「Re:Re:幻想…ですか…」

> 実は、今所属している合唱団でコンサート用に練習している曲の中に「立体合唱」
> という類のものがあります。
> ２コアに分かれて、舞台と客席（一番後方）から掛け合いをしながら歌うことに
> なるのですが、この場合「相手のコアを聴いていてはズレるから、必ず指揮を
> 見て合わせること」などと、凄く注意を受けています。

こういう特別な場合には棒を見るしかないのではありませんか。
指揮者とはやはり頼りになるものですから。

「Re:幻想…ですか…」
こんにちは。

> 棒を見たら合うと思うのは幻想です。
> 正確には、棒を見て頼りにしながら、最終的には中で「アンサンブル」をしなければ合うわけがないのです。

ということなのですが…。
実は、今所属している合唱団でコンサート用に練習している曲の中に「立体合唱」
という類のものがあります。
２コアに分かれて、舞台と客席（一番後方）から掛け合いをしながら歌うことに
なるのですが、この場合「相手のコアを聴いていてはズレるから、必ず指揮を
見て合わせること」などと、凄く注意を受けています。
こういった場合、各コアの中で「アンサンブル」をするという解釈でいいので
しょうか？
ちなみに、やたらテンポ＆拍子の変わる曲なので、かなり危機感があります。

宜しければご教示くださいませ。

「きっと現実にしたいの」
お互いの呼吸にお互いに乗って「さぁ次へ！」と紡ぎだしていくのがアンサンブル。演奏する側も聴く側も、それが楽しくて、それを共有したいから、一つの空間と時間に集うんだと思います。Soloの演奏だって、いってみれば聴衆とのアンサンブル。

私にそれを教えてくれたホールは今はもうないけれど、受け取ったものを、今度は伝える側になれたらと思う。どうぞTBSのみんなと一緒に、それが実現できますように！

「Re:幻想」


わー、ありがとうございます。このところ思うところあって、唐突にこのテーマを投げました。先生とは直接このテーマでお話したことはありませんでしたが、ここまで言って頂いてよかったです。目指す姿は同じでした。
他にもテーマは沢山ありますが、今所属しているそれぞれの団体の中で私として、何が足りなくて、どうすればよいのか、に、３０年のプロオケとの共演経験をぶつけていきたいと思います。

> 指揮者には音楽をさせなければ駄目なんだ。
> 僕は、たとえば今手がけているTBSをそういう団体に作り上げたい！
>

CafeMDRコンシェルジュ

「幻想」
棒を見たら合うと思うのは幻想です。
正確には、棒を見て頼りにしながら、最終的には中で「アンサンブル」をしなければ合うわけがないのです。
オケでは、楽器によって鳴るまでの時間に差があります。
フルートとコントラバスが一緒に弾き始めて合うわけがないのです。
僕が留学したベルリンにはベルリン・フィルがあり、
そこにテーリヒェンというティンパニーの名手がいました。
彼の凄いところは、オケが鳴りだして一番良いところで叩くタイミングを知っていることです。
こうした名人芸を知ってしまうと、
打点で合わせるなんていうのは、程度の低いアマチュアのレベルでしかないことが分かります。
アンサンブルひとつとっても、奥深く果てがないのです。
僕は、いまだにみんなが、棒に合わせるというレベルにとどまっている我が国のアンサンブル能力の低さを憂います。
低さというか、教育の間違いだな。
朝比奈さんを筆頭にして、僕の恩師の山田一雄先生など、
分かっている人はみんな同じ事を言います。
僕はみなさんに是非アンサンブルの醍醐味を知って欲しいと思います。
アンサンブルは自分達でやるさ、指揮者なんかいらないのさ、という状態になってはじめて、
本当に良い指揮者は、そこに胡椒を振りかけるように、
最終味付けをするのです。
指揮者に拍なんか振らしては駄目なんだ！
指揮者には音楽をさせなければ駄目なんだ。
僕は、たとえば今手がけているTBSをそういう団体に作り上げたい！

「Re:Re:棒を見るな、といわれても…」

Stellaさん

投稿ありがとうございます。仰る「さじ加減」が合唱団の実力というものでしょうね。

> でも、実際にオケ付の曲をやるときは、その匙加減が難しそう…。


ピュタゴラス音階ですか・・・ピッチを合わせるのが難しそう・・・確かに、作品の時代に合ったやり方がありますね。

> ちなみに、今所属している合唱団では、ピュタゴラス音階でうたうという方向での指導を受けています。
> すなわち、鍵盤楽器で音を取るな！と…。

その昔、Josquin des Prezだけ歌う合唱サークルに首突っ込んでいたときは、その時代の言葉の勉強からやってましたよ。barをこえるとつい拍が強くなるのですが「この時代はそういう風には歌わない」とよく注意されてました。なつかしいな！

CafeMDRコンシェルジュ

「Re:棒を見るな、といわれても…」
こんばんは。

私は、自他共に認める「棒に敏感に反応しすぎるタイプ」の合唱団員です。
以前、三澤先生からその手のご注意を受けたときに、実はその理由がよく判っていなかったんですが、なるほど「アンサンブルの重要性」ということなのですね。
でも、実際にオケ付の曲をやるときは、その匙加減が難しそう…。


> コーラスにピアニストが音をあげるところで、分散で弾くと「なぜコードで弾かないんだ」と大きな声でピアニストが叱られていました。

分散で音取りするのが当たり前だと思っていたので、目から鱗でした。
その分散音も、下からなのか上からなのか、人によってポリシーがあるみたいで、（私は下から派）たかだか音とり、されど音とり、奥深いですね。

ちなみに、今所属している合唱団では、ピュタゴラス音階でうたうという方向での指導を受けています。
すなわち、鍵盤楽器で音を取るな！と…。
だから、主音ひとつのみの音とりでアカペラのポリフォニー音楽なんてうたいはじめると、酷いときには曲の終わりで調性が変わってます（苦笑）