内証は日興上人及び歴代上人は三宝一体ー
○内証の三宝（大聖人の一念に即する、因果倶時・人即法・法即人の御尊体に具される三宝）

仏ー法即人の辺・久遠元初寿量文底下種の御本仏

法ー人即法の辺・南無妙法蓮華経の御本尊

僧ー内証に即する本因修行の名字即の凡夫の辺、更には外用上行菩薩再誕の修行の辺

○化導の三宝（内証の三宝における一体三宝義は、衆生の凡眼に直ちに拝せない。そこで化導の上の法体に約して衆生に示される三宝）

仏ー久遠即末法・行位体同・凡夫即極により、日蓮大聖人

法ー本因下種の法体。事の一念三千・人法一箇の独一本門戒壇の大御本尊

僧ー唯我与我血脈付法の第二祖日興上人

○住持の三宝（化導の法体として打ち立てられた三宝を末法万年に伝持・流通していく為に、住される三宝）

仏ー日蓮大聖人

法ー事の一念三千・人法一箇の独一本門戒壇の大御本尊

僧ー日興上人より住持の第三祖日目上人をはじめとする歴代御法主上人

　日蓮正宗の三宝は、厳密には上記に記す各法義により、拝される。要するに、日蓮正宗の三宝とは、仏宝＝日蓮大聖人・法宝＝本門戒壇の妙法の大御本尊・僧宝＝第二祖日興上人以下歴代上人の御事である。

元初、即座開悟の人法体一たる凡夫即極の覚者（本仏）の内証は、人に即して仏宝・法に則して法宝である。しかの、僧宝とは凡夫僧の修行の辺における外用を指標するのである。故に、久遠は即末法であるから、仏宝・法宝たる日蓮大聖人は凡夫修行の辺においては外用は、僧宝であるから、そのまま御一身に内証の三宝一体を具有あそばされている。

　また、滅後は血脈付法の第二祖日興上人をはじめとする歴代上人は血脈法体を伝持・弘通あそばされる御修行の辺にては、外用にして僧宝であるが、血脈法体（＝仏宝・法宝）御所持の御内証の辺にては、その御尊体は仏宝・法宝と一体と拝すべき三宝一体の御当体なのである。