夏休みということもあり、このところたくさんのワ－クショップの申し入れがあります。その中で、先日、ADHDという発達障害のある6年生の男の子が母親と一緒に、光る泥団子を作りに来ました。
今まで、いくつかの団子を作り、あまりうまくいかないといいながら、少し壊れかかった団子を見せてくれました。作り方を聞くと、やはり日本泥だんご科学協会のものでした。
土の話から始まり、土壁、左官、石灰の話に及び、途中色々な質問をしてみましたが、今まで数多くの子供達に接してきましたが、これまでで一二を競うような反応の良さにビックリしました。
製作を開始してからも、4時間ほどほとんど休むことなく、少し休みなさいと言うほどでした。素晴らしい集中力を見せてくれました。
勿論、光り輝く団子が出来、満面の笑みで持ち帰りました。
母親から、頂いた手紙に「学習は勿論、工作も苦手で、毎年自由研究は苦労するのですが、他の宿題にまでやる気が起きたようです」「子供が、質問にあんなに答えられるのを初めてみました」等かかれてあり、こんな嬉しいことはありませんでした。
発達障害というものを僕は知りませんが、彼が土と接しているとき、みじんも障害など感じさせず、土は彼に素晴らしい力を与えてくれたようです。