サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。
-
from: とさん
2025/11/02 14:16:26
icon
【艦艇 潜水艦】グレイバック級核ミサイル潜水艦 1/144タカラ世界の艦船
グレイバックはアメリカ海軍戦後のミサイル潜水艦グレイバック級2隻のうちのネームシップで1958年に竣工しました。当初は攻撃型潜水艦(SS)として設計されましたが、同年末にはレギュラス核ミサイル搭載ミサイル潜水艦(SSG-574)として就役しました。
ソビエトのウイスキーロングビン級ミサイル潜水艦に対抗し、海軍はレギュラス核巡航ミサイル(RGM-6)の開発を主導していました。敵拠点近くでミサイルを発射するために潜水艦発射が採用され、ガトー級の改装試験を経て、グレイバックが誕生しました。しかしすでに搭載ミサイルレギュラスの計画は新システムに移っていました。
グレイバックは、ウイスキーロングビンほど無骨ではないものの、艦前部に2基の大型格納庫を備え、計4基のレギュラスを搭載可能でした。コンパクトな発射筒で水中発射を目指したソビエトとは対照的に、日本の伊号潜水艦と同様に浮上後のミサイル組み立てを採用したため、発射までに30分前後を要しました。また、ミサイルは低速なうえ、航行中に無線指令による誘導が必要だったため、潜水艦が水上に長時間留まることになり、隠密性が大きく損なわれました。
後継のレギュラス II は速度も倍増し(Mach 2)水中発射能力も計画され大きく改善されましたが、ロッキード社が開発した水中発射可能なUGM-27ポラリスSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)の登場によってグレイバック就航の1958年末には計画中止となりました。しかし、すでに製造済みのレギュラス I を用い、グレイバック級はポラリス原潜(SSBN)が就役するまでの「つなぎ」の戦略抑止力として、その後数年間、任務を継続しました。
じつはレギュラス級潜水艦として、タニー(SSG 282)、バルベロ(SSG 317)、グレイバック(SSG 574)、グラウラー(SSG 577)、ハリバット(SSGN 587)の5隻は、5年間で41回の抑止哨戒活動を行いました。特に、原子力潜水艦ハリバットは、ロングノーズにレギュラス5基(レギュラス2は2基)搭載の、マッコウクジラに似た外見の誘導ミサイル発射に初めて成功した原子力潜水艦でした。
最終的に、その役目を終えたグレイバックは1968年に揚陸輸送潜水艦(LPSS-574)へと用途変更され、格納庫は特殊部隊の輸送用に転用されました。
姉妹艦グロウラー(SSG-577)とレギュラスミサイルはニューヨークハドソン川のイントレピッド航空宇宙博物館で展示保存されています。アメリカ国内には、レギュラス/レギュラスIIミサイルは若干数が展示保存されています。
グレイバック。橙色はレギュラス、ブルーがレギュラスII巡航ミサイル。格納扉にはハッチを覆うフェアリングがあって滑らかになっているのがわかります。ニューヨーク展示のグロウラーはフェアリングがなく,ハッチがむき出しです。
艦前方の膨らみに2基ずつレギュラスが搭載されています。フェアリングと防水ハッチを上方に跳ね上げて、レギュサスを引き出して組み立てます。レギュラスIIは降着装置装備で陸上に着陸できたそうです。
この大きさのレギュラスを艦上で組み上げ、発射台に移乗させるのはかなり無理があったように思います。
ちなみに、レギュラス2は水平なゼロ距離カタパルトから、斜め上方に飛び上がったあとにエンジンで加速していきます。だから、角度がついてるのはレギュラスのときだけです。


格納庫が二本あるのがよく分かります。レギュラスは片側に2基収納できたようですが、レギュラスIIは1基しか収納できなかったようです。レギュラスIIは、標的機(使い捨てや再利用)に転用されて再利用されました。本格的無人機の草分け的存在のひとつです。-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
-
サークルで活動するには参加が必要です。
「サークルに参加する」ボタンをクリックしてください。
※参加を制限しているサークルもあります。 - 0
icon拍手者リスト

-
コメント: 全0件


