隣の空は灰色なのに
幸せならば顔を背けてる



―真夜中のﾀﾞﾝﾃﾞｨ―





隣の芝…青く見えたら
出来るだけ眠るのさ



―おだいじに―

　恋が花を咲かせて
　愛の実を結ぶ･･･


　そんな綺麗事は
　大嫌い


　愛の実も
　熟し過ぎれば
　朽ち果てる


　美味しいうちに
　食べなくちゃ

半年ぶりくらいに体重計に乗った。


かなりの増加傾向にある事は把握していたけど、
見事に増加してた。




が！
思った程じゃなかったので良しとしよう。

いや、するな！



急激なﾀﾞｲｴｯﾄは得意だけど年令的なことを考えて
ｼﾐや皺のことも、骨粗鬆症のことも考えて･･･


野菜中心、ﾀﾌﾞﾚｯﾄと運動も取り入れた健康的なﾀﾞｲｴｯﾄに励むことにしました。






ｽﾄﾚｽは大敵なので、煙草はやめません！

お酒も程々に飲みます！

勿論、珈琲も飲みます！



けど、
間食はしません！

夜中に焼き肉食いません！



毎日、散歩を欠かしません！

雨の日は傘があるじゃないか！





いつまで続くでしょうか

シンの職場にサヤカが配属されてきたのは一ヵ月前だった。

サヤカは主婦だったがスレンダーで若々しい感じである。
シンは研究室の主任をしていた。

二人は机を並べて仕事をしていてシンは毎日親切にサヤカの指導をしていた。

「サヤカさん、今度の土、日を利用して富士山のキャンプ場へ行くんだけど一緒に行ってみない？」

「キャンプですか、楽しそうですね。行ってみたい」

キャンプのメンバーは男性は前田課長とシン、女性は野村とも子とサヤカである。
リーダーは前田課長である。

　灯りの消えた浴室で

　私を洗い流さないで



　この瞳に

　全てを晒した貴男



　今度は

　大切なものを守るため


　その唇から

　惜し気なく零れる嘘を

　贈るのだろう




　隠すものが無い私は

　恋人にも愛人にも



　ましてや

　女になんてなれない




Photo
Emil Schildt

空と海の境界線が一つのメロディを奏でる朝、ルルは砂浜でロキを造った。

―その白い塊は男の子に変わった。


ルルは今まで悲しみばかりを背負って生きてきたが、その悲しみは涙と一緒にすっかり流れ落ちた。

「あたしはルルよ。あなたに名前を付けてあげる。あなたはロキ、男の子よ」

ロキはぎこちなく唇を動かすと言った。

「僕は何をすればいいの？」

ルルは静かにたたずむ灯台を指差して言った。

「あそこであたしと暮らすの。あたしは嘘が嫌いなの。だから嘘は吐かないで」

二人は暫らく座ったまま海を眺めた。

　　ﾊﾂｺｲ娼婦


　神秘で出来た
　美しい獣を観る

　捜していたものを
　見付けた悦びを
　いま唄に代えよう


　届いて

　あなたの名前を
　知りたい
　嗚呼 きっと
　いつか呼べます様に



　神秘は識らない
　己が奇跡だとは

　後ろめたい気持ちの
　わたしは
　言い訳も唄に代えよう


　例えば

　あなたの鼓動を
　聴きたい
　嗚呼 ずっと
　遥か遠くからも


　あなたの視点を
　読みたい
　嗚呼 今日が
　逃げてゆく前に


　あなたの名前を
　呼びたい
　嗚呼 どうか
　あなた疎まないで

　　　　　　　　,｡+ﾟ'

あなたにも見えるの？

この翅が･･･



不思議なの



ほんの好奇心でね

覗き込んだ黒い水面に

囚われてしまったの




其処にあったもの？

もう忘れてしまったわ



とても苦しかったの

胸が引き裂かれる樣な


そう

まるで両の乳房を

引きちぎられる樣な




不思議なの


今は気持ちがいいの

とても



このままずっと

暗闇に埋もれていたいの




=Photograph=
Elisa Lazo de Valdez

新月の夜に置き忘れた

何か とても大切な物


今では誰かに拾われて

新しい朝を迎えているの？




答えをくれるのは

まるで

下弦の月を撫でる様に


頬伝う涙 零れる雫



あるべき景色と

居るはずの君は


今 何処？




月画:Julian de Narvaez

それは突然の出来事だった。

埼玉を震度６の地震が襲った。

幸一は埼京線で通勤途中だった。
列車は自動停車装置が働き、急停止したが大きく傾き脱線、転覆した。

「きゃっ！」

列車内はたちまちパニックに陥り、多くの乗客が薙ぎ倒された。
幸一のそばへ一人の女性が飛ばされてやってきた。
幸一はとっさに女性を受けとめると体の上に覆いかぶさり落下物から身を守った。

それが幸一と百合との出会いだった。


脱線した列車は物凄いスピードで車体をこすり、やっとのことで止まった。