新規登録がまだの方

下の[新規登録]ボタンを押してコミュニティに登録してください。

新規登録(無料)

登録がお済みの方はこちら

コミュ二ティポイントのご案内

詳しく見る

アコギな世界

アコギな世界>掲示板

公開 メンバー数:22人

チャットに入る

サークルに参加する

サークル内の発言を検索する

新しいトピックを立てる

サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。

閉じる

  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010年03月03日 18時28分11秒

    icon

    創業130年という、老舗米国楽器メーカーを知ってるかい?



    「Washburn J28SDL」というアコギ、その詳細スペック研究
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    【Washburn/ワッシュバーン】とは
    米国の楽器メーカーであり、1883年にイリノイ州シカゴで設立。
    創業から約130年の歴史を持つ老舗だ。

    今年に入ってから、
    あることがきっかけでワシはこの【 Washburn 】を知った。

    まだまだワシの知らないアコギメーカーは多いが、
    130年も歴史があるこのメーカーの情報が
    これまで断片でさえも入って来なかったのは
    なぜなんだろう?

    現在は、東京の〈イシバシ楽器〉が輸入代理店となっている。
    【Washburn】はポール・スタンレーやヌーノ・ベッテンコートが使用していることで
    有名だというが、そのどちらの人のことも、ワシは知らない。

    【Washburn】はエレキが有名だということもあったが、
    ワシが、日頃接していたアコギ関連情報にのってこないような
    メーカーだったのは不思議だ。

    ギターの他に、バンジョー・マンドリン・ウクレレ・シター・オートハープなども製作していて、
    歴史的にもアパラチアンMusicやオールドタイム、ブルーグラス系にも
    強いメーカーのようだ。

    【Washburn】が拠点とするアメリカのイリノイ州は、
    ケンタッキー・テネシー・カンザスなどに隣接し、
    カントリー系のギター弾きやブルースミュージシャンが多いことからも
    【 Washburn 】が古くから、アメリカンミュージックシーンに根ざした
    楽器造りを展開してきたこともうかがえる。

    【Washburn】を知ったきっかけは、
    例によって「Netオークション」。

    いつもの出品アコギ検索で
    【Oscar Schmidt】というブランドのアコギを偶然見つけて、
    落札に至るまでの間に、あれこれと
    当然のように、このアコギに関する周辺情報を調べてみた。

    早い話が、
    この【Oscar Schmidt】というのが
    【Washburn】という老舗メーカーの
    アコースティック系ブランドであったのだ。

    落札した【Oscar Schmidt】そのものは
    アコギとしては、さして掘り出し物の一本というのではなく、
    弾きやすさも、音質もいまひとつ。
    今は、少しでも弾きやすくしようと、せめて弦高を微調整してみようと思案中。

    Oscar〜の本家とも言うべき
    【Washburn】についてNetであれこれ調べを進めてゆくと、
    Netショップ上にもかなり流通していて、
    さらに、試しにNetオークションで検索をかけてみると、
    ヒットするものがあり、需要も供給もそこそこあるのが分かった。

    結局、
    Netショップ上から調べた、ある楽器店に的を絞り、
    店頭在庫品情報や購入に伴う特典の有無について
    店側とあれこれと交渉をつづけ、
    先月ようやく、これは、という一本の入手に至った。

    今回は、
    新たに入手したこの【Washburn】のアコギについて
    書いてみたい。
    ※Pho.→Washburn J28SDL (イシバシ楽器店HPより引用)

    まずは、このアコギのスペック紹介から。
    ■型番
    【Washburn J28SDL NT】
    Jは「ジャンボタイプ」のこと。
     ⇒Body Type→Country JumboSDLが何を示すかは未解明。
    NTは、ご存じボディの色で、ナチュラルカラーのこと。

    Solid spruce top
     ⇒トップ材として一般的なのがスプルースだが、
    産地によってさまざまなスプルースがある。
    シトカ・スプルース、イングルマン・スプルース、ジャーマン・スプルースが有名。
    とりあえずこのアコギは単板のスプルースである。

    Quilted maple sides and back
     ⇒普通のメイプル材とは異なり、〝ウロコ状のような〟特徴ある
    「杢目」が美しいメイプル材を使用。
    「縮杢」ともいうらしい。
    サイド&バックのこの木目が珍しさが気を惹いた。※冒頭のPho.参照

     ⇒メイプル材は、ローズウッドやマホガニーに比べ
     音の立ち上がりが早く、カラリとした音色が特徴だとか。
     メイプル材のアコギを持つのは今回初めてなので、
    この特徴については弾きこんでいくとはっきりしてくるだろう。

    Maple 3-piece neck with trussrod
     ⇒ネックもメイプル材。3ピースということは
    ジョイント部が2箇所あるということだ。
      ※良いアコギだと、1ピースの用材をハンドクラフトで
      職人が絶妙なカーブで削り出すらしい。

    Tortoise shell pick-guard
     ⇒通常よりも厚めの鼈甲柄タイプを採用していて、豪華さをアピールしている。

    Signature black and white top binding
    Rosewood headstock veneer
     ⇒ヘッドストックにもローズウッド材が貼り付けられている。
    Neck and headstock binding
     ⇒ネックとヘッドストックには ivoroid のバインディングが巻かれている。

    Rosewood fingerboard and butterfly bridge
     ⇒指板とブリッジはともにローズウッド。かつブリッジが
     独特なバタフライ型なのが面白い。
     →MARTINのドレットノートのような完成されたブリッジの形以外に
      個性的な形状のブリッジを採用したメーカーも多い。
      ヘッドストックやブリッジ、あるいはピックガードの形の違いで
      アコギのブランドを推測することができるよね。

    Exclusive gold Grover 18:1 gear ratio tuners with ebonite buttons
     ⇒Groverのゴールドペグ(Exclusive=高級な、の意)であり、
    ボタン(ペグの回すところ)がエボナイトという材質。
    EastmanのAC800シリーズのような、天然エボニー製のボタンではなく
    人工エボニーということなのだろうか。

    触った感じは天然木のような感じもするが、
    金属製よりずっとさらりとした感触で心地良い。
     ⇒さらに、ペグのギア比の18:1とは、「
    ギアが18回転してペグが1回転 する」
    という意味で、このギア比が高いほど、精度の高いチューニングが期待できるという。
      ペグの裏側に〈Grover〉の文字と、〈18:1〉の表示がはっきり明記。

    Abalone rosette inlay
     ⇒サウンドホール回りはアバロンインレイ。ヘッドストックのロゴインレイはブランドロゴ+デザイン処理で、実に派手かつ豪華で、いかに〝アメリカン〟なイメージ。

    Saddle&Nut TUSQ
     ⇒サドルとナットは〔TUSQ製〕。タスクとは〈人工象牙〉のこと。
    象牙のアイボリー色とは異なり、薄い灰緑色をしている。
    →ナットとサドルは硬い材質ほど弦に対する抵抗力が弱く、残響があり、音に伸びがあり、高音が出るといわれている。

    〔↓以下、TUSQについて書かれたサイトからの引用〕
     ⇒TUSQは、象牙や骨材で現れる不協音を伴わないリッチな音色とサステインが特色。弦からボディへ効率的で適切な周波数を伝えるようにデザインされている。

    それにより、デリケートな高音と大きく開放的な低音を生み出す。
    サウンド・デザインともに合成樹脂(Micata やCorian)よりはるかに優れているらしい。
    ※たしかに、Washburn の低音弦を弾くと、ヘッドにもしっかりと音が伝わっているのが分かる。

     ⇒さらに、サドルは各弦ごとに最適のピッチが得られるように、
     それぞれの弦の接触面が微妙な形状に削られていて
     これまた、理想的な響きに一役買っているようだ。

    Nut 43 mm
     ⇒インチをセンチ換算しているので
    実測すると43 mmよりわずかに細く、
    かつネック厚も手の小さなワシにはとても握りやすい厚さとなっている。
    ※実際に実物を試奏できないNetショップでの購入では、案外このネックの握り具合が、現物到着後の当たり外れを決定する場合がある。
     
     ⇒同じナット幅でも、ネックの厚さが違うと、
    弾きやすさは格段に違う。たとえば、〔Taylor〕なんかが自分にはちょうどいい。
     ネックシェイプ=ネックの形状にはいくつかのパターンがある。
    無骨な半円型、U型ネック、V型など…、自分の手の平の大きさや指の長さ、あるいは、よく使う演奏スタイルによって選択するが、
    こればかりは数値だけでは判断できず、やはり実際に握ってみてのフィット感で確かめるのが一番。

     ⇒とはいえ、通販でしか入手できないアコギを検討する場合は、
    実際は成り行き任せになってしまうのは仕方ない。

    String length 645 mm
     ⇒YAMAHA Lシリーズのようなフルスケール650 mmよりは5mm 短いが、
    インチ単位の輸入アコギはみんなこれくらいの弦長のようだ。

    String pitch 6th-12F 2.8 mm 1st-12F 2.4 mm
     ⇒メーカー出荷時の弦高設定値を示すタグが付いていて、
    6弦・1弦の1フレットと12フレットでの弦高が明記されていた。

    6弦の12フレットで2.7〜2.8 mm の弦高は
    MARTINなども、出荷時の弦高設定値はほぼこれくらいだと聞いたことがある。可能なら、サドルをあと0.3 mm ほど削りたいところだ。
    →低ければいいってものじゃないが、
    弦がびびることない範囲で、もっとも弾きやすい低さの弦高に
    設定できているアコギが結局は一番良い。

    Body wide 17 inch ( 43.18 mm)
     ⇒ジャンボタイプは17インチが多い。
     かの、John Denverは70年代に
     18インチワイドの〈GUILD  カスタムジャンボ〉を弾いていた。
     →一般的には、16インチくらいが抱えやすくていいが、
     ジャンボサイズのアコギの豊かな音量はやはり魅力だ。

    Buzz Feiten Tuning System(TM)搭載
     ⇒「バズ フェイトイン チューニングシステム」というのは、
    米国のバズ フェイトイン社が1992年に発表した精度の高い
    チューニングシステムだ。
     ⇒通常、ギターのチューニングは完全には合わないといわれている。
    どんな高級ギターにも多少のフレット音痴やチューニングの誤差がある。
    このシステムは独自の公式より、ゼロフレット位置とサドル位置を割り出し、より積極的にチューニングを合わせるシステムなのだそうだ。

    Case: GC72 Hard Case Included
     ⇒同時並行して検討していた別の店では、GIG-BAG付属という店もあったがやはりハードケースの方がいいに決まっている。
    〈GUILD F50-R〉に付属してきたデラックスタイプには及ばないが
    Washburn専用のハードケースが付属した。高いアコギはハードケースで保管したい。

    到着後、さっそく大好きな〝ココナッツ・バニラ〟の香りがする湿度調整剤を入れた。

    Made in China
     ⇒いまや中国のアコギ工場の存在なしにはワシら日本の
      アコギ好きたちは、米国・日本の有名ブランドアコギを
      リーズナブル価格では入手できなくなった。

     ただ、アコギに限らず、ワシの中には〝made in china〟に対して
     いまだ絶対的な信頼感は、正直持てていない。

     日本や米国のメーカーの技術指導や製品管理がどの程度のレベル
     で実行されているかにもよるが、
     ローコストとクオリティがどこまで両立できているのか、不安はある。

     最近は、Chinaよりはインドネシアやベトナムのほうが
     優れた技術を持っているという話も聞く。

    必ずしも、米国国内あるいは日本国内で造られた
    アコギ全てが素晴らしいという訳でもない。

    優秀で誠実な工房から実にリーズナブルで
    かつ精度の高い製品が出荷されているのも事実だろう。

     〔K.Yairi〕や〔ASTURIAS〕のような、〔完全国産ハンドクラフトアコギ〕には信頼感と憧れがあるものの、
    いかんせんある程度のスペックのものを選ぼうとした場合、
    価格において、新品のMARTINやTaylorとおっつかっつだったりして、
    比較検討するとき、あくまで国産アコギにこだわるか米国本国以外で製造されたメジャーブランドアコギを選ぶべきか、とても悩んだりしませんか?

    今回書いていることと矛盾するが、
    どれだけ最適なスペックを持つアコギでも、
    製作を担当する工房の技術次第で、
    そのアコギが価格以上だったり、あるいは価格以下のダメ製品だったり、
    個体差によるアタリハズレさえも生じてしまう。

    アコギ本体がまったく同じレベルの完成度であっても
    弦・チューナー・サドルやナット…などを変更するだけで
    音がまったく違ってくるからこそ
    こだわりる人はあれこれと試すのだろう。

    ワシのような、
    アコギ遍歴の少ない人間であっても、
    一本一本のアコギがこうも違うのに、いまさらながら驚いてしまう。

    今期は、
    すでにUSED2本、新品1本を入手してしまったので
    この先、(保管スペースの限界もあって)
    さらに別なブランドのアコギを検討できるかどうか…??状態。

    アコギに向かうことのできる限られた時間の中で
    優先順位をどうつけていくか。
    切り捨てなければならない事は多い。

    いま在るものに満足できない者は
    墓場の中でも不満を抱いたまま眠らなきゃならない。

    もっと美人で性格のいい女がどこかにいるはずだ。
    そう言っているうちに、もはや相手の方がおまえを相手にしなくなる。

    余計なことは考えず、
    ただ、ひたすらに弾き語りに立ち向かうことが肝心だ。

    しかし、
    アコギ好きに生まれたからには、
    身体が言うことを利く間には、店頭での試奏も含めて
    可能な限り、1ブランドでも多くのアコギを弾きたい。
    正直、そう思わずにはいられないほど
    〝アコギな世界〟は深くて広い。



    • コメントする

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 0
    • 拍手する

      サークルで活動するには参加が必要です。
      「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
      ※参加を制限しているサークルもあります。

      閉じる

    • 4

    icon拍手者リスト

コメント: 全0件