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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010年01月06日 18時03分06秒

    icon

    1997年に逝った永遠のCountry Boy


    John Denverが日本にやって来た日を追体験してみる…
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    【Rocky Mountain High: Live in Japan】
    Netショップで入手した、
    John Denverの輸入盤DVDがこれ。
    ※Pho.借用→Amazonより

    米国から届くのに三週間もかかった。
    船便で運ばれ、通関手続きもあるから
    これくらいは普通にかかるようで、
    その分、お手頃価格で、待ってた甲斐がある、というもの。

    1981年、70年代の絶頂人気の勢いのまま
    John Denverが二度目の来日。
    NHKホールで行われたコンサートの模様を収めたのが
    このDVDというわけだ。

    はじめに書いておくけど、
    年明け一回目の今回の書き込みは、
    このDVDの感想文だけど
    曲に関すること以外にあっちこっちに
    寄り道するので、すんごく長文になってしまいそうです。

    興味の無い方、忙しい方には向かないので
    適当に読み飛ばしてください。

    中学の頃、今は亡き兄の部屋で見つけた
    「Take Me Home…」のシングルを聴いて以来の
    John Denverファンだ、ワシは。

    丁度、その頃からアコギを弾きはじめたこともあり、
    Johnの歌を弾いて唄いたくて、
    彼のLPを買い集め、隣町のYAMAHAで輸入楽譜を手に入れたりもした。
    そんなこんなではや三十数年が過ぎた。

    最近はJohn Denver関連サイトをCHECKして
    熱狂的な同好の士の存在に改めて
    Johnの素晴らしさを知ることとなった。

    逝ってもなお
    歌は残り、その姿も忘れられることがない。
    そんなシンガーこそ幸せ者だ。

    ワシの場合、
    John Denverが1997年に飛行機事後で逝ってしまうまで
    ライブコンサートはおろかビデオやDVDでさえも、
    実際にJohnが唄う姿を観たことはなく
    たまさかYou Tubeでこっそり見るだけだった。

    そんな折の、このDVDの発見!(というほどのこともないか)。

    遅ればせながら、
    当時のNHKホールの観客の一人となって
    今は亡きJohn Denverを偲びつつ
    彼の歌とギターに聞き入ろう……と思いきや
    アコギをする者の業なのか
    ついついJohnの弾くギターの手元に注目してしまうよね。

    「こんばんわ〜」の
    Johnの日本語挨拶で始まるコンサートからの
    収録曲目リストは以下の通り。

    【1. Starwood in Aspen】
    初期の名曲。
    〝Starwood〝 ……なんて美しい響きの地名なんだろう。
    イントロのアコギフレーズを聴いただけで、
    行ったことはないが、コロラドの山並みが目に浮かぶようだ。
    Town&Country、都会と田舎のそれぞれの暮らしを語りつつ、
    やはり自分の住むべき場所は、自然溢れるロッキーマウンテンなんだと唄う。

    Ovationの12弦をCapo=2で、
    イントロから後はストロークで弾いている。
    豪華なインレイが施されたカスタムモデルのようだ。

    一曲目を唄うJohnを見ていてあらためて思うのは、
    この頃が彼の最盛期、あるいは一番彼らしい姿が
    見られる時代だったんだ、ということ。

    いくぶんほお骨の張った大きな顔と
    それに合わせたかのような大きめの眼鏡。
    オベーションを手に、気負い無くさり気なく歌い出す声質は
    すごく自然で余裕があり、
    心身共に充実した感じがありありと伝わってくる。

    真紅に派手な刺繍のカントリーシャツ。
    日本人なら恥ずかしいような、
    尾崎きよひこあたりの濃い彫りの顔じゃないと
    絶対似合わないコスチュームだ。

    カメラアングルのせいなのか
    ステージはやけにこじんまりと映っていて、
    センターのJohn Denverの後ろに
    Ovation、Taylor、GUILDのアコギ・エレアコが置かれている。

    背後をぐるりと囲むように、
    当時おなじみのバンドメンバーがいる。

    このDVDを観る前は
    もっと大ホールでのライブを想像していたが
    意外に、なんだが中堅フォークシンガーのライブみたいな
    気さくで落ち着いた感じなのだ。

    それでも、
    時折映る観客席や、
    貴賓席の現・天皇皇后両陛下のカットを見れば
    それなり大きなホールであることが分かる。

    【2. Take Me Home, Country Roads】
    いわずと知れたJohn Denverの日本での最大ヒット曲。
    いまや、どのカラオケにも定番で入っているほどのポピュラー曲となっている。
    オリジナルではJohnが弾くGUILDのイントロ、それに続くリードギターが印象的。

    このライブでは幾分アップテンポで歌われていて
    いかにも日本人向きの分かりやすいアレンジに
    恐らく会場の客達は静かに口ずさんでいたんではないか。

    ドラムや小気味の良いBanjoがからんで
    軽快なJohnの歌声が気持ちよい。

    【3. Follow Me】
    カントリーの世界で評価をされる以前の、フォーク色の強い時代のラブソング。
    Dコードでのハンマリング・オンの処理はどんな曲にでも
    応用可能で、ワシもよくつかう便利なフレーズだ。

    フルートの響きが雰囲気を出していて
    John自身はフラットピックと中指の組合せで弾き、
    そこにサイドギターのフィンガーピッキングが絶妙にからんでくる。

    【4. I'd Rather Be a Cowboy】
    6弦をE→Dに落として弾くととてもいい、
    ということをJohnのこの曲で知った。
    ただそれだけでとても深いアコギの響きが生まれるのに感動したものだ。

    DVDでは、この曲に入る前に
    フラットマンドリンを手にした映像が一瞬映るが
    その演奏は編集でカットされている。
    何の意味があるんだろう、このシーンは?

    サビからはコーラスが重層に重なり
    一気に盛り上がる。

    【5. Leaving on a Jet Plane】
    かのP.P.Mが唄って、
    世界的にもヒットしたこの曲も、Dフォームを変化させた
    D→D7→Dm7みたいな
    高音部の処理が、なぜか雨に煙るローカル空港を思い起こさせて
    実に効果的。

    Johnは、Ovationの6弦を手に
    サビからの完璧なハーモニーも素晴らしい。

    【6. Goodbye Again】
    初期のラブソングは流れるようなフォークソングテイストで
    歌い方もじつに素直でメロウだ。

    このライブでは〔Leaving〜〕とメドレーで唄われ
    この二曲がシリーズソングであることが良く分かる。

    【7. Rocky Mountain Suite】
    1〜3弦を使ったコードをハイからローまで
    下げて弾いてゆく、イントロが印象的。

    ここでアコギを持ち替えているが
    そのブランド名がわからん。
    ピックガードに特徴があり、
    ヘッドストックのロゴもいまいちはっきり確認できない。

    70年代に、「Guild」人気の立役者として有名な
    John Denverだが
    このアコギはそれではない。

    なんだろう。
    イニシャルの頭文字は
    「I(アイ)」のようにも「L」のようにも見えるが…。
    なんだべな〜。まだTaylorは使ってないころだし。

    ステージバックの映像は
    ロッキーマウンテンを行くカウボーイの姿。
    まさに、大自然を謳うJohn Denverらしい名曲だ。

    【8. Matthew】
    Gランを多用したギターフレーズはまさに
    カントリーな軽快なタッチで、どこまでも続くカンサスの黄金色の小麦畑と青空。
    トラクターの運転席からくわえ煙草でニカッと笑うマシュー叔父さん、みたいな
    勝手なイメージがまざまざと目に浮かぶ。

    ライブでJohnがマシュー叔父が
    オクラホマに住む実在の親戚であると
    語っている(らしい)が、よく分からん。

    【9. Fly Away】
    オリジナルのアルバムでは
    オリビア・ニュートンジョンがコーラスを担当していた。
    ゆったりとした曲調と
    甘く透明感のあるオリビアの声が素晴らしかったが
    このライブでの女性コーラスもなかなかステキだ。

    【10. Dancing with the Mountains】
    客席からわらわらと花束やらTシャツをプレゼントする観客。
    なんだが、おきまりのNHK番組を見ているような
    台本どおりのプレゼントタイムに
    思わず鼻白んでしまった。

    DVD付属のライナーノーツには
    〝日本の観客は紳士的であった〟とあり、
    たしかに拍手と手拍子と控えめな声援は
    絵に描いたような優等生的観客。

    アコギをエレキに持ち替えて唄う
    いかにもカントリーポップな一曲だ。

    【11. Back Home Again】
    Johnの作品中、ワシが一番好きなアルバムのタイトル曲。
    故郷や我が家に対する郷愁が深い叙情詩とともに弾き語りされる。
    この歌を唄う時、
    ワシもまたなつかしき自分のその故郷や
    我が家のことを思っている。

    CapoなしのキーはE。

    【12. Thank God, I'm a Country Boy】
    典型的なカントリーポップスなので弾き語りには向かないし
    第一のこの早口言葉のような歌詞に、舌がもつれてもつれて…

    John Denverはフィドルを手に
    ちょっとたどたどしく間奏を弾いている。

    Johnのおどけ方も
    絵に描いたようなワンパターンで
    この手の曲に日本人がいかになじみにくいかが如実に表れている。

    ワシも、
    ブルーグラスやカントリーは好きだが
    単なる日本の山出しの田舎おやぢだから
    精神の深いところで
    ブルーグラスやカントリー音楽が
    生まれたかの土地と風俗のことを理解できているわけじゃない。

    南米生まれの日系三世が上手な演歌を歌っても
    彼に心の〝芯〟のところで
    日本人の〝土着の心情〟が表現できるわけじゃない。

    だから、日本で
    いかにもな服装でカントリーを唄い踊る人を見ると
    恥ずかしくて仕方がない。

    【13. Sleepin' Alone】
    フォークあるいはカントリーへの傾倒から
    よりポップス的な志向に向きだしたころのアルバムからの一曲。

    ワシも、
    John Denverのアルバムでは
    せいぜい「風の詩」までが本当に彼らしいと思えるもので
    それ以降、妙な精神世界に浸ってゆく彼からは
    少しつづ心が離れてしまっていたものだ。

    【14. Rocky Mountain High】
    6弦ドロップDのイントロを
    小指の使い方に苦労しながらかつて、何度も練習した一曲。

    一番John Denverらしいアルバムのタイトル曲。
    ゴム式のCapo=2で、弾いている。

    【15. Eagle and the Hawk】
    このDVDで
    ようやく「GUILD」の12弦を手に取り歌ったのがこれ。
    このGUILDが、 F512だか612なのかはわかりませんが
    さすがに
    カスタムモデルだけのことはあり、
    ボディ、サウンドホールのインレイが素晴らしい。
    さらに、ブリッジにまでインレイが施されている。
    高いだろうな〜。

    Johnのように、この曲を高音を維持したまま
    12弦のコードストロークでがしがしと弾き続けるのはけっこうしんどい。
    でも大空を飛翔する鷹と鷲の悠々とした姿を、実に感動的に表現したいい曲です。

    【16. Annie's Song】
    Johnの死後、彼の残した遺産をめぐっての、お決まりのドロドロ劇があったというが、
    生前、すれ違いだった愛妻・アニーとの関係が修復され、改めて人生の伴侶にたいする
    真摯な愛のメッセージを伝えたかった、そんなJohnの思いがこめられた佳曲。

    Dフォーム+ベース音の弾き方が、最初はどうしても分からなかったが
    小指と親指を駆使してなんとかできるようになった。でも、本当はどうやっているのかと
    このDVDを見てみたら、JohnはOvationの12弦で
    小指を使わずに、コードそのものを変化させていた。

    【17. Calypso】
    ストリングスをバックにJohnが伸びやかな高音で歌うこの曲は
    まさに壮大な海のイメージがいっぱいに広がる名曲。
    でも弾き語り向きの曲ではないのです。カラオケで歌ったらサビんとこが
    苦しくて息が続かなかった。

    【18. Sunshine on My Shoulders 】
    70年代、この曲を使ったTV-CMが
    〝バックパッカー〟というライフスタイルとともに多くの若者を
    路上テクテクウオーキングに駆り立てた。アウトドアという言葉と相まって
    ワシもバックパッカーに憧れた一人。

    結局、コールマンのガソリンストーブと
    シェラカップ、それに水筒を買っただけで、ついに一度もアウトドアすることはなかった。
    カタチから入って結局中味が伴わないのがワシの欠点。

    G→Cのベース音を強調したアコギのフィンガーピッキングは、やはり本場アメリカの
    ただまっすぐなだけのワインディング・ロードのイメージにふさわしい。

    一旦は、観客に挨拶をしてステージを下がったJohnが
    再び登場。
    ギター持たずに、マイクを片手に歌っていた。

    ♪サンシャ〜イン、オンマイ ショルダー…♪って
    口ずさみながら日本の田舎道を歩きながら、田んぼの村人がこういう。

    「兄ちゃん、山登りかい」
    「いえバックパックです」
    「えっ?パッカパッカ?」
    「違います!バックパック!」

    〝アウトドア〟とか言わずに
    〝外遊び〟と言えばいいのだが
    当時は、デイパックにお握り詰めて野道を行くだけで
    なんだが格好いいと、勘違いしていたもんだ。
    「笑止!」

    ライブとしては
    アルバム「An Evening with John Denver」のような
    あちらの観客の前で自由奔放に唄い弾き語る
    作品の方があきらかに秀逸でかつできが良い。

    今回のDVDを見たある人の感想ではないが
    John Denverを中心に映すのはいいが
    もう少しアコギ付近をアップにするとか
    サイドメンバーたちのプレイを時々挟み込むとか
    音楽好きにとって、もっとおいしい撮り方をして欲しかった。

    撮影ディレクターあるいは編集者は
    アコギ好きの心が分かっていない。

    John Denverが来日しました。
    唄いました。撮影しました。DVDにしました。売りました。
    みたいな、面白みに欠ける作品である。

    ま、
    輸入版でけっこうリーズナブルだったから
    それなりに満足ではありますが。

    これからも
    時折、見ながら、在りし日のJohn Denverを偲びたい。

    合掌m(__)m


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    ルパン kuni

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