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  • from: caminoさん

    2012年09月04日 21時40分23秒

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    ピーク

    人生にはピークがあって後は下り、という感覚で生きなきゃならないとしたら辛い。過去の1時点に囚われるということは珍しくないが、適当に切り上げて次のピークを目指したいものである。

    初夏からだらだら読んでいた「海流の中の島々」を読み終えた日、 日曜洋画劇場「プレデターズ」でヘミングウェイの引用に行き当たって驚いた。

    曰く「武装した人間を狩ることより面白いものはない。その楽しみを知った者は、他のものに興味を持てなくなる」

    言われてみれば、狩る/狩られるという題材はしばしばヘミングウェイの作中に登場する。「老人と海」は言わずもがな。「海流」では前半、10才ほどの少年がカジキマグロに挑む。後半は、まんま敗残兵を狩る話。「武器よさらば」では、逆に、狩られる側であった。

    狩る楽しみというが、狩られる恐怖というのも強烈だろう。

    ヘミングウェイは最初の従軍では狩られる側におかれ負傷した。20代前半の出来事である。収容先の病院で恋をした。

    なぜ悲劇を書き続けたのかと思うんだけど、この頃の経験に囚われていたのかなと思うと腑に落ちる気がします。最初のピークで人間狩りに囚われた。平時は退屈だった。これ以降は新たなピークを求める苦しみの中を生きた。

    あとがきによると「海流」を含む陸海空3部作の構想が未完である由。「老人と海」も、その一部であった可能性があるそうです。

    救いのない結末もあれば、希望の見えるものもある。
    幻の3部作が成就したとしたら、どんな結末になっただろう。最後は確かに自殺しちゃうわけだけど、書き続けたのだから、何かを探していたのだと思う。せっかく長々書いたのに最後も暗い結末っていうのもどうかと思うんですよね。ここから先は次の世代が引き継ぐ、といったところか。

    プレデターズはきらいじゃないが、それほどでもない感じでした。

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