真田広之さんの第一回主演作「忍者武芸帖；百地三太夫」ていう映画はね、俺が芸能界に入るキッカケになった映画なの。丹波哲郎先生も出演してて怪演してるよ。その翌年に東京でJACのオーディションが有って受けたんだけど見事に落っこちたの。何たって1500名も受けに来てたからね〜！諦め切れなくてその翌年にもう一度受けたら通ったのよ。その時の俺の面接担当が千葉真一さんと真田広之さんだったの！真田さんから声をかけられてもう舞い上がっちゃってね(笑)「丸山君は昨年落ちたのに何故、また受けようと思ったの？JACに入ったら空手は辞めるの？ 」って。「JACは子供の頃からの夢でしたから諦め切れなくて再び挑戦してみようと思いました。オーディションに合格したら空手は辞めます。」て答えたら真田さんが「ふ〜ん…。あっそう。」て当時真田さんが22歳で俺は19歳…。若かったなぁ〜(笑)その後、地獄の特訓の毎日で、サーキットトレーニングと筋トレと器械体操の特訓と日本舞踊とジャズダンスと発声と演技の勉強と歌のレッスン。合宿では当時阪神タイガースの岡田さんと掛布さんが特別参加して来られたが我々のトレーニングに着いて来れなかったよ。夏の合宿は乗馬にスキューバダイビングにハングライダーに水上スキーに20Mの崖からのダイビングの練習。冬は志賀高原でスキーの猛特訓。真田さんのアクロバットスキー本当に恰好良かった。俺の芸名「梶原雄一」は千葉さんの命名。最初は本名の丸山 勝秀で里見八犬伝や必殺に出てたんだけど、それ以降は「梶原雄一」で外部発注の映像の仕事も舞台もその芸名を使ってるの。千葉さんが土地投機で失敗し、JACを時代村に身売りしたのよ。真田広之さんと黒崎輝さんはJACを辞め、志保美悦子さんは長渕剛と結婚し、俺と真矢武と真壁真吾は時代村JACに残ったの。逆にそのお蔭で舞台だけで食って行けるんだけどね。冬には安土村で織田信長「主役」と大忍者劇場で悪者の棟梁「天竺幻夢齋」の役で出るよ。刀がジュラルミンなのがちょっとキツイけどね。鎗は得意だよ。舞台は最高だよ。じゃあ待ってるからね。アサリへ追伸：旦那さんと仲良くしなよ。(o^-^o)