ご無沙汰しています。
今日この頃で話題にあがっていた「こころ」。私の思い出を少しばかり。

高校１年だったか、現代国語の教材になっていて、１学期かけてほとんど全文を読まされました。細かく章に分けてあって、少しずつ読み進めるわけです。毎時間、その部分に関する設問が出され、グループで討論させる、みたいな授業だったかな。

エゴイズム、利己主義、個人主義・・・高校生の私は、主人公の気持を全く理解することができないで、正解を示されても違和感を感じてばかりいました。むしろ、読み進めるたびに、妻や周りのことなんかちっとも考えないで、一人でウダウダと悩んでばかり、自分のことしか考えない独りよがりな主人公に相当腹を立てていました。試験も、これまたお決まりなのですが「このときのKに対する先生の気持ちはどうだったか」みたいな問題が出るわけです。
試験勉強でさえ、主人公への拒否反応からはかどらず、実際腹が立っているものだから、正直に自分の感想を書き綴って、生まれて初めて赤点なるものをとりました。素敵な思い出です。

ああ、なんと大人気ない。こんなことでは受験戦争に勝ち残ることはできない！！授業なんだし、読書感想文じゃないんだから、自分の感想を書いても仕方がない。
その後は、マークシート世代。４拓でどれが一番正解に近いかを嗅ぎ取る能力を研鑽し、とりあえず学校の試験は「教師が望む答えを丸暗記」、これで決まりです。

なんだか、後味が悪いし、そんな勉強ばかりの現代国語への印象も悪くなって、夏目漱石や明治の作家先生の作品はそれから縁遠くなってしまいました。おまけに、本が好きだった私の、文学を研究できたらよいなあ、という淡い想いも、「現代国語」という受験科目の壁が立ちはだかり　諦めてしまいました。

そうですよね、もう高校生ではないんだし、「こころ」の「先生」の年齢も多分超え、今だったら、もう少し違った感じ方ができるかもしれないですね。

この場がふさわしいかはわかりませんが、しょっちゅう話題になるTコーラスの2007年度はモーツァルトの大曲が2曲もありますね。しかも来年の3月はC-mollミサとたった1週間の違いで「海の交響曲」も。まさかコーラスを二手に分けることもないでしょうから、2曲同時進行ですね。すごいな！　伝統のオーディションだけでも大変そうですね。でもモーツァルト・ファンにとってはこの2曲をどう歌ってくれるかは関心事です。いつもの大編成ではなく、８０人程度（多くても１００人くらい）まで絞り込んで透明度の高い演奏を一度でいいからやってもらえたらなあ、と思ってます。

♪♪♪♪♪

ＮＨＫ大阪が作る朝ドラはこれまで大阪弁で大きな声で怒鳴りあうような騒々しいドラマが多く、見るに堪えなかった。
大阪弁で大声のやりとりを聞くことは普段の生活ではあまりないのだけれど、ＮＨＫ大阪が担当する朝ドラではしょっちゅうなのだ。

「芋たこなんきん」は作家田辺聖子さんの自伝のようなものだからさすが怒鳴りあう日常ではない。

けれど大阪弁は苦手だ。
東京から転勤で大阪に来てそのまま居着いて四半世紀以上経ったけれど、関西弁のイントネーションは難しい。

永年、営業をしていたけれど、下手な関西弁はすぐよそ者と分かるし、不器用だから上手くは話せないので、結局全国共通語（弁）を通した。
大阪のお客さんからは「あんた、大阪の人じゃないね。」と言われたけれど、それがどうした、と開き直って営業してきたが、マイナスに感じることはなかった。
大阪弁を話さなければ相手にしてもらえないような客にはこちらから願い下げして、可哀相なヤツ、と思っていた。

子どもには家では関西弁を禁じてきたけれど、子どもは順応が早くバイリンガル（？）なんだね。友達との会話は紛れもない阪神弁なのだ。

そんな訳で、今回も朝ドラはパスしています。

「Re:Re:Re:Re:北辰斜めにさすところ」
私も是非行きたいと思っています。
（が，うまく会社から抜け出せるか・・・それが最大の問題。このところ練習にも行けない状態。初モノなのに！）

「Re:Re:Re:北辰斜めにさすところ」


> ＠ところで六男モナコ公演の前哨戦？である、2月6日の演奏会には是非伺わせていただきたく思います。時間・会場・入場券について教えてください。


CafeMDRの演奏会予定に六男演奏会へのリンクをはらせていただいています。
どうぞご利用ください。


CafeMDRコンシェルジュ

「Re:Re:北辰斜めにさすところ」
michael3です。
> 人間が南国的で、6時からの練習に、
> 歌手達が6時くらいから三々五々集まり出すのに、
> 驚くやらあきれるやら。

@自分は住んでいたにもかかわらず、さつま時間には最後まで慣れませんでした。自分の時間感覚は都会的かも、、、

> 鹿児島から見る桜島は、
> ちょうどナポリから見たヴェスヴィオ火山にそっくりで、
> 特に晴れた日は絶景ですね。
> ああ、なつかしい！！

＠鹿児島とナポリはかなり前から姉妹都市です。是非一度尋ねたいと思いつつ実現していません。ポンペイ遺跡をはじめ魅力満載ですよね。ちなみにフニクリフニクラは授業で使わせていただいています。

＠ところで六男モナコ公演の前哨戦？である、2月6日の演奏会には是非伺わせていただきたく思います。時間・会場・入場券について教えてください。先生の日記の中で結構です。

それでは。
>

「Re:北辰斜めにさすところ」
> 蛇足：1年1ヶ月ぶりに仕事再開。再開直後に休暇をとって鹿児島に行く程ですから、余程の好き者、笑ってやってください。それにしても快晴の鹿児島・桜島は最高でしたよ！皆さまも是非一度！

昔、鹿児島オペラ協会の指揮をしに通ったのを思い出しました。
人間が南国的で、6時からの練習に、
歌手達が6時くらいから三々五々集まり出すのに、
驚くやらあきれるやら。
でも、練習が夜だけなので、
昼間は船で桜島に渡ったり、
指宿まで電車で行ったり、
鹿児島ラーメンを食べ比べてみたり、
楽しい毎日でした。
鹿児島から見る桜島は、
ちょうどナポリから見たヴェスヴィオ火山にそっくりで、
特に晴れた日は絶景ですね。
ああ、なつかしい！！

michael3です。

皆さまお忙しい様ですね。それを良いことに、発言させていただきます。
西洋音楽からはずれますが、先日ちょろっと書いておきました、今夏公開の映画、北辰斜めにさすところ、の音楽についてです。因みに、北辰とは北極星のことです。

14日、鹿児島市の老舗デパート山形屋内のホールにて、北辰斜めにさすところ、の本番録音が行なわれました。旧制第五高・第七高の野球試合を戦時中の映像を交えながら、昭和初期の若者青春群像としてえがくものです。60人余りの男声合唱でした。どなたもご存じないと思いますが、なかなか渋くて染みる歌です。
映画を見ていただけることを期待します。弁解？ですが、私は敬愛なる〜も先行上映で見たくらいで、流行にも付いて行っておりますので念のため、、、

蛇足：1年1ヶ月ぶりに仕事再開。再開直後に休暇をとって鹿児島に行く程ですから、余程の好き者、笑ってやってください。それにしても快晴の鹿児島・桜島は最高でしたよ！皆さまも是非一度！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

michael3です。
先生、ノロ大変でしたね。
自分は、郷里の山口から高速バスで上京する中で3回も激しい嘔吐に襲われました。バス酔いはほとんどしない自分ですから、牡蠣・餅・牛丼を同時に食べたせいかなあと思っています。一日だけ横になりましたが、この程度ではノロとは言えないですかね、、、
紅白歌合戦、プライド、は素敵でしたね。曲に加えて今井美紀の表情がなんともいえませんね。
ドン・カルロ、ごめんなさい、見落としてしまいました、ごめんなさい。またいろいろ教えてください。
それではまた。
明日から一年一ヶ月ぶりの勤務で緊張するな〜

新国の「ドン・カルロ」ハイライト放送ですね。
三澤先生の予稿集にあるオペラトークの時の原稿を読んでから観るとよさそうです。
午後１０時からです。
こんな間際にすいません。