「マタリキ」（Matariki) はニュージーランド先住民マオリの新年です。
今年は、６月２７日です。
え、新年には、変な季節だって？
でも、北半球の新年は真冬ですから、考えてみれば、１月１日、真夏で皆が海で泳いでいる新年よりは、南半球では、このマオリの新年の方が理にかなっていますね。

なぜ、この日が新年？
星と月の廻りに関係があります。
牡牛座のプレアディス星団が中天に位置する時季の新月。
全てのマオリ部族が、この日から次の満月までに、新年の祭りをします。
それは、生命再生と豊作を祈る祭りでもあります。
プレアディスって、日本語では「昴（すばる）」です。
そして、不思議なことに、古代日本では、星に名前をつけるという習慣はあまりなかったのに、なぜか昴だけは別格扱いでした。
万葉集にも歌われ、枕草子でも「星は昴…」と筆頭にあげられています。
「すばるまんどき（昴真時・昴満時)」という言葉もあって、この時季にソバの種をまくと、豊作になると言い伝えられていたそうです。
マオリと日本語（文化）には、いくつか奇妙な共通点があるんです。
ルーツがどこかでつながってる！？

写真（上）：プレアディス星団（昴）６個〜９個の星団が肉眼で見えますが、実際には120個程の星団だそうです。（下）ヒロが作ってみた「マタリキ」のポスター試作。たぶん、没ですが……