贅沢は控えていた

過去形ではないけど


被災地の様子は連日テレビで報道されていて、嫌でも目に入る

嫌でも、って言い方はないか・・・


1日の食料配給の場面を目にすることも度々

改めて平凡な生活と温かい食事をとれることが、どれだけ幸せなことかと身に染みるわけですが

なってみてからじゃなきゃ解らないことは他にもたくさんあって


また平和な日常が訪れれば忘れてしまうんだろう

記憶としてでなく、肉体と感情とが慣れてしまうんだと思う

人はそれで幸せなんだと思う


辛い経験をした人たちが｢私たちはこんなに苦しい思いをしたんだから、同じ苦しみを味あわせてやりたい｣なんてことは思わないはずだし

それは経験として語られて、近くはないであろう平和な日本に甘受することのないように教訓となればいいはずだ




避難所で
僅かな水や食料で
家族や希望を失くしても
生きていこうとする人たちを見て

その人たちのために、とか
そうゆう意味の｢偽善｣ではなくて

負のスパイラルに陥りっぱなしの私は、自分が苦しくならないためにしている節電や募金活動だから

正に偽善者でしかない



何もせずに文句だけ言う人たちに｢偽善者呼ばわり｣されることは、痛くも痒くもない


自分のすることに何かしらの理由をつけて肯定しようとする人は嫌いだ。


贅沢は控えて、出来る限りの努力は惜しまないけれど

私はなんの不自由もなく、変わらない日常を生きている