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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010年02月26日 17時58分40秒

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    良い材料を美味く料理できない某国営放送


    描ききれない「高田 渡」という料理で消化不良に陥る…
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    2/3〜4回シリーズで毎水曜日夜に放映した、○HK ○育TVの
    「しる楽〜高田渡〜」観ましたか?

    どうして、
    この局は、「高田渡」というまたとない良い〝素材〟を
    ああも美味くない〝料理〟に仕上げてくるのだろう。

    4回シリーズで、
    これまで知らなかった高田渡の生い立ちやら、
    最後のステージのことなどは理解できたものの、
    TVを観たあとの、この空疎感はなんだろう。

    古い音源、盟友たちのインタビュー、実の兄たちの談話、
    70年代フォークの論客「なぎら健壱」の語り、
    ラストライブ「北海道・白糠」での秘蔵映像…など
    盛りだくさんkコンテンツの数々があったにも関わらず…。

    それらを時系列の横糸に沿ってちりばめてはいたものの、
    はたしてどこまで「真のフォークシンガー」の
    真髄に迫ることができたのか。

    たぶんだが…
    この消化不良の読後感が起きた、最大の原因は
    担当した番組ディレクターの構成力の不首尾によるものだろう。

    もっとがっつり深く見せるべきものは、しっかりとまとめて見せて、
    4回シリーズの一回一回で、観る者を満足させるような構成は
    できなかっただろうか。

    いちおう、
    毎回のテーマはあるものの
    一回30分の構成がどの回も似たものになっているため
    たかだか4回シリーズなのに
    全編にマンネリ感が漂っていた。

    たとえば、こんな構成はどうだ。

    1回目では「高田渡」の57年の生涯を
    年譜にしたがってざっくり見せる。
    各時代ごとに高田と関わりのあった人物の
    映像や談話をつどつどインサートしていけば、
    初回を見ただけで、高田の生涯がきちんと頭に入る。

    また前提として、
    語りを担当するのは、いかにも味気ない局アナではなく
    せっかくなのだから、
    すべて「なぎら」にやらせればよかったのだ。

    2回目には、高田渡の音楽そのものだけにテーマを絞る。
    学生時代のギターとの出会いから、プロになってからの
    様々なライブなど、集められる映像を次々と見せていく。

    少なくても、
    フォークファンや音楽好きが見る今回のシリーズなのだから
    秘蔵映像や貴重音源による高田渡の音楽の世界を
    きっちり見せるだけでも、ワシらは満足する。

    そして
    音楽に関するコメンターには、高田のギター奏法や音楽性について
    同世代のライバルやその筋の名手が登場し
    語ってもらえれば、なおのこと音楽的な中味は濃くなる。

    短い時間の中にどう凝縮できるかは編集次第だが
    CM無しのメリットを活かせばなんとかなるべ。

    3回目には、私生活や家族・肉親たちの証言から
    高田渡の精神性の背景や内面の葛藤などを分析する。
    二人の兄の話や友人・知人の語りは、この回に集中させればいい。

    そしてラストの4回目は、
    最期のライブ地、(いまや〝高田渡の聖地〟と呼ばれているらしいが)
    北海道・白糠の当日の模様をドキュメンタリーで構成する。

    ま、
    今回の番組を見て、
    ひとつだけとても貴重だったのは
    この北海道・白糠における高田渡ラストライブの模様を
    映した映像が見られたことだ。

    亡くなったことをワシが知った当時は、
    ライブ途中で急に変調を来し、
    釧路の病院に搬送、そのまま急逝、みたいに(報道)考えていたのが、
    実は、入院後12日目に亡くなったという事実が今回の番組で
    わかった。

    関係者の撮影による
    ライブ映像は、もはやギターを抱えることさえも困難になり
    まるで泥酔してふらふらになってしまったような
    悲惨な心身状態でのライブ敢行の様子が映され、実に痛ましかった。

    それでも、
    必死にフィンガーピッキングをこなし
    名曲〔生活の柄〕なども
    ゲストミュージシャンとともに
    唄いきっていた。

    〝さすがプロ〟だなどと、薄っぺらい賛辞が不必要なほどに
    最後まで弾き語り通したフォークシンガーの姿には
    頭が下がる思いでいっぱいだ。

    ツアーの敢行に警戒と不安を隠せない
    親しい医師の予感は
    辛くも的中したことになるが、
    転がり始めた運命の轍を止めることは、
    ほかならぬ高田渡自身にも不可能だったのだろう。

    今も、世代を超えて歌い継がれる高田渡の世界。
    作者が誰なのか、誰が唄った歌なのか知られずとも
    「歌」そのものが時代に息づいて後世につながってゆけばいい。

    そう語る高田渡こそが
    真の「日本のフォークシンガー」であると賞賛する人は多い。
    ※Pho.→Amazon.comより引用
    「バーボンストリートブルース」

    それに付け足すとすれば、
    最期のその時まで、アコギで弾き語れる歌い手こそが
    プロ・アマチュアを問わず、「真のシンガー」ではなかろうか。

    いたって意気地のない自分など
    病の床にあって、よもやアコギを弾きたいなどとは
    考えられないだろう。

    素面で正気のあるうちは
    元気であるかぎり、手が動く限りは
    アコギを弾き続けたいとか偉そうなことを言っていても、
    熱でうなされ、走る悪寒に苛まれている時に
    アコギを抱くことなど、ぜったいに不可能だと思う。

    脇の人に支えられなければ
    椅子にも座ることができない。
    カポダストがなかなか装着できずに
    まるで八十、九十の老いぼれのようだ。

    それでもなお
    観客に向かって弾き語りを披露する。

    見せているというよりは
    ただ、そこにある自分の意識に突き動かされて
    演奏し唄っている。

    人に見せようとするから
    緊張もするし、よけいな事も考えてしまう。

    数多くのライブを経験したミュージシャンたちは
    いつしか観客を、野の花の群れぐらいにしか
    感じなくなる。

    そうなればもう、
    向かう先は、自分のアコギと用意した楽曲のみ。
    集中・没頭・忘我・独尊・恍惚……。

    邪念をぬぐい去り
    アコギ弾き語りそのものに埋没できるようになれば
    天国はまた一段と近づいてくる。

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