待ち合わせは、10時半　本降りの雨の中、水色の愛車で待っていると、

右隣に横付けしてくれたので　最短距離で乗り込んだ。

この時が毎回、この焼き肉デートのどきどきのピークだ。

乗り込んでしまえば、そこはもう　途切れることのない　会話の波の中で

ふわふわ夢見心地で　少女と化すのである。

結婚するまで　自称（もて男だった）というだけあって　（聞き上手）このうえない。

しかも　みーすけの　乙女心を　適宜に　くすぐってくる。

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（あたりまえじゃないですか、何年つきあってるとおもってんですか？

みーすけさんの心のなかがわからないはずないじゃないですか、、、、）

どんな話題でも　目を輝かせて　応えてくれる。スマホなどいじったりしない。

（子供をもってみて　あらためてみーすけさんの子育てがすばらしいかがわかった

んですよ。弟子入りしたいぐらいですよ。←みーすけにとって最高の誉め言葉だ。

誰も行ってくれないのに　彼だけは照れることなく真顔で言ってくれる。

焼き肉もおいしかったけど　彼との肉を焼きながらのトークは　大満足だったし

美味しそうに　ほうばる美しい顔の彼を見ているのは　大変心地の良いものだ。

彼は大学時代に　日本半周バイクの度をしたそうで、、、みーすけのふるさとの四国

にも行ったし、与論島にも行ったし、沖縄にもフェリーで行ったそうな。

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ふつうだったら、（へえそうなんですか。）で終わる話も　土地をわかっていて

相槌をうってくれるので　言っているほうは　心地よい。

ふと店の外をみてみると　土砂降りの雨だった。のんびりと肉を焼いてたべては

おしゃべりする。会話がとぎれそうになると　すかさず　みーすけの興味ありそうな

話題をふってくる。みーすけは　（かわってるねぇ）といわれることがおおいのだけど

ぜったいに　茶化したり、馬鹿にしたり　変わってるねなどとはいったりせず、、、

職場の話題にも　もちろん　ピンポンとで　理解してくれるし　

同僚の悪口なども言ったりしない。（そうかもしれないですね。どうなんでしょう。）

お手本としたい返事ですね。

しかし　彼は　職場では　人見知りするし　戦闘民族サイヤ人と呼ばれていて

感情的にではなく　論理的に反論するので　だれも　彼に戦いを挑んだりしない。

二人とも大満足で店の外へでると雨は小降りになっていて　みーすけの最寄コープへ

つくころには　すっかり上がっていた。

束の間の　乙女心になれた　ひと時は　終わって、、、今度またお互いにへそくりが

たまったら　うまいもん食べに行きましょう。今日はありがとうございました。

去る姿も　さわやかやなぁ。　イクメンという言葉がピタリはまる　イケメンパパは

この後二人の娘さんを保育園にお迎えに行くらしい。

みーすけも　陰ながら　この夫婦とお子さんたちの暮らしを応援したいと思った。