこにいるロデムのネコ智恵でも借りるんだな」
司教は腰をおろした。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 13時22分50秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
な行


◇な
「なんてことないわね」
ジャンヌは怯むことなく笑っていた。
「お前は私が魔女だっていう証拠を上げれば上げるだけ自分が不利になってることに気付いてないの?魔女のくせに、あんまり利口じゃないのね」

◆に
「逃げ口上は私には通用しないぞ」
司教は続けた。
「二番目の証拠はこれだ。ジャンヌ、お前はフランス国王に一度も会ったことがないのに、城へ行った時、すぐにフランス国王を見つけ出した。これは魔女か魔女っ子しか出来ないことだ」

◇ぬ
濡れたようなジャンヌの瞳は、司教が次々と彼女が魔女であるという証拠をあげていく中でも勝ち誇ったように輝きを増すばかりだった。
「確かに。一番目の証拠も二番目の証拠も、お前の言う通りだわ。それで?もうおしまいなのかしら?」

◆ね
猫のロデムが育代のそばに戻っていた。
「三番目の証拠はこれだ。ルカがミザリィをギロチン台にかけた時、ジャンヌ、お前の目のまえで一瞬にしてミザリィとルカが入れ代わったではないか。こんな離れ技が出来るのは、魔女か魔女っ子しかいない」
司教は勝ち誇ったように言った。

◇の
喉をゴロゴロと鳴らすロデムを育代は抱き上げた。
「ロデム、呑気にお散歩でもしてたの?今、いいとこなのよ。お前はどっちが魔女だと思う?」
ロデムはピンと耳を立てジャンヌと司教を交互に見つめた。
「あら、もうそれで終わりなの?それじゃ次は私の番ね」
ついに反論に出ようというジャンヌを皆が息を呑んで見守った。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 13時21分08秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
た行


◆た
「大切な事を教えておいてやる」
テモテは育代の耳元でささやいた。
「魔女とは、悪魔との契約によってパワーを授かり、人を呪ったり災害をもたらしたりする邪悪な存在なのだ。魔女集会サバトで、魔女達は悪魔と乱交パーティを行うのだ。猟奇事件を巻き起こすカルト教団の悪魔崇拝者も魔女なんだぜ。そこにいる司教が、もう一人の魔女さ」
テモテは驚くべきことを話した。

◇ち
「ちょっと、どうゆうこと?ジャンヌも司教も魔女だなんて…フランスとイギリスの戦争は魔女同士の勢力争いだったってこと?」
「ま、そんなとこかもしれないな」
テモテは笑った。

◆つ
強い力でテモテは育代を引き寄せた。
「育代、お前もおれと契約を結んで魔女にならないか」
育代はぞっとした。
司教とジャンヌのディベート対決は熱を帯びて来た。
「ジャンヌ、お前が魔女であることを、これから証明してやろう」
司教はジャンヌに言った。

◇て
「てゆうか…ジャンヌはさっき『私は魔女よ』って言ってたよね?」
育代にはジャンヌに勝ち目はないように思えた。
「私が魔女ですって?お前にそんなことを証明されるまでもないわ。本物の魔女であるお前よりも私のほうが全てにおいて優れてるってだけのことよ!」
ジャンヌはそう言って馬鹿にしたように司教を見た。

◆と
「とんでもないことを言うものだな」
司教は落ち着き払って言った。
「1番目の証拠はこうだ。お前はフランスの片田舎の農夫の娘に生まれた。そのため剣を握ったこともなかったはずだ。そのお前が何千人ものイギリス軍を剣で殺害している。それはお前が悪魔と契約を交わした証拠だ」

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 13時19分04秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
さ行


◇さ
「さてと、そろそろだな」
テモテが呟いた。
頑なに魔女であることを拒否するジャンヌ・ダルクと司教、そして魔女裁判を見守る人々の前に聖母マリアが現われた。
聖母マリアの発する後光に誰もが目を眩ませた時だった。

◆し
静かな法廷に大音響が鳴り響いた。
「私は悪魔サタンである。ジャンヌの前に現れた聖母マリアは、私の変装だ」
「ええっ?」
「そんな!」
「やっぱり!」
法廷は大混乱に陥った。

◇す
すっと立ち上がったジャンヌの瞳は怪しげな光を放っていた。
「あはははは!そう、おまえたちの言う通り私は魔女よ」
ジャンヌはついにその正体を現わした。

◆せ
世界がひっくり返った瞬間だった。
「まじ?」
「有り得ない!」
「やはりそうだったのね!」
「ジャンヌを火あぶりにしろ!」
「腹減った!」
様々な怒号が飛び交う中、ジャンヌは薄ら笑いをしながら言った。
「魔女はほかにもここの中にいるわ!」

◇そ
「そうなの?ねー他の魔女って誰?てゆうか、あんたはサタンだったなら、もっと楽に逃げたりとか出来たじゃない!」
育代はテモテを睨み付けた。
「俺はサタンなんだぞ!恐くないのか?」
「ぜーんぜん!で、魔女って誰よ?」

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 13時17分25秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
か行


◆か
「感謝したらどうなんだ。おれは今までも育代を守って来たし、これからも守ってやるぜ。おれのご主人様は強大な力を持ってる。ジャンヌの火あぶりを見届けたら、さっさとここをおさらばしようぜ」テモテは育代の耳元でささやいた。

◇き
「強大な力ってどんなよ?もったいぶってばかりで教える気なんてないんでしょ?それに私を守ってくれたのは、この子だわ」育代はロデムに頬摺りをした。ロデムはゴロゴロと喉を鳴らしている。

◆く
「くそったれ!ロデムなんか死んでしまえ!お前がいるから、育代がおれになびかないじゃないか!」テモテはロデムに石を投げつけた。ロデムはすばやく育代の後ろへ隠れたかと思うと、威嚇するようにうなり声を上げた。

◇け
結局またテモテの『ご主人様』が誰なのか分からず仕舞いだった。「ところでジャンヌの処刑はいつ執行されるのかしら?このまますんなり行くとは思えないんだけどな」

◆こ
「これ、ジャンヌ!いいかげんに魔女であることを認めないか。いつまでも強情をはるものではないぞ」司教はジャンヌに言った。ジャンヌはイギリス軍に捕われ、魔女裁判にかけられていた。「聖母マリア様が現れて、フランスを救えと言ったのは嘘であろう」「司教様、本当でございます。マリア様は確かに私にフランスを救うように言われました」ジャンヌは必死に抗弁した。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 13時15分22秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
あ行


◇あ
慌てて逃げ出したリチャード国王の前にミザリィが立ちはだかった。「私から逃げようってのか?甘いな」国王はあっと言う間に捉えられた。

◆い
いつのまにかリチャードの周りをジャンヌ軍がとり囲んでいた。「国王に死を!」「国王をギロチンにかけろ!」「国王を去勢しろ!」フランス軍の兵士は口々に叫んだ。

◇う
「嘘でしょー!ミザリィってすごい!」育代はただただ驚くばかりだった。歴史の教科書とはだいぶ違ってきた。それにしてもテモテはどこ行っちゃったんだろう…。

◆え
「ええっ?おれはここにいるぜ」テモテは育代の肩に手を置いた。「リチャード国王とジャンヌの人質交換が成立した。ジャンヌはイギリス軍に捕われた。そのかわり、リチャード国王はフランス軍に渡され、ギロチンにかけられることになった。ミザリィはもう用がなくなったので、おれが未来へ送り届けた。これで邪魔者は誰もいなくなった。二人仲良くしようぜ」テモテは育代の腰を引き寄せた。

◇お
「おかしいわ。絶対なんかおかしい!確かにさっきまでいなかったはず。突然消えたり現われたり…あんたもミザリィの仲間なんじゃないの?」育代はテモテをじっと見つめた。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 12時27分12秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
わ、フリー


◇わ
「私は夢を見ているのか?悪魔サタンめ!消え失せろ!」
ルカの叫びを執行の合図と勘違いした兵士がギロチンの刃を繋ぐ縄を切った。

◆フリー
ギロチン台の上の顔が一瞬のうちに入れ代わっていた。
ミザリィはルカの切断された首をつかむと、リチャード国王に投げつけた。
「あたいはアウターゾーンの案内人のミザリィさ。ここは過去と未来が同時に存在出来るのさ。光よりも明るく、闇よりも暗い世界なんだよ!あたいを甘くみるんじゃないよ!」

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 12時24分54秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
ら行


◆ら
ラッパの音が高らかに鳴り響いた。
リチャード国王をギロチンで処刑する合図だった。
ジャンヌとミザリィが見守る中、リチャードの首が処刑台の上に載せられ、死刑執行人がギロチンの刃をつりさげているロープを切断しようとした時だった。
フランス軍の兵士がジャンヌとミザリィを捕らえた。
「お前達、何をするのだ!」
ジャンヌは兵士の手をふりほどこうとした。
「ジャンヌ様、あなたを捕らえよというシャルル国王のご命令です。フランスとイギリスの密約が成立したのです」
兵士が言った。

◇り
リチャード国王はギロチン台から解放された。
「何、何?どーゆうことなの?」
育代にはわけが解らなかった。

◆る
ルカはシャルル国王の命令により、ジャンヌを捕らえイギリス軍に引き渡す使命を帯びていた。
ルカは髪の長いミザリィを、リチャード国王の代わりにギロチン台に頭を押し付けた。

◇れ
「歴史の教科書と違うわ!ギロチンにかけられるなんてマリー・アントワネットくらいしか知らないもん。300年くらい後の話だけど…」
育代は興奮していた。
「でもミザリィってどこの国の人?なんで殺されちゃうのかしら?」
振り返るとまたもやテモテの姿はなかった。

◆ろ
「ろくなもんじゃないな。ミザリィ、お前というやつは!」
ルカはギロチンの刃を落とすよう命令した。
ミザリィはにやりと笑った。
「ルカ、お前の後ろを見な!」
ルカが振り向くと悪魔サタンが立っていた。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 12時21分10秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
や行


◇や
「約束通り、この城をあけ渡すというんだな?」
ジャンヌとリチャード国王はオルレアン城の大きなテーブルについていた。
「はははは!当たり前じゃないか。その為に君たちを城に招き入れたのだ。まずは乾杯といこうじゃないか」
リチャード国王はブルゴーニュの上等な葡萄酒の注がれた杯を手に取った。

◆ゆ
油断していた。
ワインの中に眠り薬が入っているとも知らず、ジャンヌは杯を飲み干した。
勝利の美酒に酔うはずだった。
気がついて見ると、全裸にさせられ両手両足をロープでベッドに縛りつけられていた。
「ジャンヌまだまだ甘いぞ。お前はうわさによると処女だと言うことだが、私が確かめてやる」
リチャード国王はジャンヌの体をなでまわしながら言った。

◇よ
「よくやった!と言いたいとこだが、ジャンヌにはまだやってもらいたい事があるのさ」
国王が驚いて顔をあげるとベッドの横にテモテが立っていた。
「貴様、どこから入ったのだ?」
次の瞬間、国王は深い眠りに落ち、目覚めた時にはギロチン台に括り付けられていた。

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from: ジャニス†さん

2007年02月08日 09時10分50秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
ま行


◆ま
迷いはもうなかった。
ジャンヌはリチャード国王の使いと面会した。
「これはこれはジャンヌ様、実にお美しい。国王はジャンヌ様の働きに、常々感心しておられます」
使いの者はジャンヌを褒めた。
「単刀直入に申せ。国王はどんな条件を言っておるのか?」

◇み
ミザリィがジャンヌと使いの様子を少し離れたところから伺っていた。
「それでは申し上げます。我々イギリス軍は無条件で降伏するとリチャード国王より言付かって参りました」
思いもよらぬ使いの言葉にジャンヌは驚きを隠せなかった。

◆む
「ムムッ」
ジャンヌは言葉を失った。
あの残酷非道なリチャードが、無条件降伏をするとは、とうてい考えられない。
これは何かのワナに違いないとジャンヌは考えた。
「オルレアンの町をフランスに渡すと言うのか?」

◇め
「面倒なことにならなきゃいいがな」
ミザリィはニヤリと笑った。
「はい、元を正せばオルレアンはフランス軍の領地、これ以上無駄な争いを続けても…と、国王が申し上げております。いかにも私は、ただの使いでございます。ジャンヌ様を是非、城にお招きするようにとのこと。国王がお待ちです」

◆も
「もちろん開城して城を明け渡すのだな」
ジャンヌは言った。
「わがジャンヌ軍を入城させるのなら、リチャード国王に会おうぞ」
すると、リチャード国王の使いが言った。
「もちろんそちらの条件でよろしい。ただ会食は二人きりでしたいとの仰せでございます」

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2007年02月08日 09時09分15秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
は行


◇は
「早くなんとかしなきゃ、将軍が縛り首になっちゃうじゃない!」
育代が急かしてもテモテは余裕の表情を浮かべるだけだった。
丘の絞首台前で待機するジャンヌの元にリチャード国王の使いの者が現われた。
◆ひ
悲壮な決意をみなぎらせるジャンヌは、心の中で葛藤していた。
聖母マリア様のお告げを受け、フランスを救うために、私は立ち上がった。
だが戦いによって、たくさんのイギリス国民を殺害してしまった。
これからもっともっと殺さなければならないだろう。
聖母マリア様は今の状態を喜んでおられるのだろうか。

◇ふ
ふと見上げた絞首台にまたしても聖母マリアが現われた。
「ジャンヌよ、あなたの母国、フランスを守る為には何も躊躇うことはありません」

◆へ
平安がジャンヌの心に訪れた。
「そうだわ。私は選ばれし者だわ。フランスを救うという崇高な使命を果たすためには、どんなためらいがあってもいけないんだわ」
ジャンヌは再び決意を固くした。
その時、リチャード国王の使いがジャンヌの前に現れた。

◇ほ
「ほんとに縛り首にしちゃうのかな?ねぇ!今のは本物の聖母マリアだと思う?」
育代がそう言って振り返ると、そこにいるはずのテモテの姿がなかった。

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from: ジャニス†さん

2007年02月07日 14時42分10秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
な行


◆な
なんという勇ましい軍列であろうか。
両腕を切り落とされたエドワード将軍を馬に乗せ、ジャンヌは先頭に立ち叫んだ。
「フランス万歳!国王に誉れあれ!」
兵士達も唱和した。
「フランス万歳!イギリス軍を皆殺しにしろ!我らのジャンヌに栄光あれ!」
ジャンヌはオルレアンの町が見える小高い丘に陣を構えた。

◇に
「西の方角を見てみろよ!」
育代がテモテに言われた通り窓から外を見ると、小高い丘の上にチラチラと明かりが見える。
「あの火って…もしかしてジャンヌ軍?」
「ああ、そうだよ」

◆ぬ
塗り壁の城壁を持つオルレアン城を占領していたのは、イギリス国王のリチャードだった。
ジャンヌはリチャード国王にあてて手紙を出した。
その内容は、オルレアン城を即刻明け渡さなければ、エドワード将軍を明日の朝、縛り首にするというものである。

◇ね
「猫は好きじゃないが以外と役に立つもんだな」
育代とテモテは再び黒豹に変身したロデムに乗ってジャンヌ軍より一足先にオルレアン城に到着した。
そこでテモテはリチャード国王に提案した。
「国王陛下、私に良い考えがあります」
切羽詰まった国王は、なんの疑いもせずにテモテの提案を聞き入れることにした。

◆の
野原に一尽の風が舞い上がった。
ジャンヌの命令により丘の上に絞首台が作られていた。
リチャード国王の前でエドワード将軍を処刑するためだ。
豪胆な性格の国王だが、これを見たら肝を冷やすに違いないと、ジャンヌは睨んでいた。
将軍の次は国王をギロチンにかけてやると、ジャンヌはほくそえんだ。

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from: ジャニス†さん

2007年02月07日 13時30分30秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
た行


◇た
「『タダより高い物はない』とは、よく言ったもんよね。あんたの御主人様が御出演の夢なんてすんごく目覚めが悪そうだもん…だからあんな残酷女になっちゃったんだよ!てゆーか、いいかげんその御主人様の正体を教えてくれてもいいんじゃない?」

◆ち
「ちょっと待ちな。おれ様のご主人様の名前を教えるかわりに条件があるぜ。育代はおれの言うことなら何でもきくか?そういう交換条件なら教えてやるぜ」
テモテは育代を抱きすくめて耳元でささやいた。

◇つ
「つくづく呆れた人ね。あんたのいいなりになる気なんて、これっぽっちもないし!放してよ!」
育代はテモテの腕をふりほどいた。

◆て
敵のエドワード将軍を捕虜にしたジャンヌ軍はオルレアンの町へ向かった。
オルレアンは数カ月前からイギリス軍に包囲されていて、蟻の子一匹這い出るすきまもなかった。
ジャンヌ軍は出来るだけフランスの国民の犠牲を少なくしようと作戦を立てた。

◇と
「ところで私たちはいつまでここにいるの?エドワード将軍はどうしたかしら?教科書だとジャンヌがこのオルレアンを取り返しに来るのよね?」
育代の素っ気ない態度にふてくされながらテモテが答えた。
「ジャンヌ軍なら、今頃ここオルレアンに向かってるはずだ」

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from: ジャニス†さん

2007年02月07日 13時28分57秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
さ行


◇さ
「さあ、ジャンヌ!わしと勝負しろ」
ジャンヌが将軍の部屋へずかずかと入って行くと、エドワード将軍が剣を抜いて叫んだ。
「望むところだわ。ミザリィ邪魔しないでね」
ジャンヌも剣を構えた。
二つの長剣が火花を発した。

◇し
静かなオルレアンの町の空き家で、育代は疲れ切って眠ってしまった。
育代の隣ではロデムが丸くなっていた。
物音に目を覚ました育代が起き上がると、テモテが部屋に入ってきたところだった。
「どこ行ってたの?」
「いや、ちょっと散歩にね」

◆す
素早い剣さばきを見せるジャンヌに対して、エドワード将軍は最初互角に戦っていたが、年齢からくる衰えは隠しようもなかった。
将軍はしだいに壁に追い詰められて行き、ジャンヌの剣が将軍の片腕を切り落とした。
将軍は片膝をガクッとついた。
「ジャンヌ、ひと思いにとどめをさしてくれ」
「将軍、それは出来ません。あなたは捕虜となるのです」
ジャンヌは将軍のもう一方の腕も切り落とした。
将軍の苦悶の叫びが上がった。

◇せ
「聖母マリアのお告げだって言ってたわよね?」
育代は突然、思い出したようにテモテに尋ねた。
「でも、あんたはその聖母マリアがサタンだって…何故そう思うの?歴史の教科書にはジャンヌ・ダルクの話にマリアもサタンも名前すら出てこないわよ?」

◆そ
「そんなことはないぜ。聖母マリアがジャンヌの前に初めて現れたのは、ジャンヌがまだ子供の時だった。それから何度もジャンヌの夢の中に現れるようになったんだ。ついでにおれ様のご主人様も夢の中に無料で出演してやったんだぜ」
テモテはへらへら笑いながら言った。

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from: ジャニス†さん

2007年02月07日 13時26分59秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
か行


◇か
「可愛いでしょ?うちの猫すっかり元に戻っちゃって」
育代はまたたびでおとなしくなったロデムを撫でながらテモテに言った。
「おい、そんなことしてる場合じゃないだろ!」
「だったらあんたがなんとかすれば?あんな魔法使いみたいな女がジャンヌの味方じゃ、何したって無駄だもん」

◆き
「きっとジャンヌのことだから、おれ達も見つかったら殺されちまうぜ。ここは一つオルレアンの町まで退却しようぜ」
テモテが切り出した。
「あんたがミザリィをジャンヌにつけるから、こうなったのよ」
育代はロデムを抱き上げると、しかたなく城の裏門へ急いだ。

◇く
「暗くなってきたし、じっとしてれば見つからないかもね」
育代とテモテはオルレアンについた。
今のところジャンヌ軍は追ってこないようだ。

◆け
家来がエドワード将軍に報告に来た。
「将軍、これ以上、城を支えきれません。まもなくジャンヌがここにもやって来ます。一刻も早くお逃げください」
「わしはこの城に残る」
エドワード将軍はきっぱりと言った。
「この城を奪われると、いずれオルレアンも奪回される」

◇こ
「この城を奪って町を取り戻したとこで、おまえには一体どんな栄誉が与えられるんだろうね?」
ミザリィが尋ねるとジャンヌはきっぱりと答えた。
「私は自分の栄誉の為でなく国とフランス国民の為に戦うのよ」
「なるほど…その為なら罪の無い女、子供まで殺しちまうんだね?」
「あなたはどちらの味方なの?」
ミザリィの意地悪な質問にジャンヌは怒りを顕にした。

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from: ジャニス†さん

2007年02月07日 13時25分08秒

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「言葉遊びリレー其の2ジャンヌ・ダルク編」
あ行


◆あ
「あのジャンヌをなんとかして!」
育代はエドワード将軍に直訴した。
「そうしたいのはやまやまだが、あの神がかり的なジャンヌの戦いぶりにはとうていかなわない。この城が落ちるのも時間の問題だ。退却するとしよう」
「いやよ!私はジャンヌと戦うわ」
「おれも戦うぜ」
テモテが言った。

◇い
育代の飼い猫ロデムは黒豹に姿を変えたまま、フランス軍の剣や矢を擦り抜け、つぎつぎと敵を殺していった。
城の外につないであった馬は黒豹を恐れいなないた。

◆う
「うろたえるな!あれは黒豹ではない!猫が化けているだけだ!」
ジャンヌは兵士達を叱咤激励した。
黒豹に化けたロデムはまたたびを投げ与えられると、たちまちゴロニャンと大人しくなった。
「育代とテモテを殺した者には多額の賞金を与えよう」
ジャンヌは大声で叫んだ。

◇え
エドワード将軍はジャンヌの言葉を聞くとイギリス軍に向けて叫んだ。
「ジャンヌを捕えた者には敵の倍の賞金を与えよう!」
フランス軍の馬はロデムが化けた黒豹のおかげで、ほとんどが荒野に逃げ出してしまった為、イギリス軍が城から退却するのは訳なかったが兵士たちは賞金欲しさに、あっと言う間にジャンヌを生け捕りにした。

◆お
「お前たち、ジャンヌから手を離すんだ」
ミザリィはイギリス軍の兵士達に言った。
そう言うと、ミザリィは兵士を猫に変えてしまった。
「ジャンヌ、さあ行きなさい」
こうしてジャンヌはイギリス軍から逃れ、再び城の攻撃を開始した。ジャンヌ軍は城壁をよじ昇り、城に進入した。

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