使いっぱしり　帰り　　　　台風一過　の　ある　街角・・・　幼稚園　前

　菜摘　は　ヘルメット越し　に　聴こえてくる　「ざわめき」　に

　ミッドナイトの　ギア　を　落とす　　一速に　・・・ニュートラル　へ・・


　幼稚園の　運動会　だった・・


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　ガラでも　なく　覗いてみた・・

　　見覚えの　ある　女　がいた・・

　数年前　浮気調査　云々　で　・・の　女　だった・・その時　腹に子が居るのは

　女のカン　で　わかった

　　台風が　近づく　喫茶店　で　あたし　は　その　女　の　「おとこ」の

　調査以来　を　請けた・・

　「あかおに」　みたいな　女　だった　・・　鬼が　憑いていた・・

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　「ろくでもない　亭主だね」　報告を　耳緒（所長）に　渡したことを　覚えている・・


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　　ふん　あの子　が　あの時の　子　かい・・　かわいいじゃないか・・

　　それから、　あいつ　が　今の　亭主　かい・・

　　・・・あの時の　男　じゃあないか　・・


　　やれ　やれ　　だあ～～～

　女から　「赤鬼」　は　きれいに　落ちていた・・

　親子　そろって　しあわせ　そう　だった　　ふん

　　あたし　は　これから　耳緒　の　使いっぱしり　さ・・

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　　台風　一過　の　晴天　の　下　　・・運動会　を　観ながら

　　菜摘は　ほろり　と　落涙　する・・


　　そんな　一遍　を　いつか　書けたらなあ・・