＜函館編　後編＞

４班合同となる『打ち上げ』は壮絶を極めた･･･
が今回は「飲み」の話題ではないのだ･･･

「飲み」が進むとおいらもＳ藤も「今日の観光地」の話を始めた･･･（前編参照ください）

『ただ、墓に書いてあることを人に喋っちゃいけないんだよ･･･　喋った本人が不幸になるからね･･･』

タクシーの運ちゃんに言われた言葉を繰り返して言う。

Ｙ田ヒロシも
『おお！　じゃぁ、明日行ってみるか〜　呪いなんて関係無いじゃん！！』


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そして、１年坊がおいらの撮影した写真を引き取ってきた。

『この写真に変なものが写ってなければ、その発光体は何かの間違いだよな！』
そう言うおいら自身も固唾を飲む･･･

約４本のフィルルムには『馬鹿写真』も多く、写真を一気に函館まで飛ばす･･･

　　　　　　　　　　　　　　　　　と

　　　　　　　　　　　　　　　全　　　　員

　　　　　　　　　　　　　　　絶　　　　句

前日に撮影したおいらの『墓の写真』にも「発光体」が写っている･･･

『先輩･･･　俺、墓に書いてある事、昨日みんなに喋っちゃいました･･･』
『そりゃそうだよ･･･　俺だって･･･』

沈む部室にまた一人･･･

『先輩！！　あの墓の写真見てくださいよ〜　人魂がこんなに沢山･･･』
と叫びながら２年のマジンガーＹ崎が入ってきた･･･

１年坊のＫ原がその墓の横に立って記念撮影しているのだが･･･

　　　　　　　　　　　　　　　写真内に

　　　　　　　　　　　　　　　数十個の

　　　　　　　　　　　　　　　発光体が･･･


その年に入部した１年坊十数名の『退部届』を見たのはその翌日だった･･･

実際、その後皆がどうなったかはわからないが、その年にＹ田、Ｓ藤とも「身内の不幸」があった･･･