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  • from: 聖歌隊の助っ人さん

    2008年01月06日 20時15分55秒

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    蕎麦屋のカレー(ベートーベン交響曲第9番)

    まだまだ新参者ですが、どうぞ今年も宜しくお願い申し上げます。

    唐突ですが表題のアヤしげな言葉は(笑)、以前franz先生にモーツアルトのレクイエムを指揮していただいた際「モーツアルトは古典派だけれどもみなさんはバロック音楽の演奏団体だからバロック唱法で演奏しよう。『蕎麦屋に入ってカレーを頼んでみたら、これが意外に美味かった』と聴衆が感じられる様な演奏にしよう」と言われたことに由来します。

    さて本題です。年末の帰省中にカーステレオでクリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団、ロンドン交響合唱団によるベートーベンの交響曲第9番を聴いたのですが、ふと思い至ったことがありましたのでお伝えします。それは第4楽章の主題である有名な歓喜の旋律に対して下記の様な思いが自分の中に沸き起こったことです。(どちらかの研究等で既出のことかもしれませんが、そこは私の浅学と言うことでご了承下さい)

    「この主題はベートーベンが行き着いた、彼自身の作曲によるコラール旋律なんじゃないのだろうか。そしてこの交響曲は、ベートーベンによるカンタータの様なものなのではないのだろうか」

    私はベートーベンについて詳しく知らず、また西洋人におけるキリスト教(宗教)と生活との密着性についても理解不足ですが、同楽章のテキストの中で私にとって最も印象的な部分は、アンダンテ・マエストーソ以降の「造物主を認めるか、世界よ?」(“Ahnest du den Shoepfer, Welt ?”)で、教会音楽を主に演奏している自分自身の視点(つまり「蕎麦屋のカレー」です)から、同曲はベートーベンがその演奏会場であるコンサートホールを教会化するに至ったのではないだろうか。その様な思いに駆られたのでした。

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コメント: 全3件

from: 聖歌隊の助っ人さん

2008年01月11日 11時55分42秒

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「Re:Re:Re:蕎麦屋のカレー(ベートーベン交響曲第9番)」
franz先生、詳しいご解説ありがとうございます。大変勉強になりました。

> 「民衆」イコール「民主主義」イコール「みんなのうた」イコール「ルターのコラール」という思考経路からすると、ベートーヴェンは明らかにみんなが口ずさめる歌謡曲を作ったのです。一カ所をのぞけば五度音程の中に収まってしまう単純な曲だからね。

納得しました。「みんなが口ずさめる歌謡曲」だからこそ、(紅白の最後に全員で歌う「蛍の光」の様に)年末に日本各地で大演奏会が催されるのでしょうね。

> とにかくベートーヴェンは民衆を愛し、民衆と共にあろうとしたのですが、
> 隣の部屋の住民ともうまく付き合えないような不器用な人間だったのですねえ。
> 「貞淑な妻を持てた者」なんて掲げていながらモテなかったのですねえ。

ミニ・コミュニケーションを取ることが下手だったからこそ、音楽の世界の中に(マス・コミュニケーションの)理想を求めたのでしょうか。(「民衆」と言えど、個々人の集まりなのですけれどねぇ)

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from: franzさん

2008年01月09日 11時23分22秒

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「Re:Re:蕎麦屋のカレー(ベートーベン交響曲第9番)」
わっ!間違えた。
歓喜に寄せては1875年ではなくて1785年ですよう。
ちなみに戯曲「ドン・カルロ」は1787年で、
まさに革命前夜。
話題を保守的な旧教と革新的な新教とになぞらえているけど、
シラーの頭の中にあったのは、
まぎれもなく封建制度からの脱却で、
民衆の力を信じていたのです。
でも「歓喜に寄せて」の
「全ての人々は兄弟となる」の第一稿が、
「乞食も王侯貴族の兄弟となる」
だったのに、検閲が入って書き換えを余儀なくされたように、
まだまだ自由に書ける時代ではなかったので、
ドン・カルロの結末は、勝利でもなければ敗北でもない、
あんなムニャムニャという結末になってしまったのです。
あっ、また無駄なおしゃべりをしてしまいました。

とにかくベートーヴェンは民衆を愛し、民衆と共にあろうとしたのですが、
隣の部屋の住民ともうまく付き合えないような不器用な人間だったのですねえ。
「貞淑な妻を持てた者」なんて掲げていながらモテなかったのですねえ。

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from: franzさん

2008年01月08日 11時55分17秒

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「Re:蕎麦屋のカレー(ベートーベン交響曲第9番)」
> 唐突ですが表題のアヤしげな言葉は(笑)、以前franz先生にモーツアルトのレクイエムを指揮していただいた際「モーツアルトは古典派だけれどもみなさんはバロック音楽の演奏団体だからバロック唱法で演奏しよう。『蕎麦屋に入ってカレーを頼んでみたら、これが意外に美味かった』と聴衆が感じられる様な演奏にしよう」と言われたことに由来します。

新国立劇場合唱団の劇場外のコンサートも「蕎麦屋のカレー」。いや反対に、オペラ合唱指揮者として最も知られているかも知れないFranzのバッハ活動自体が、世間的には「蕎麦屋のカレー」として認識されているかも知れないと思う今日この頃です。

> さて本題です。年末の帰省中にカーステレオでクリストファー・ホグウッド指揮、エンシェント室内管弦楽団、ロンドン交響合唱団によるベートーベンの交響曲第9番を聴いたのですが、ふと思い至ったことがありましたのでお伝えします。それは第4楽章の主題である有名な歓喜の旋律に対して下記の様な思いが自分の中に沸き起こったことです。(どちらかの研究等で既出のことかもしれませんが、そこは私の浅学と言うことでご了承下さい)
>
> 「この主題はベートーベンが行き着いた、彼自身の作曲によるコラール旋律なんじゃないのだろうか。そしてこの交響曲は、ベートーベンによるカンタータの様なものなのではないのだろうか」

その通りでしょう。フランス革命(1789年)前夜に書かれたシラーの「歓喜に寄せて」(1875年)に惹かれたベートーヴェンの頭の中には、「民衆」があったのだと思います。
「民衆」イコール「民主主義」イコール「みんなのうた」イコール「ルターのコラール」という思考経路からすると、ベートーヴェンは明らかにみんなが口ずさめる歌謡曲を作ったのです。一カ所をのぞけば五度音程の中に収まってしまう単純な曲だからね。
ただベートーヴェンは、交響曲の中に組み込む時に、とてもみんなが口ずさめないようなアレンジをしてしまった。なんて不器用な奴!
ベートーヴェンの声楽作品も「蕎麦屋のカレー」。ただこのカレーは、栄養はあるんだが、うまいとは言えない。「フィデリオ」を観た後で、
「栄養がついた。でも次にカレー食べる時はココ壱番屋に行こうっと!」
と言ってヴェルディに流れていく人がいても止められない。

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