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  • from: ☆(⌒杰⌒) AMA-G'ですさん

    2010年03月12日 20時34分34秒

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    男唄・女唄、どこまでせまれる異性の気持ち


    女ゴコロを知らずして、本当の愛の歌は唄えないのだろうか…
    ★(⌒杰⌒) AMA-G'です

    女心を織り込んだ歌を男が唄う。
    男が作った男唄を女が唄ってみせる。

    女性の心理描写が巧みな男の作家がいる一方で、
    男以上に〝男性的な〟小説が描ける女流作家もいる。

    ニューハーフや○カマさんは、女性以上に〝オンナ〟のことが分かっている。
    なんてことをよくいうが、
    男として、女の気持ちがこめられた歌を唄う時には
    どんなことに気をつけたらよいのだろう?

    たとえば、
    松山千春の「恋」を弾き語る時の心情。
    描かれている風景や主人公の女性の心情は
    ある程度理解はできる。

    が、
    思いをこめて、サビの部分を歌い込んでも
    やはり、どこか男の側の気持ち、あるいは
    〝こんな時、女はこう考えるんだろうな〟程度の
    深さでしか、表現できていない、という呪縛から逃れられない。

    千春が、彼の実体験に基づいて作ったとしても
    女の側の本当の心が表現できているとは限らない。

    もちろん、
    「女主体で作られる歌」が、曲作りの一つの手法であって、
    千春も、女もの歌詞で歌いつつ、実は男の側の身勝手さを
    逆説的に語っている、と見ることもできる。

    千春に限らず、
    吉田拓郎や因幡晃、さだまさしなども然り、
    男が作り歌う〝女歌〟というのは
    あくまでも「男の理屈」で歌っていて、OKなのかも。

    一方で、
    中島みゆきのような、いかにもドロドロ、ねっとりした、
    女にしか描けないような歌を唄う場合はどうか。

    中島みゆきの曲を良く唄うのは、
    やはりそのメロディと詩の世界が好きなのと
    アコギプレイが性に合っているからだ。

    また、
    数多い彼女の楽曲の中でも
    あまり〝オンナ、オンナ〟したものよりは
    振られても健気に生きてゆくタイプの女性の
    曲が好きだな。

    声もビジュアルも、ともに女ごころを歌うのには
    ほど遠い自分だけれど、
    思い切りの男声で唄っちゃってますけど……。

    男唄にしろ女唄にしろ、
    ライブ前などに何度か弾き語りして
    歌い込んでゆくと、
    性差を越えてその歌に対する思い入れが強まる。

    もう、そうなってくると
    女っぽい歌詞だろうが、情念どろどろのメロディだろうが
    それが、良い曲で、自分が好きならば
    気恥ずかしくなったり、はにかむ必要はないのかもしれない。

    例をあげれば、
    ■中島みゆき「時は流れて」はこんな歌。
    ……好きな男に逢えない女はヤケを起こして
    いくつもの恋を渡り歩く……
     
    ……男のいくつもの恋の噂を聞いて
    変わったのが自分一人でないことに安心感を覚えている……

    ……男よりずっといい相手と恋をしてきたつもりが
    今日だけ楽しければいいと考えてもいたけど
    酒をあおれば、醒めた人生をただ生きているだけ……

    オリジナルの、あの中島みゆきの味わいは
    なかなか真似できないが
    必ずしも、あんな風に歌う必要はない。

    男と女の、考え方の違いはあっても
    雄々しい女、女々しい男…所詮は人間のそれぞれの生き方に
    たどり着く。

    人前で歌を唄うのは
    ラーメンが煮えるほんのわずかな間に
    一人語りの物語を紡いで聴かせることだ。

    その歌の世界を自分なりに理解して表現する。
    ただ、漫然と歌うのではダメだ。
    Netの投稿動画で、どうも歌の雰囲気がしっくりこないと
    感じる人の弾き語りを見たりする時は、
    たいていが、ただなんの気なしに歌っているだけの場合が多い。

    また、
    「この曲はそういう歌い方じゃないほうがいいのでは…」
    と感じることもあり、
    同じ曲を弾き語る場合は、自分なりの解釈で
    演るようにしている。

    カバー曲を理解・咀嚼して
    原曲のイメージを逸脱しすぎない範囲で
    〝自分のもの〟として聴き手に伝えることができれば
    本当の意味でその歌はレパートリーの一つになる。

    恋愛体験の豊富な人は
    その分、男女の心情の機微に通じているので
    そんな人の歌は、やはり深みが違う。

    同じ歌でも、若い時と年取った時では
    唄う時の思い入れの込め方が異なる。

    人に自慢できるほどの恋愛もして来なかったし
    人格に影響を与えるほどの苦労もして来なかった。
    そんな自分でも、唄いながらさまざまな思いが頭をよぎる。

    北と南で、遠く離れて暮らしていた頃、
    線路と川に挟まれた薄い壁のアパートへの帰り道、
    踏切の前で、通り過ぎる私鉄を待ちながら
    なぜだか急に会いたくて仕方なくなり
    大声を上げ、あの娘の名を呼んだこと。

    その頃、毎週末飲みに通った
    川沿いの路地の店で
    夜更けまでケンタッキー・バーボンを飲み
    いつも気まぐれに、もうすでに眠っていたキミに
    酔いの回った勢いで深夜の電話をしてたこと。

    胸をよぎるそんな記憶を
    唄う曲に溶け合わせて弾き語れば
    自ずと歌い方も変わってくる。

    だから、
    カバー曲を歌う時は、思い切り
    自分の記憶を総動員して
    記憶の海の中を泳ぐようにするといいのかもしれない。

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