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  • from: kieros2005さん

    2010年07月24日 06時56分28秒

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    「酔いしれて」という歌


    昔、歌手の岸洋子のLPレコードを買った。「酔いしれて」と言うタイトルだった。昭和40年代後半のことである。
    岸洋子は「夜明けの歌」や「希望」などで知られるようになる以前からシャンソン歌手としては実力派だった。
     その「酔いしれて」と言うアルバムは彼女のシャンソンの実力を見せ付けた秀作だった。

    「恋に苦しみ、恋に泣いて、恋に狂った私なのに、、、」と切々と恋の切なさを狂おしい情熱で歌うもので、感動させる曲だった。
    彼女は膠原病という不治の病に冒されており、闘病生活と歌手生活が共存する人生だったが、ついに40代後半で亡くなった。

    闘病中で長くステージから遠ざかっていた彼女がラジオで歌ったことがあり、たまたまカーラジオで聴いた。そのとき、この名曲の「酔いしれて」を歌ったのであるが、レコードのものとはあまりに違うので驚いたことがある。
    レコードのものは若いときでもあっただろうが、激しく切なく恋を唄ったのに、ラジオでは、どうも抑揚のない、枯れて覇気のない感じがしたものだ。彼女の病気のせいで元気がないためだろうと思っていたが、最近になって別の感慨を持つようになった。

    シャンソンとかカンツォーネとは言うものの、そもそもイタリア語読みかフランス語読みか、だけの違いだが、どちらかと言えば、熱い恋心を官能的に唄うのがカンツォーネの得意とすれば、シャンソンは灰色の空に枯葉が舞い、セーヌ川のほとりに老人が一人佇んで、遠い昔を懐かしむ、、、という情景が似合うジャンルである、、、様な気がする。もちろんアタシの勝手な定義だ。
     
    岸洋子が若いときにレコードにした「酔いしれて」はカンツォーネで、病が進んだあとのラジオ放送のときはシャンソンとして歌ったのではあるまいか、と思うようになった。

    そうね、あんなときもあったわ、という気持ちがあったのではなかったか。遠くを見つめる眼差しで唄ったとすれば,それはそれなりに味わいのあるものである。

    自分もそういうことがわかる歳になったと言うことか。


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    kuni ルパン

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