試験終了。

昨日受けてきました。結果はまずまずです。例年通りようわからん。

しかし不思議な試験ですわ。予備試験。現行の司法試験の受験資格を得るための試験。今年から一般教養のテストも加わった。

例えば、以下について正誤を選ぶ。

映画カサブランカは戦時下のラブロマンスを描いた映画で、舞台となったカサブランカは現在のモロッコ領に属する。

映画ラストエンペラーでアカデミー作曲賞を受賞した坂本龍一は大島渚監督の戦場のメリークリスマスの音楽も手がけた。

まあ他にもいろいろ出た。百人一首の解釈、理系や気象の問いもあった。
一般教養の問題は40題くらい用意されていて、そのうち20題を選択して解答する方式。７割くらいは論理的に推論できるし、知識は英語の問いを選択すればカバーできる構成。少なくとも9割は取れる。差はつかないと思う。

結局本丸はその後の法律科目の基礎知識になる。だからまあ。

しかし朝っぱらから呼び出されて、ホトトギスって春の季語？とか悩んでると、ウーン、無駄な時間を使ってるなあとジリジリするもんです。

そんな昔のこと忘れたよ、と。ひとりボヤくというか、みんな思っただろうな。

差がつかないんだからやらなくていい。
これで差がついたとしても意味なんかないよね。
一般教養などはいらない。

やれやれ。制度がおかしいと思ったなら努力するしかないという世界。

そちらはお元気ですか。
だんだん暑くなってきました。水分補給など忘れないように。好きな人ができたなら迷わず思いを告げること。

試験まで一週間。

今年から試験科目が増えて行政法なども勉強している。行政法では例えば原発の設置許可を争う訴訟なんかを扱う。

法律家を目指すようになって10年近くなるけど、今、ふと思う。この知識ってどこで使うの？おれは原発の設置許可を巡って国を訴えたりしちゃうわけ？

困ってる人がいて「訴えましょう」と言う。
その相手は国かもしれない。めずらしいことでもないのだろうが、大変であることには変わりない。頼れるのは法律だけ、という世界。

もんじゅの設置許可については高裁レベルでも違法との判断がされた。放射性物質の危険性を警告する迫力ある判決が出ている（後に最高裁でひっくり返ったけど）。

そりゃ簡単にはなれない。
そのための準備をしていたかいうと、やっぱかなり反省しないといけない。